(1)社会福祉事業
ア 当該法人の事業のうち主たる 地位を占めるも のであるか
ある ない ○法人は、社会福祉事業(注1)を行うことを目的として設 立されるものであることから、社会福祉事業が法人の行う 事業のうちの主たる地位を占めることが必要である。この
「主たる地位を占める」こととは、事業規模が法人の全事 業のうち 50 パーセントを超えていることをいうものと解さ れる。事業規模の判断については、年度毎の特別な事情の 影響を除くため、法人の経常的費用により判断することが 適当であることから、原則、事業活動内訳表におけるサー ビス活動増減の部のサービス活動費用計の比率により判断 することとする。ただし、所轄庁がその他の客観的指標に より社会福祉事業が法人の行う事業のうちの「主たる地位 を占める」と認める場合はこの限りではない。
(注1)社会福祉事業は法第2条第2項各号に規定する第 1種社会福祉事業及び同条第3項各号に規定する第
・計算書類及びその附属 明細書
【法第 2 条第 2 項各号、第 3 項各号】
【法第 22 条】
【法第 26 条第 2 項】
【審査基準第 1 の 1 の(1)】
【審査基準第 1 の 1 の(4)】
【会計省令第7条第1項第 2号ロ(2)】
31
【根拠法令等】
2種社会福祉事業を指す。共同募金会が行う共同募 金事業は第1種社会福祉事業に当たり、また、地方 公共団体が設置した施設の経営の委託を受けその施 設を経営する事業も、公益事業ではなく社会福祉事 業に当たる。
イ 社会福祉事業 で得た収入を、
法令・通知上認 められていない 使途に充ててい ないか
いない いる ○法人は、社会福祉事業を行うことを目的として設立される ものであるため、法人の行う社会福祉事業に支障のない範 囲であれば、公益事業又は収益事業を行うことができる。
公益事業及び収益事業は社会福祉事業に対して従たる地位 にあり、原則として、社会福祉事業の収入を公益事業又は 収益事業に充てることはできないものと解される。
もっとも、各福祉サービスに関する収入については、通知 の定めにより、法人本部への繰入れや他の社会福祉事業又 は公益事業への充当が一定の範囲で認められる(注)。
(注)各制度の取扱いについては、次の通知及びこれらの 通知の関連通知を参照。
・ 「社会福祉法人が経営する社会福祉施設における運 営費の運用及び指導について」(平成 16 年3月 12 日 付け雇児発第 0312001 号、社援発第 0312001 号、老発 第 0312001 号厚生労働省雇用均等・児童家庭局長、社 会・援護局長及び老健局長連名通知)
・ 「子ども・子育て支援法附則第6条の規定による私 立保育所に対する委託費の経理等について」(平成 27 年9月3日付け府子本第 254 号、雇児発 0903 第 6 号内閣府子ども・子育て本部統括官及び厚生労働省雇 用均等・児童家庭局長連名通知)
・ 「特別養護老人ホームにおける繰越金等の取扱い等 について」(平成 12 年3月 10 日付け老発第 188 号厚 生労働省老人保健福祉局長通知)
・ 「障害者自立支援法の施行に伴う移行時特別積立金 等の取扱いについて」(平成 18 年 10 月 18 日付け障 発第 1018003 号厚生労働省社会・援護局障害保健福祉 部長通知)
・計算書類及びその附属 明細書
【法第 2 条第 2 項各号、第 3 項各号】
【法第 22 条】
【法第 26 条第 1 項】
【法第 113 条第1項】
【審査基準第第 2 の 1、2 の (1)】
(2)社会福祉事業を行うために必要な資産
ア 社会福祉事業を行うために必 要な資産が確保 されているか
いる いない ○法人は、社会福祉事業の主たる担い手として当該事業を安 定的・継続的に経営していくことが求められるものである ことから、確固とした経営基盤を有していることが必要で あり、社会福祉事業を行うために必要な資産を備えておか なければならない。
そのため、原則として、法人は、社会福祉事業を行うため に直接必要である全ての物件について、所有権を有してい ること又は国若しくは地方公共団体から貸与若しくは使用 許可を受けている(注1)ことを要する。もっとも、特定 の事業(注2)については、一定金額以上の資産を有する こと等を条件に、物件の全部又は一部について、国又は地 方公共団体以外の者から貸与を受けることが認められてい る。
(注1)所有権の登記及び使用許可については、Ⅲ「管理」
の2において確認する。
(注2)特定事業に係る特例
1 地域活動支援センターを設置する場合
2 国又は地方公共団体以外の者から不動産の貸与 を受けて既設法人がサテライト型居住施設である
・定款
・貸借対照表
・財産目録
・登記簿謄本
【法第 25 条】
【審査基準第 2 の 1 の(1)前 段】
【審査基準第 2 の 1 の(2)の イ、キ】
【審査基準第 2 の 2 の(1)の イ但書、ウ】
32
【根拠法令等】
地域密着型特別養護老人ホーム以外の特別養護老 人ホームを設置する場合
○全ての社会福祉施設の用に供する不動産について国又は地 方公共団体から貸与又は使用許可を受けている法人は、
1000 万円(平成 12 年 11 月 30 日以前に設立された法人の場 合には、100 万円)以上に相当する資産(現金、預金、確実 な有価証券又は不動産に限る。以下同じ。)を基本財産と して有していなければならない。
○社会福祉施設を経営しない法人(社会福祉協議会及び共同 募金会を除く。)は、社会福祉施設を経営する法人に比し、
設立後の収入に安定性を欠くものと考えられるため、設立 時にその後の事業継続を可能とする財政基盤を有する必要 があり、原則として1億円以上の資産を基本財産として有 していなければならない。ただし、委託費等で事業継続に 必要な収入が安定的に見込める場合については、当該法人 の基本財産は当該法人の安定的運営が図られるものとして 所轄庁が認める額の資産とすることができる。
○次の事業の経営を目的として法人を設立する場合について は、一定期間の事業実績等を有すること等の要件を満たす 場合には、1000 万円以上に相当する資産(現金、預金、確 実な有価証券又は不動産に限る。以下同じ。)を基本財産 とすることで足りる(「居宅介護等事業の経営を目的とし て社会福祉法人を設立する場合の資産要件等について」(平 成 12 年9月8日付け障第 671 号・社援第 2030 号・老発第 629 号・児発第 733 号厚生省大臣官房障害保健福祉部長、社 会・援護局長、老人保健福祉局長及び児童家庭局長連名通 知)、「共同生活援助事業等の経営を目的として社会福祉 法人を設立する場合の資産要件等について」(平成 14 年8 月 30 日付け社援発第 0830007 号・老発第 0830006 号厚生労 働省社会・援護局長及び老健局長連名通知)、「介助犬訓 練事業又は聴導犬訓練事業の経営を目的として社会福祉法 人を設立する場合の資産要件の緩和等について」(平成 15 年5月8日付け社援発第 0508002 号厚生労働省社会・援護 局長通知))。
・ 居宅介護等事業(母子家庭居宅介護等事業、寡婦居宅 介護等事業、父子家庭居宅介護等事業、老人居宅介護等 事業、障害福祉サービス事業(居宅介護、重度訪問介護、
同行援護又は行動援護に係るものに限る。))
・ 共同生活援助事業等(認知症対応型老人共同生活援助 事業、小規模多機能型居宅介護事業及び複合型サービス 福祉事業又は障害福祉サービス(共同生活援助に係るも のに限る。))
・ 介助犬訓練事業又は聴導犬訓練事業
3 公益事業
該当 非該当 ◎公益事業を実施している場合、この項について回答してく ださい。(1)公益事業の適正な実施
ア 社会福祉と関係があり、また、
公益性があるも のである
か
ある ない ○法人は、その社会福祉事業に支障がない限り、公益事業を 行うことができる。公益事業とは、社会福祉事業以外の事 業であって、当該事業を行うことが公益法人の設立目的と なりうる事業をいうと解されるが、法人が行うものである 以上、社会福祉と関連がない事業は該当しないものと解す べきである。そのため、公益事業は、社会福祉と関係があ り、公益性があるものである必要がある
(注1)。
・計算書類及びその附属 明細書(特に「事業区 分 間及 び拠 点区 分間 繰入金明細書」)
・事業報告
・理事会及び評議員会の 議事録
【法第 2 条第 2 項各号、第 3 項 1 号から第9号】
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【根拠法令等】
(注1)次に掲げる事業(社会福祉事業であるものを除く。) が公益事業の例であるが(審査基準第1の2の(2)、 審査要領第1の2)、これらに限られるものではない ことに留意する必要がある。
・ 必要な者に対し、相談、情報提供・助言、行政や福 祉・保健・医療サービス事業者等との連絡調整を行う 等の事業
・ 必要な者に対し、入浴、排せつ、食事、外出時の移 動、コミュニケーション、スポーツ・文化的活動、就 労、住環境の調整等(以下「入浴等」という。)を支援 する事業・ 入浴等の支援が必要な者、独力では住居 の確保が困難な者等に対し、住居を提供又は確保する 事業
・ 日常生活を営むのに支障がある状態の軽減又は悪化 の防止に関する事業
・ 入所施設からの退院・退所を支援する事業
・ 子育て支援に関する事業
・ 福祉用具その他の用具又は機器及び住環境に関する 情報の収集・整理・提供に関する事業
・ ボランティアの育成に関する事業
・ 社会福祉の増進に資する人材の育成・確保に関する 事業(社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士・保 育士・コミュニケーション支援者等の養成事業等)
・ 社会福祉に関する調査研究等
・ 法第2条第4項第4号に掲げる事業(いわゆる事業 規模要件(注2)を満たさないために社会福祉事業に 含まれない事業)
・ 介護保険法に規定する居宅サービス事業、地域密着 型サービス事業、介護予防サービス事業、地域密着型 介護予防サービス事業、居宅介護支援事業、介護予防 支援事業、介護老人保健施設、介護医療院を経営する 事業又は地域支援事業を市町村から受託して実施する 事業
・ 有料老人ホームを経営する事業
・ 社会福祉協議会等において、社会福祉協議会活動等 に参加する者の福利厚生を図ることを目的として、宿 泊所、保養所、食堂等を経営する事業
・ 公益的事業を行う団体に事務所、集会所等として無 償又は実費に近い対価で使用させるために会館等を経 営する事業(なお、営利を行う者に対して、無償又は 実費に近い対価で使用させるような計画は適当でな い。また、このような者に対し収益を得る目的で貸与 する場合は、収益事業となるものである。)
(注2)法第2条第2項各号及び第3項第1号から第9号 までに規定する事業であって、常時保護を受ける者を入 所させてその保護を行うものにあっては5人、その他の ものにあっては 20 人(ただし、生活困窮者自立支援法に 規定する認定生活困窮者就労訓練事業、児童福祉法に規 定する小規模保育事業並びに障害者総合支援法に規定す る障害福祉サービス事業のうち、就労継続支援A型及び 離島等の地域で将来的に利用者の確保の見込みがないと 見込まれると都道府県知事が認めた生活介護、自立訓練、
就労移行支援、就労移行支援B型を提供する事業所につ いては 10 人)に満たないもの(令第1条、規則第1条)
【法第 26 条第1項】
【令第1条】
【規則第1条】
【審査基準第 1 の 2 の(2)】
【審査要領第 1 の 2】