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工業省工場局案の概要説明( 2015 年 8 月 26 日)
・ 公開ヒアリング説明会で新制度(案)を紹介(約350名参加)
・ 早ければ
2017
年頃 より本制度案を実施に移す考え 既存化学品について
・ 国家化学品インベントリー 構築 (対象 : 市場にある既存化学品)
○インベントリーに ・ 既存の有害物質リストの物質
収載される主な化学品 ・ リスト
5.6 基準に合致し、届出された物質
○
2016年中 に構築 終了 (
以降は新規化学品)・ インベントリー収載物質に対して評価
SVHC
(高懸念物質) 選定・
SVHC
リスト収載物質は、事業者がリスク評価を実施し、提出○ 実施手順 : 今後公布される
CRA
(化学物質リスク評価)規則に従う○ リスク評価報告期限 : 数量バンドにより
3
~8
年の猶予を付与4(4)-1 タイ 化学物質の新管理制度(案)
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市場にある既存化学品
危険有害品リスト
(約
1500
物質)コンサルテーション システム(
DIW
)(税関データ)
国家化学品 インベントリー構築
優先評価の実施
SVHC リスト作成
リスク評価・提出
リスト
5.6
基準+>
1
t/
年 の製造・輸入品既存制度 新制度案
(実施者)
事業者
・ リスト
5.6 基準に非該当、
または・ 年間 製造・輸入量
≦1t
でも 届出は可能規制当局
4(4)-2 既存化学品管理の概略スキーム
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4(4)-3 新規化学品の管理(案)
新規化学品(インベントリーに収載されていない)は、まず登録 実施
登録された物質は、当局が 懸念化学物質の評価基準に従い、
SVHC であるかを判断
・ SVHC に該当する場合⇒事業者がリスク評価を実施し、提出
・ SVHC に該当しない場合⇒事業者が簡易リスク評価を実施
インベントリーに収載
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意見
本制度案そのものは、現行法に基づく、有害物質リスト収載物質を対象に 化学物質インベントリーを作成し、その中から優先評価物質を選定し、
リスク評価・管理を行うという、現実的な取り組みと評価できる
懸念事項
1.
化学物質インベントリーの定義、収載される化学物質の対象範囲が曖昧・ リスト
5.6
基準 かつ 製造・輸入量1t
/年 の届出対象だけでは、ポリマー等の非有害性物質が漏れる可能性がある
・ リスト
5.6
基準では、混合物として評価・届出⇔
登録は物質単位・ リスト
5.6
基準に合致しない、または、製造・輸入量≦ 1t
でも 届出可能であることが十分周知されていない・ リスト
5.6
(10
種類)の判断基準が未だ明確でない2.
当局・事業者共に、資金・人的資源の負担 大・ リスク評価は、事業者が行わなければならない仕組み
・ スケジュール タイト
タイに製品を輸出している 事業者は、出荷製品の 情報整理(組成情報)等、
準備してね
4(4)-4 新制度(案)への意見と懸念事項
まとめ
67
化学品管理には、未だ多くの課題があるが、 2020 年を超えて 持続可能なグリーンマネジメントに向けた取り組み 模索中
欧州: REACH2018, SVHC の適正管理 , 査察 等、対応必要
BPR ; TA 使用未申請 AS ,新規対象 BP の申請必要(本年 9 月)
米国: TSCA Reform 成立間近 ⇒ 米国向け製品は早めに再点検を 本年は、 CDR 規則に従った報告の年 ← 確実な対応を FIFRA ;広範で、難しい法律 ⇒ 十分な内容の理解を
中国:危険化学品の厳格管理が予想される ← しっかりした対応を 台湾,韓国:新化学物質登録制度への対応 確実に
タイ:化学物質新管理制度の構築が計画されており、日化協として
合理的な制度となるように提言していく
付録(定期情報の配信会社・機関(無料))
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NITE ケミマガ(独立行政法人製品評価技術基盤機構)
http://www.nite.go.jp/chem/mailmagazine/chemmail_01.html
化学物質国際対応ネットワークマガジン
http://www.chemical-net.info/mailmg_bn.html
みずほ情報総研「ケミマガ」
http://www.mizuho-ir.co.jp/publication/mailmagazine/chemimaga/index.html
JCDB メルマガニュース
http://www.jcdb.co.jp/magazine/
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ドキュメント内
日化協LRI研究10年を振り返って
(ページ 62-69)