(設置)
第 21 条 内閣府に、男女共同参画会議(以 下「会議」という。)を置く。
(所掌事務)
資 料 男 女 共 同 参 画 社 会 基 本 法( 抄 )
第 22 条 会議は、次に掲げる事務をつかさ どる。
( 1)男女共同参画基本計画に関し、第 13 条第3項に規定する事項を処理すること。
( 2)前号に掲げるもののほか、内閣総理 大臣又は関係各大臣の諮問に応じ、男女 共同参画社会の形成の促進に関する基本 的な方針、基本的な政策及び重要事項を 調査審議すること。
( 3)前2号に規定する事項に関し、調査 審議し、必要があると認めるときは、内 閣総理大臣及び関係各大臣に対し、意見 を述べること。
( 4)政府が実施する男女共同参画社会の 形成の促進に関する施策の実施状況を監 視し、及び政府の施策が男女共同参画社 会の形成に及ぼす影響を調査し、必要が あると認めるときは、内閣総理大臣及び 関係各大臣に対し、意見を述べること。
(組織)
第 23 条 会議は、議長及び議員 24 人以内 をもって組織する。
(議長)
第 24 条 議長は、内閣官房長官をもって充 てる。
2 議長は、会務を総理する。
(議員)
第 25 条 議員は、次に掲げる者をもって充 てる。
( 1)内閣官房長官以外の国務大臣のうち から、内閣総理大臣が指定する者
( 2)男女共同参画社会の形成に関し優れ た識見を有する者のうちから、内閣総理 大臣が任命する者
2 前項第2号の議員の数は、同項に規定す る議員の総数の 10 分の5未満であっては ならない。
3 第1項第2号の議員のうち、男女のいず れか一方の議員の数は、同号に規定する議
員の総数の 10 分の4未満であってはなら ない。
4 第1項第2号の議員は、非常勤とする。
(議員の任期)
第 26 条 前条第1項第2号の議員の任期は、
2年とする。ただし、補欠の議員の任期は、
前任者の残任期間とする。
2 前条第1項第2号の議員は、再任される ことができる。
(資料提出の要求等)
第 27 条 会議は、その所掌事務を遂行する ために必要があると認めるときは、関係行 政機関の長に対し、監視又は調査に必要な 資料その他の資料の提出、意見の開陳、説 明その他必要な協力を求めることができる。
2 会議は、その所掌事務を遂行するために 特に必要があると認めるときは、前項に規 定する者以外の者に対しても、必要な協力 を依頼することができる。
(政令への委任)
第 28 条 この章に定めるもののほか、会議 の組織及び議員その他の職員その他会議に 関し必要な事項は、政令で定める。
附 則(略)
資 料 長 野 市 男 女 共 同 参 画 推 進 条 例
長野市男女共同参画推進条例
日本国憲法には、個人の尊重と法の下の平 等がうたわれており、女子差別撤廃条約の採 択など国際社会における取組と連動しながら、
男女平等の実現に向けた取組が進められてき た。
長野市においても、真の男女平等の実現に 向けて、女性行動計画の策定等様々な施策を 推進してきた。
しかしながら、性別による固定的な役割分 担意識とそれに基づく慣行は依然として根強 く、真の男女平等の実現にはいまだに多くの 課題が残されている。
このような状況に加え、少子高齢化の進展 等、社会経済情勢の大きな変化に対応してい くためにも、男女が互いにその人権を尊重し つつ、責任も分かち合い、性別にかかわりな く、個性と能力を十分に発揮することができ る男女共同参画社会を実現することが、緊急 かつ重要な課題となっている。
ここに私たちは、男女共同参画社会を実現 することを決意し、市、市民及び事業者が協 働して、男女共同参画を推進するために、こ の条例を制定する。
第1章 総則
(目的)
第 1条 この条例は、男女共同参画の推進に 関し、基本理念を定め、並びに市、市民及 び事業者の責務を明らかにするとともに、
男女共同参画の推進に関する施策の基本と なる事項を定めることにより、男女共同参 画を総合的かつ計画的に推進し、もって本 市における男女共同参画社会の実現を図る ことを目的とする。
(定義)
第 2条 この条例において、次の各号に掲げ る用語の意義は、当該各号に定めるところ による。
( 1) 男女共同参画 男女が、社会の対等 な構成員として、個性と能力を十分に発
揮し、自らの意思により社会のあらゆる 分野における活動に参画する機会が確保 され、もって男女が政治的、経済的、社 会的及び文化的利益を等しく受け、かつ、
共に責任を担うことをいう。
( 2) 積極的格差是正措置 社会のあらゆ る分野における活動に参画する機会に係 る男女間の格差を是正するため必要な範 囲内において、男女のいずれか一方に対 し、当該機会をより積極的に提供するこ とをいう。
(基本理念)
第 3条 男女共同参画の推進は、次に掲げる 事項を基本理念として推進されなければな らない。
( 1) 男女の個人としての尊厳が重んぜら れること、男女が直接的であるか間接的 であるかを問わず性別による差別的な取 扱いを受けないこと及び男女が個人とし て能力を発揮する機会が確保されること その他男女の人権が尊重されること。
( 2) 性別による固定的な役割分担意識か ら生じた社会における制度又は慣行を改 善するとともに、これらの制度又は慣行 が男女の社会における活動の選択に対し て及ぼす影響を中立なものとするよう配 慮されること。
( 3) 男女が、社会の対等な構成員として、
市その他あらゆる場における政策又は方 針の立案及び決定に共同して参画する機 会が確保されること。
( 4) 家族を構成する男女が、性別による 固定的な役割分担意識にとらわれず、家 庭生活において対等な役割を果たすとと もに、相互の協力と社会の支援の下に家 庭生活における活動と職業生活等社会に おける活動とを両立して行うことができ るようにすること。
( 5) 男女共同参画の推進に向けた取組が
資 料 長 野 市 男 女 共 同 参 画 推 進 条 例
国際社会における取組と密接な関係を有 していることから、国際社会の動向に配 慮すること。
(市の責務)
第 4条 市は、男女共同参画の推進を主要な 施策として位置づけ、前条に定める基本理 念(以下「基本理念」という。)にのっとり、
男女共同参画の推進に関する施策(積極的 格差是正措置を含む。以下同じ。)を総合 的に策定し、及び実施する責務を有する。
2 市は、男女共同参画の推進に当たっては、
市民及び事業者と協働の下に行うものとす る。
(市民の責務)
第 5条 市民は、家庭、職場、学校、地域社 会等あらゆる場において、基本理念にのっ とり、自ら積極的に男女共同参画を推進す るとともに、市が実施する男女共同参画の 推進に関する施策に協力するよう努めなけ ればならない。
(事業者の責務)
第 6条 事業者は、その事業活動を行うに当 たっては、基本理念にのっとり、男女共同 参画を推進するとともに、市が実施する男 女共同参画の推進に関する施策に協力する よう努めなければならない。
(性別による人権侵害の禁止)
第 7条 何人も、家庭、職場、学校、地域社 会等あらゆる場において、直接的であるか 間接的であるかを問わず、性別を理由とし て差別的な取扱いを行ってはならない。
2 何人も、家庭、職場、学校、地域社会等 あらゆる場において、セクシュアル・ハラ スメント(性的な言動又は性別による固定 的な役割分担意識から生じた言動により個 人に不快感若しくは不利益を与えたり、又 は生活環境を害することをいう。以下同 じ。)を行ってはならない。
3 何人も、ドメスティック・バイオレンス
(配偶者等に身体的又は精神的な苦痛を与 える暴力的行為をいう。以下同じ。)を行 ってはならない。
(公衆に表示する情報に関する留意)
第 8条 何人も、広く市民を対象とした広報、
広告等において、性別による固定的な役割 分担意識及びドメスティック・バイオレン スを助長し、又は連想させるような表現並 びに過度の性的な表現を行わないよう努め なければならない。
(地域における男女共同参画の推進)
第 9条 何人も、自治会、PTA等の団体の 活動において、男女共同参画を推進するよ う努めなければならない。
(教育における男女共同参画の推進)
第 10 条 何人も、学校教育その他のあらゆ る教育の場において、男女共同参画の推進 に配慮した教育を行うよう努めなければな らない。