2014
年度、南アジアに関する分析研究では、アフガニスタン、バングラデシュ、ネパール での新政権誕生を想定した政策ノートが作成されました。また、域内のインフラ・ニーズ を初めて比較分析した「南アジアのインフラ・ギャップ解消による貧困の削減(Reducing
2014年6月30日現在、実行中のプロジェクトのポートフォリオ:401億ドル
融資承認額(単位:100万ドル) 融資実行額(単位:100万ドル)
2012
年度2013
年度2014
年度2012
年度2013
年度2014
年度IBRD $1,158 $378 $2,077 $1,037 $1,103 $1,165
IDA $5,288 $4,096 $8,458 $2,904 $2,724 $4,271
表
17
南アジア地域2012
〜2014
年度の南アジア地域への融資承認額と融資実行額地域別概要
51
世界銀行融資適格国 *
アフガニスタン バングラデシュ ブータン
インド モルディブ ネパール
パキスタン スリランカ
*2014年6月30日現在
教育
14%
水・衛生・治水
13%
23%
運輸
22% 13%
保健・その他の社会サービス
4%
産業・貿易
3%
情報・通信
< 1%
2%
金融エネルギー・鉱業
行政・法律・司法
農業・漁業・林業
5%
図
11
南アジア地域IBRD
・IDA
のセクター別融資、2014
年度総額105億ドルに占める割合
法規
< 1%
農村開発
23% < 1%
社会開発・ジェンダー・貧困層の参加支援社会的保護・リスク管理
9%
6%
都市開発4%
経済管理貿易・地域統合
3%
環境・天然資源管理
10%
金融・民間セクター開発 人間開発
21%
17%
公共セクター ガバナンス
6%
図
12
南アジア地域IBRD
・IDA
のテーマ別融資、2014
年度総額105億ドルに占める割合
バングラデシュ:農村部に灯りを
バングラデシュの農村部で送電網に接続している世帯は全体の約
40
% に過ぎません。そのため、農村に住む何百万人もの人々は、日没後ほとん ど何もできない暮らしをしています。この問題に対処するため、世界銀行 は2002
年に農村電化・再生可能エネルギー開発プロジェクト(RERED
)に1
億9,100
万ドルの支援を提供しました。同プロジェクトでは、遠隔地の農村向けに、家庭用太陽光発電システムを設置しました。こうした農村を送電網に接続するのはコストがかさむため、家庭用太陽光発電が費用 効果の高い実際的な代替方法になります。
IDA
をはじめとする開発パートナーからの支援の下、同プロジェ クトにより約200
万台の家庭用太陽光発電システムが設置されました。2012
年、世界銀行理事会は、RERED
プロジェクトの成功を踏まえ、RERED II
に対する1
億5,500
万ドルの融 資を承認しました。世界銀行は、家庭用太陽光発電システムに関する支援を継続する一方で、再生可能エネル ギーを使用したミニグリッドによる電力供給、ディーゼル・ポンプから太陽光発電式灌漑ポンプへの切り換え、高効率の調理用コンロや調理用バイオガス設備の普及などの支援も行っています。同プロジェクトでは、エネ ルギー効率の高い電球形蛍光灯の設置の第
2
フェーズを支援する他、エネルギー・セクターの改革やキャパシ ティ・ビルディングのための技術協力も行っています。毎月5
万台以上の家庭用太陽光発電システムが設置さ れつつあり、同プログラムの下、家庭用太陽光発電システムが世界で最も速いペースで普及しつつあります。その結果、様々な成果が達成されました。最近実施されたインパクト評価では、電気が使えるようになっ た事で子供たちの学習時間が増えた他、女性の行動範囲が広がり、テレビで得た知識により避妊具の使用が 促進され、出生率の低下を促している事が確認されました。
写真撮影:
Arne Hoel/
世界銀行Poverty by Closing South Asia s Infrastructure Gap
)」も発表されました。更に、「南アジア の経済フォーカス、2014
年春:焦点を定め直す時(South Asia Economic Focus, Spring
2014: Time to Refocus
)」では、近年の経済開発に関する報告と共に、南アジア地域の短期 的な経済展望が示されています。地域別概要
53
指標 2000年 2005年 現状a 傾向
総人口(
100
万人)1,382 1,499 1,671
人口増加率(年率、
%
)1.8 1.5 1.3 1
人当たり国民総所得(GNI
)(アトラス方式、現在の米ドル)
448 700 1,474 1
人当たり国内総生産(GDP
)成長率(年率、
%
)2.3 7.1 3.8 1
日1.25
ドル未満で生活している人口(
100
万人)619
b598 507
平均寿命、女性(歳)
64 66 68
平均寿命、男性(歳)
62 63 65
青年層の識字率、女性(
15-24
歳、%
)64
̶73
青年層の識字率、男性(15-24
歳、%
)80
̶86
労働参加率、女性(
15
歳以上人口に占める比率、%
)35 37 32
労働参加率、男性(
15
歳以上人口に占める比率、%
)83 83 81
国会議員の女性比率(全体に占める比率、
%
)8 13 20
二酸化炭素排出量(100
万トン)1,336 1,602 2,253 1
人当たり二酸化炭素排出量(トン)1.0 1.1 1.4
表18
南アジア地域地域概要
MDG 1990年時点
の水準 現状a 2015年時点の
目標値 2015年に 向けた傾向
MDG 1.a
極度の貧困(
1
日1.25
ドル未満で生活する人口の割合、
2005
年PPP
、%
)の半減53.8 31.0 26.9 MDG 2.a
普遍的な初等教育の達成(修了者が当該年齢層に占める
割合、
%
)64 91 100
MDG 3.a
初等・中等教育に おける男女格差の解消(男子を100
とした場合の女子の割合、%
)68 97 100 MDG 4.a
乳幼児死亡率(出生児千人当たり)の削減
92 47 31 MDG 4.a
5
歳未満児死亡率(出生児千人当たり)の削減
129 60 43 MDG 5.a
妊産婦死亡率(モデルに基づく推定、出生児
10
万人当たり)の削減550 190 138 MDG 7.c
安全な飲料水を利用できない人々の割合を削減
(利用できる人の割合、
%
)71 91 86 MDG 7.c
基本的な衛生施設を利用できない人々の割合を削減
(利用できる人の割合、
%
)21 40 60
ミレニアム開発目標(MDGs
)達成に向けた歩み注:MDG 目標値はグローバルMDG 目標値を基にした地域値を示す。PPP= 購買力平価 a. = 2010年〜2013年までの最新データ、最新データは data.worldbank.org を参照のこと。
b. = 1999年現在
● = 2015年MDG目標