・応用的研究と基礎的研究に携わる研究者同 士の相互研究評価のシステムが必要であ る.大型科研費事後評価等研究評価の場面 で,応用的研究には基礎的研究者が,基礎 的研究には応用的研究者を評価者として配 置するなど,相互評価の場面を可能な限り 多く設定することが必要である.
・農学における自然科学と人文・社会科学と の融合を進めるためには,共通な評価尺度 を求めるばかりでは無理があり,新しい評 価手法が必要である.例えば,人文・社会 科学研究領域を自然科学の研究課題に組み 入れた場合(あるいはその逆の場合)に,
審査時にある一定のウエイトを加算する方
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法などで文理融合の研究を加速させること が考えられる.その効果は中間・事後評価 等で検証されるべきであろう.境界型・総 合領域的な研究の促進にあたっては,専門 分野間の資金獲得競争ではなく,あくまで もアイデアの競争となるような方式が望ま しい.
参考資料等
本稿の本文・図表の作成に当たっては,基 礎データの収集や農学を取り巻く情勢に配慮 した研究動向の調査・解析のために,科研費 データベース,学術書籍,各学会・連合学会 の資料などを多数利用させて頂いた.主なも のを下記に示す.
ホームページ関係:
・科学研究費補助金採択課題・成果概要デー タ ベ ー ス(国 立 情 報 学 研 究 所,http://
seika.nii.ac.jp/)
・農学憲章(全国農学系学部長会議,http://
www . nougaku . jp/buchokaigi/kensyou . htm)
・農学関連分野の各学会のホームページ 書籍類:
・農学関連分野の各学会の講演要旨集,年 誌・史料,研究成果に関するレビューな ど.
・学術月報(日本学術振興会刊)
・食料・農業・農村白書,水産白書などの刊 行物
農学分野の研究動向 35 Aug.2007
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図1 農学(作物学・雑草学,園芸学・造園学)の科研費採択課題にみられる主要キーワード(1993― 2005年).A.作物学・雑草学(課題数:461件).B.園芸学・造園学(課題数:941件).数値
は課題数に対する割合(%).
図2 林学(林産科学・木質工学)における1993―2006年度の科研 費採択課題のキーワードによる分類.
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図3 キーワードでみた水産学の研究動向.A.水産学一般.2003―2006年度科研費採択課題の題目に含ま れるキーワード.B.水産化学.1993―2006年度科研費採択課題のキーワードによる分類.C.水産化 学.1994―2006年度日本水産学会における発表課題のキーワードによる分類.
図4 キーワードでみた農業経済学の研究動向.A.科学研究費補助金採択課題(1993―2004年度)の キーワードによる分類.■上位10個のキーワード. 新しい研究領域で注目されるキーワード.
*アジアのほか,中国,EU,アメリカ,カナダというキーワードを含む.B.科学研究費補助 金採択課題(1995―2006年度)における新しい研究領域の採択件数の推移.
農学分野の研究動向 37 Aug.2007
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資料提供:農業農村工学会
図5 キーワードでみた農業工学の研究動向.A.農業土木学・農村計画学.学会講演会におけるキーワー ド別発表数.B.農業環境工学・農業情報工学.科研費採択課題(2003―2006年度,234課題)と農業 環境工学関連 7 学会合同大会での口頭発表(2005―2006年度,936課題)に占める割合.
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図6 科研費採択課題数でみた畜産学・獣医学の研究テーマの動向.A.畜産学・草地学,B.応 用動物科学,C.基礎獣医学・基礎畜産学,D.応用獣医学,E.臨床獣医学.
農学分野の研究動向 39 Aug.2007
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図7 キーワードでみた境界農学(環境農学)の研究動向.生物資源科学(2002 年以前)および環境農学(2003年以降)における1993年〜2006年までの科 研費採択課題のキーワード別分類.
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1 当該分野の特徴・特性等
この分野は人間の生命,健康,疾病を主な 対象とし,薬学,基礎医学,臨床医学(内科 学,外科学),歯学,人間医工学,境界医学,
社会医学,看護学などの領域を含んでいる.