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2.「知識に関する問い」の分析の質

この観点は、所定課題に関係した「知識に関する問い」のみを対象としています。検討 すべき重要な要素には、以下のようなものがあります。

• 「知識に関する問い」について、質の高い探究が行われているか。

• エッセイの主な論点が正当化されているか。

• 一貫性と説得力のある立論が行われているか。

• 反対の視点が検討されているか。

• エッセイの中の議論がもつ含意および仮説が特定されているか。

• 議論が効果的に評価されているか。

所定課題に関係しない「知識に関する問い」の分析は、評価対象とはなりません。

注:「TOKエッセイ」は、第一言語または第二言語の文章力を評価するためのものではあ りません。生徒はエッセイを十分に推敲して完成させるべきですが、それを行ったかどう か自体は、評価のポイントとはされません。言語能力と理解力の間には通常、高い相関性 がありますが、評価者は、言語が流暢であるからという理由で本質の理解力や「知識に関 する問い」の分析力があると捉えることには慎重です。さまざまな「知識に関する問い」

を美辞麗句で流暢に表現しても、それだけで分析や立論と見なされることはありません。

「知識に関する問い」の議論は、所定課題に明確に関連づけられているか、適切に結びつ けられている必要があります。同様に、技術面や文法面のマイナーな間違いを含んだエッ セイは、なおも優れたエッセイとなり得ます。試験官がエッセイを採点する際、これらの 間違いが考慮されることはありません。この種の間違いは、重大かつエッセイの理解に支 障を来たす場合のみ、検討項目とされます。

評価方法

「TOKエッセイ」の評価方法

所定課題を議論するにあたって、その生徒は、「知識に関する問い」を適切かつ説得力のある方法で分析したか 要素レベル5 非常に優れている 9~10

レベル4 優れている 7~8

レベル3 十分なレベル 5~6

レベル2 基本的 3~4

レベル1 初歩的 1~2

不適切

「知識に関する問い」 の理解

所定課題に関係した 知識に関する問い 適切に選択し終始論 じており、さまざまな ものの見方の吟味を せている。また 識の領域」や「知るた めの方法に効果的に 結びつけている

所定課題に関係した 知識に関する問い」を 論じており、さまざま なものの見方を認識 して議論を発展させ ている。また知識 の領域」や「知るため の方法」に結びつけ いる

所定課題に関係した 知識に関する問い 部分的に論じており いくらかの議論の がある。また 識の領域」や「知るた めの方法にも一部 びつけられている

所定課題に関係した 知識に関する問い」に 一部言及しているが エッセイは主に記述 的な内容に留まって いる。 また、知識の領域」や 知るための方法」へ 結びつけは、表面的 または限定的である

所定課題との関係性 が非常に乏しく、関係 した部分は記述的な 内容に留まっている

レベル1~5のレ ベルに到達してい ない。または、生 徒が受験する回の 試験セッションに 出題された所定課 題のいずれに対し ても、反応したも のではない

「知識に関する問い」 の分析の質

立論が明確で、実社会 事例使っ け、効果的に評価して いる。反論も広範にわ たって検証しており 議論の意味し得る にも言及している 立論が明確で、実社会 の事例を使って裏づ け、評価している。 も一部特定して検 証している 一部の立論は明確で 事例によって裏づけ ている。反論も一部特 定している 立論が行われている が明確でないか、事例 によって効果的に裏 づけていない

主張が行われている が、裏づけがない 可能性のある特徴 説得力がある、完成 度が高い、物事を良 く見抜いている、 自性がある、明晰で ある、洞察力があ る、影響力がある

要領を得ている、 連性が高い、思慮深 、分析的である 整理されている、 頼性がある、一貫性 がある

典型的である、容認 できる、主流派であ る、十分である、 力がある

十分に練れていな い、基本的である 表面的である、独創 的でない、基本的で ある、限定的である 有効でない、記述的 である、一貫性がな い、混沌としている

評価方法

パート2:プレゼンテーション

以下の図は、TOKのプレゼンテーションの総合的印象を判断する際に問うべきポイン トを示しています。

図 21

示したか。

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