1.地域特性から見た新エネルギー導入の考え方・・・・・・・・・・・・・・111 (1)自然的特性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・111 (2)社会的特性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・112 (3)エネルギー需要構造・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・113 2.新エネルギー賦存量の評価・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・114 (1)自然エネルギー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・114 (2)リサイクルエネルギー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・115 (3)未利用エネルギー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・117 3.新エネルギー導入の基本方向・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・118 (1)自然エネルギー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・118 (2)リサイクルエネルギー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・118 (3)未利用エネルギー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・119 (4)エネルギーの高効率利用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・119 (5)“習志野らしさ”を活かした導入の方向性・・・・・・・・・・・・・・120 4.計画期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・122 5.導入目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・123 (1)新エネルギー導入目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・123 (2)二酸化炭素削減量と導入コスト概算・・・・・・・・・・・・・・・・・126
1.地域特性から見た新エネルギー導入の考え方
習志野市の地域特性は、第3章で検討・把握したところですが、ここでは、地域特性の 面から新エネルギー導入の考え方を整理します。
(1)自然的特性
地域特性 新エネルギー導入の考え方
○市街化区域が %を占め大半が ●自然エネルギーは市街地に適した太陽
地 域 の 87
市街地。 エネルギーの利用が中心となる。
環 境
○一部が海岸に面し、水鳥の飛来 ●大型風力発電の導入は市街化の進行と 地である谷津干潟がある。 自然保護の観点から困難、太陽エネル
○起伏の少ない平坦な地形。 ギーと風力エネルギーのハイブリッド での活用を検討する。
●中小水力発電は自然河川の利用は困難 で、人工物の水路落差の利用を検討す る。
○日射量は 年で東日本の ●太陽エネルギー利用の開発を、太陽光 日 射 量 1,401kWh/
、 。
主要都市と比較して多い。 発電 太陽熱利用の両面から促進する
○芝園清掃工場(高さ約 )で月 ●概ね 以上が の補助対象
風 況 30m 5.5m/s NEDO
平均3.2〜4.6m/s程度。 となる。2000kW 級以上の大型風力発
○東習志野測定局(地表 16m)で月 電は可能だが、自然保護の観点からハ 平均2〜3m/s程度。 イブリッド外灯などの導入による風力
○ NEDO の風況マップによると、 エネルギーの活用を検討する。
高度 50m では沿岸部で 5.5 〜
、 。
6m/s 内陸部で5〜5.5m/s程度 高さ 70m では市内全域で 5.5 〜 6m/s程度。
○市内の鷺沼温泉は の深度 ●温泉は低温であることから地熱として 地 熱 ・ 3,000m
から ℃の地下水をくみ上げ の利用は困難。地中熱の効果的な利用 地 中 熱 18.7
ている。 可能性を検討する。
(2)社会的特性
地域特性 新エネルギー導入の考え方
○人口、世帯数とも平成 年以降 ●世帯数が増加していることから住宅新
人 口 11
増加。 築の際の太陽光発電やコージェネレー
・ 世 帯
○市外への通勤・通学流出者が約6 ション、ヒートポンプの導入など、家 万 5 千人いる一方、市内事業所 庭への新エネルギーの導入を重視する
・大学等への流入者が約4万5 ●家庭だけでなく市内の事業所、大学等 千人いる。 と協調した新エネルギー導入を進める
○約 の経営耕地面積があり ●バイオマスエネルギーとしてまとまっ
農 業 100ha
大半が畑作である。 た農業・畜産廃棄物は得られないが、
○農地の宅地化が進行している。 他の食品系廃棄物等と合わせて農業廃 棄物のバイオマスエネルギーとしての 利用可能性を検討する。
○大型店の進出が進んでいる。 ●大型店など商業・業務施設への太陽光 商 業
○店舗面積1,000㎡以上の大型店は 発電等の導入や革新的なエネルギー高
店ある。 度利用を推進する。
16
○事業所数、従業者数、出荷額と ●エネルギー多消費型産業の集積が乏し 工 業
も減少傾向にある。 いことから、工場排熱利用等は困難で
○エネルギー多消費型である非鉄 ある。
金属、化学、窯業土石、紙パル ●事業所への太陽光発電等の導入や革新 プの出荷額は小さい。鉄鋼業は 的なエネルギー高度利用が中心とな 市内にあるが、実質的には金属 る。
加工である。
○市内の大部分は都市的な土地利 ●未利用エネルギーの活用、ヒートポン 土 地
用がなされている。 プ、コージェネレーションなど都市型 利 用
新エネルギーの導入可能性を検討する
○下水は津田沼浄化センターで処 ●汚泥のバイオマスとしての利用は困難 供 給 処
理されており、汚泥の %が有 であるが、未利用エネルギーとしての
理 施 設 99
効に活用されている。 下水熱利用可能性を検討する。
○可燃性廃棄物、ごみ選別後の残 ●廃棄物発電の発電効率の向上等を検討 渣は芝園清掃工場で焼却され、 する。
17,807MWh 廃棄物発電によって
の発電実績がある。
○市営ガスは供給戸数 、年 ●比較的クリーンなエネルギーの天然ガ
ガ ス 69,587
間送出量は である スを使用していることから、市営ガス
事 業 65,107,000m3 。
事業を活用して天然ガスコージェネレ ーション、天然ガス自動車の導入を推 進する。
地域特性 新エネルギー導入の考え方
○ 津田沼駅南口の市街化調整区 ●市街地整備にあたって、太陽エネルギ 市 街 地 JR
域で、土地区画整理事業による ー等の自然エネルギー、天然ガスコー 整 備
市街地整備が検討されている。 ジェネレーション、ヒートポンプ等を 活用した新エネルギータウンとしての 整備を検討する。
○指定避難場所として ヵ所が指 ●太陽光発電、コージェネレーション等
防 災 46
、 。
拠 点 定されており、うち 32 ヵ所が大 を導入し 災害時の照明等を確保する 学、小中高校、幼稚園などの教
育施設である。
(3)エネルギー需要構造
地域特性 新エネルギー導入の考え方
○市のエネルギー消費量は 10,155TJ/年で、原 ●エネルギー多消費型産業や大規模業務
油換算で 261,999kL に相当する。エネルギ 施設、自動車保有台数が少ないこと等
ー種別では石油系エネルギーが46%、電力 から市民一人あたりのエネルギー消費
%、都市ガス %となっている。 量は全国水準に比べて少ないが、家庭
29 25
○人口一人あたりでは全国水準の約 6 割程度 部門での世帯あたり消費量はほぼ全国
である。 水準なみである。
○家庭部門のエネルギー消費量を一世帯あた ●習志野市では、家庭への新エネルギー りで見ると、全国水準の94%程度である。 の導入・普及が地球環境保全に貢献す
○二酸化炭素排出量は、750,383t-CO2 で市民 る鍵となる。
ひとりあたり4.86tである。
2.新エネルギー賦存量の評価
新エネルギーの賦存量、可採量、活用可能量は、第4章で把握したところですが、ここ では、賦存量等から見た新エネルギー導入の考え方について整理します。
(1)自然エネルギー
習志野市で活用できる自然エネルギーは、太陽エネルギーと風力エネルギーが中心とな ります。地熱、自然水路の小水力、雪氷冷熱は可能性がなく、地中熱は賦存量として算出 してありません。
賦存量と特性
賦存量の評価 賦存量 可採量 活用可能量
年 ●現実的な可能性の最も大きな発電 太陽光 29,403,674 137,972 38,479MWh/
年 年 ・既存住宅の % エネルギーであり、導入も比較的 発 電 MWh/ MWh/ 25
・新規住宅の50% 容易である。活用可能量をすべて
・公共施設の50% 実現した場合、習志野の総電力需
・事業所の25% 要の4.6%を代替する。
●活用可能量を得るための総導入コ
、
○太陽光エネルギーの賦存量は莫大 ストは概算で民間部門約460億円 であるが、すべて利用することは 公共部門約15億円である。
現実にあり得ない。現実的な設定 ●CO2削減効果は14,314t-CO2で習志
。 (建築物の25〜50%の屋根に太陽 野市の排出量の 1.9%に相当する 電池を設置)をもとにした活用可能
量は、約38,000MWh/年である。
年 ●既に実用化されているだけでなく 太陽熱 105,769 168,758,108 48,448,319MJ/
年 年 ・既存住宅の % システム化などによる用途の広が 利 用 TJ/ MJ/ 25
・新規住宅の50% りもある。活用可能量をすべて実
・給湯需要が見込 現した場合、習志野の灯油需要の まれる公共施設 6.1%を代替する。
の50% ●総導入コストは概算で民間部門約
・給湯需要が見込 100 億円、公共部門約 7,000万円で まれる事業所の ある(民間は温水器とソーラーシス
% テムが ずつ、公共部門はすべて
25 1/2
ソーラーシステムとする 。)
○現実的な設定(建築物の 25〜 50%の ● CO2 削減効果は 2,466t-CO2 で習志 屋根に太陽熱集熱パネルを設置)を 野市の排出量の0.3%に相当する。
もとにした活用可能量は約48TJ/年で ※屋根上の設置面積から太陽光発電
ある。 との競合があり、特に民間住宅の
場合は発電と熱利用の二者択一の 設置となる可能性がある。
賦存量と特性
賦存量の評価 賦存量 可採量 活用可能量
、
風 力 142,344 3,203 ●賦存量自体は大きなものがあるが
年 年 現実的には発電事業を目的とする
発 電 Mh/ Mh/
・海岸沿いに 大型風力発電所が立地できるのは 風車 海岸部だけであり、貴重な野鳥飛
2,000kW 4
基設置 来地である谷津干潟がある本市の 特性から設置は困難とみられる。
●風力が弱くても発電可能であり、
かつ安全面から市街地にも設置可 能な風力発電の設置を検討する。
その場合は普及啓発効果がねらい
○市内の風力エネルギーは約 14 万 となるため新エネルギーによる発
、 。
MWh であるが、すべてを電力エネル 電量 CO2削減効果は見込まない ギーに変換することは不可能である。 ●上記のような風力発電装置の設置 市街地を回避した地点に大型風車を コストの例
設置した場合の可採量では約 ・ハイブリッド縦軸風車:200 万円・
3,200MWh/年である。 1.5kW
(2)リサイクルエネルギー
リサイクルエネルギーとして賦存量が算出できる資源は、バイオマスのうち食品バイオ マス、公園等の剪定枝等の木質バイオマス、下水・し尿から採取できる汚泥バイオマスが あります。また、既に発電に活用されている廃棄物エネルギーもあります。
賦存量と特性
賦存量の評価 賦存量 可採量 活用可能量
年 ●食品バイオマス資源は、量的に正
食 品 1,315 395MWh/
年 年 確に把握することが困難であるた
バイオ MWh/ 2,027,520MJ/
め、賦存量は算出していない。
マ ス 6,758,400
年 ●家庭生ごみの %をメタン発酵さ
(生ご み) MJ/ 30
せることを想定したが、既に発電
○量的に把握できる家庭から排出され 材料として利用されている資源で る生ごみのみを対象とした。活用可 あることから、別途利用には必要 能量は家庭の 30 %の協力を想定し、 性について慎重な検討を要する。
395MWh の電力または 2,027,520MJ の熱量が得られる。
○飲食店、ホテル等の事業所、学校給 食等の生ごみを加えればより多くの