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皮膚感作性試験

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2.4.4 毒性試験 ...................................................................................................4 25

2.4.4.8 皮膚感作性試験

バイオテクノロジー応用医薬品については皮膚感作性試験を実施することが義務付けら れていないが、IFNβ-1a(xG90xx)を用いてモルモットBuehler法を実施し、皮膚感作性を 評価した。この試験において、IFNβ-1aは皮膚感作性を示さなかった(「2.6.6.8 その他の 毒性試験」参照)。

2.4.5 総括及び結論

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インターフェロンβ-1a(IFNβ-1a)

第2部:CTD概要 2.4.5 総括及び結論

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2.4.5 総括及び結論

非臨床における IFNβ-1a の薬理、薬物動態及び毒性の評価の中で、IFNβ-1a の 3 製剤

(xG90xx、xG94xx、xG92xx)の生物学的同等性を検討した。これらの試験では、広範囲に わたる生化学的及び生物学的な比較と共に、これらの被験物質が構造的、薬理学的、毒性 的に類似していることが明らかになった。したがって、これらの被験物質を用いた非臨床 試験は補完的結果が得られており、IFNβ-1a(xG94xx)の安全性評価に使用でき、全体と して一貫性のある十分な情報を提供するものと判断した。更に、筋肉内単回投与による

xG94xx及びxG90xx凍結乾燥製剤の生物学的同等性に関するヒトを対象とした薬物動態試

験を実施した(「2.7.1 生物薬剤学及び関連する分析法の概要」及び「2.3.S.2.6 製造工程 の開発の経緯」を参照)。

筋肉内投与では各投与前の麻酔によるストレスや投与部位の変化が評価に及ぼす影響を 考慮し、ほとんどの非臨床試験ではヒトよりも高用量かつ多用量反復投与が可能な皮下投 与で検討した。なお、薬物動態試験で皮下及び筋肉内投与後の挙動に差がなかったことか ら、皮下投与による試験成績は筋肉内投与の成績として補完できると考えた。

in vitro及びin vivo試験ではアカゲザルがIFNβ-1aに対し薬理学的反応を示したため、IFN

β-1aのヒトにおける安全性を評価する上で合理的予測が可能な動物モデルとなりうること が示された。薬理反応を示す種の中に一般的に受け入れられているMSの動物モデルが存在 しないため、IFNβ-1aで観察された薬力学的効果が有効性と相関があるとは言えない。MS の適切な霊長類モデルが存在しないことを考慮すれば、IFNβ-1a の薬理作用の評価は代替 マーカー、すなわち2’,5’-OAS、ネオプテリン及びβ2-ミクログロブリン(β2-MG)誘導能 によってのみ評価が可能となると考えられた。

アカゲザルにおける 3 製剤の薬物動態及び薬力学的プロファイルは類似しており、各非 経口投与後は血清中活性プロファイルに差はなく、ネオプテリン及び2’,5’-OASの薬力学的 反応を誘導した。皮下又は筋肉内投与後のIFNβ-1aは高率で吸収され、投与後1~8時間で 最高血清中活性に到達した。反復投与試験の初回投与後に検出された XG94xx、XG90xx、

及びXG92xxの最高血清中IFNβ活性は差がなく、投与後中和抗体が産生されるまでこれら

の活性が維持された。

サルの心血管系・呼吸器系に及ぼすIFNβ-1aの効果を評価するために実施した安全性薬 理試験では、心電図、心拍数、呼吸数又は血圧において被験物質による臨床上問題となる 効果は認められなかった(試験P9216-93-03)。アカゲザルではすべての臓器について安全 性薬理試験を行ったわけではないが、臨床試験はIFNβ-1aを筋肉内投与した場合に有意な 問題は発生していない。

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インターフェロンβ-1a(IFNβ-1a)

第2部:CTD概要 2.4.5 総括及び結論

吸収、分布、代謝及び排泄を評価するためのRI標識IFNβ-1aを使用した試験、及び組織 分布試験を実施しなかった。これはたん白質を用いた組織分布試験では一般にその解釈が 不明確なことによるものである。たん白質フラグメントの組織結合部位への分布、及びア ミノ酸分解物が新規合成たん白質に取り込まれることでRI標識IFNβ-1aの組織分布試験を 解釈する上で大きな障害となることが推察される。したがってこのような試験の代わりに、

高分子たん白質の組織分布と代謝物の一般的機序について考察した(2.4.3.5 組織内分布)。

本剤の分布は特定組織の毛細管の透過性に依存しており、温度と酵素に依存した分解が行 われると考えられる。

IFNβ-1a の肝代謝能に及ぼす効果を評価するためにサルへの反復投与による CYP450 の

影響の検討を実施した。その結果、サルではIFNβ-1aが肝CYP450活性に影響しないこと が示された(試験P9418-94-08)。

ほとんどの反復投与毒性試験ではIFNβ-1aを隔日50μg/kg(10.0 MIU/kg、1.67 mL/kg)

を上限として皮下投与した。ヒト以外の霊長類で毒性が最小となるIFNβ-1aの最高投与量 は50μg/kg(150μg/kg/週)であった。現行の臨床用量30μg(6.0 MIU)は約0.5μg/kg(0.1 MIU/kg)である。したがってμg/kg/週単位で比較した場合、ヒトに対する投与の安全性限 界値は少なくともその 300 倍となる。筋肉内投与では、最高用量は 60μg(20μg/kg、4.0 MIU/kg、2.0 mL/匹)であった。μg/kg/週ベースでこの用量は臨床用量(6.0 MIU、30μg、

1.0 mL)より約40倍高かった。すべての安全性限界値は2種間で薬理学的反応性が等しい

という前提に基づいて算定したものである。これらの試験はアカゲザルにおける最高忍容 量を決定したものではないが、10.0 MIU/kgはサルに実際に投与できる最高濃度と考えられ た。

IFNβ-1aの非臨床毒性試験では、サイトカイン及びI型IFN(IFNα及びIFNβ)の薬理 作用として予測された所見が認められ、それらは臨床試験でも認められた症状であった。

反復皮下投与後、アカゲザルには血清中IFNβ-1a濃度が臨床用量投与時の100~500倍とな る高用量(10.0 MIU/kg)で体温の上昇、摂餌量の減少、血小板数、血清中アルブミン及び カルシウム濃度の軽度低下のような薬理学的作用が認められた。臨床用量の約 2 倍となる 用量0.25 MIU/kg(1.25μg/kg)ではIFNβ-1aに直接起因する明確な異常は認められなかっ た。IFNβ-1a を投与した患者又は健康志願者には主な副作用としてインフルエンザ様症状

(発熱や悪心など)が認められた。しかしサルで見られたような病理学的変化は IFNβ-1a を投与したMS患者では認められなかった。

ラット及びサルではIFNβ-1a投与の約2~4週後、顕著な抗体反応が現れ、血清中活性が 中和され薬力学的効果及び薬物毒性が失われた。ラットとサル両方の皮下投与部位には慢 性の炎症及び出血、又は所属リンパ節にリンパ球増多が認められた。これらの病変は異種

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インターフェロンβ-1a(IFNβ-1a)

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って内因性ヒトたん白質であるIFNβ-1aには臨床上問題はないと考えられた。ラットとサ ルの両方に有意な抗体価が存在したにもかかわらず、アナフィラキシー反応は認められな かった。

XG94xxの慢性反復投与毒性試験を実施した(試験P9588-98-02)。XG94xxの30μg(10 μg/kg=2.0 MIU/kg)及び60μg(20μg/kg=4.0 MIU/kg)を単独、又は体液性免疫を抑制す るヒト・モノクローナル抗体 XG95xx との併用により週 1 回筋肉内投与した。XG95xx は XG94xx投与に対するサルの抗体反応を抑制し、XG94xxの6ヵ月間反復投与を可能にした。

投与経路及び頻度はMS治療の臨床投与経路・頻度と同様とした。本試験でサルに投与した 用量は、μg/kg換算で、XG94xxの安全性評価のための臨床用量(0.5μg/kg=0.1 MIU/kg)

の20~40倍であった。ICHのS6ガイドラインによると、6ヵ月間の長期間の曝露は、一般

的には慢性疾患への適用を目的とする生物製剤の安全性評価に妥当であると考えられる。

観察所見、一般所見(身体所見)及び眼科検査、体重及び摂餌量でXG94xx投与に関連性 のある毒性作用は認められなかった。病理学的検査項目ではXG94xxによる変化は見られな かった。XG94xxは免疫機能試験(DTH及びKLH)には効果を及ぼさなかった。肉眼によ る病理学的所見及び組織病理学的所見で XG94xx 投与に起因すると考えられる変化は認め られなかった。検討された投与量の範囲(30μg~60μg=6.0~12.0 MIU)で抗ウイルス活 性及び血清中XG94xx濃度は投与量に比例して上昇したが、XG94xxを30μg(6.0 MIU)か ら60μg(12.0 MIU)に増量しても血清中ネオプテリン濃度と体温の上昇によって示唆され る生物学的反応の増強は見られなかった。XG94xxを単独(30μg=6.0 MIU)投与した動物 では50日目にはかなりのIFNβ-1a中和抗体価が産生し、57日目には抗ウイルス活性は検 出限界以下となった。

遺伝毒性試験では本剤による細胞毒性や遺伝毒性は認められなかった。がん原性試験は 実施しなかったが、一般的にIFNβには細胞増殖抑制作用があり、広範囲のヒト細胞系で細 胞の成長を抑制することが示されている。更に、大規模な臨床試験においてもIFNβ-1aを 長期間投与した患者でがんに対する感受性が増強することは示唆されていない。

雌性アカゲザルでは高用量10.0 MIU/kgで流産促進効果が認められ、血清中IFNβ-1a濃 度は臨床用量の100~200倍に達した。本剤(IFNβ-1a)の低用量(0.25 MIU/kg)では血清

中IFNβ-1a濃度は臨床用量投与時の約2倍に達したが、生殖に及ぼす影響は見られなかっ

た。催奇形性や変異原性は認められなかった。

IFNβ-1a の動物又はヒトにおける生殖毒性については十分研究が行われておらず、妊婦

ではIFNの十分な比較対照試験は行われていない。MS患者では子宮出血や月経過多が時折 見られており、アカゲザルでも影響が認められたことから、患者に IFN の流産促進作用に ついて注意を設定した。これらの生殖発生毒性試験結果に基づき、添付文書案には下記の 注意を記載した。

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