通常使用する特定のソフトウェア・ツール・パラメータを設定する環境変数を定義 できます。環境変数はユーザが定義してシステム初期化ファイルの文字列に関連付 ける特別なシステム・シンボルです。コンパイラは、このシンボルを使って特定の 種類の情報を検索または取得します。
環境変数を使用すると、デフォルト値が設定され、これらのパラメータが自動的に 指定されるため、コンパイラを毎回起動することが簡単になります。ツールの起動 時、コマンド行オプションを指定すると、環境変数で設定されるデフォルト値の多 くを上書きできます。
2.4.1 コンパイラが検索する代替ディレクトリの指定方法(C_DIR)
コンパイラは、C_DIR 環境変数を使い、#include ファイルを含む代替ディレクトリ 名を指定します。#include ファイルのディレクトリを指定するには、次の構文のいず れかを使って C_DIR を設定します。
環境変数は、システムを再起動するか変数をリセットするまで保持されます。
2.4.2 デフォルトのコンパイラ・オプションの設定方法(C_OPTION および
C2000_C_OPTION)
C2000_C_OPTION または C_OPTION 環境変数を使用して、コンパイラ、アセンブ
ラ、リンカのデフォルトのオプションを設定すると便利です。この方法で設定する と、コンパイラを実行するたびに、これらの変数に設定したデフォルトのオプショ ンまたは入力ファイル名が使用されます。
C_OPTION 環境変数によりデフォルト・オプションを設定する方法は、同じオプショ
ンや入力ファイル(またはその両方)を使用して連続してコンパイラを実行する場 合に便利です。コマンド行と入力ファイル名を読み込んだ後、コンパイラはまず C2000_C_OPTION 環境変数を探してから、それを読み込んで処理します。
C2000_C_OPTION が検出されない場合、コンパイラは C_OPTION 環境変数を読み込 んで処理します。
オペレーティング・システム 入力する内容
Windows™ set C_DIR=directory1[;directory2 ...]
UNIX(Bourne シェル) C_DIR="directory1 [;directory2 ...]"; export C_DIR
環境変数によるコンパイラの動作の変更
次の表に、C_OPTION 環境変数を設定する方法を示します。ご使用のオペレーティ ング・システムに対応するコマンドを選択してください。
環境変数オプションはコマンド行での場合と同じように指定され、同じ意味をもち ます。たとえば、Windows 上で、常に静的に実行し(-q オプション)、C/C++ ソース 差し込みを有効にし(-s オプション)、リンクする(-z オプション)場合は、次のよ
うに C_OPTION 環境変数を設定します。
set C_OPTION=-qs -z
次の例では、コンパイラを実行するたびにリンカが実行されます。コマンド行また
は C_OPTION 内の -z の後に指定したオプションは、すべてリンカに渡されます。こ
れにより、C_OPTION 環境変数を使用してデフォルトのコンパイラとリンカのオプ ションを指定した後、追加のコンパイラとリンカのオプションをコマンド行で指定 できます。環境変数に -z を設定しているがコンパイルだけを行いたいという場合は、
コンパイラの -c オプションを使用します。次のコマンド例では、上記で説明したよ うに C_OPTION が設定されていることを前提としています。
cl2000 -v28 *c ; compiles and links cl2000 -v28 -c *.c ; only compiles
cl2000 -v28 *.c -z lnk.cmd ; compiles/links using cmd file cl2000 -v28 -c *.c -z lnk.cmd ; only compiles -c overrides -z) コンパイラ・オプションの詳細は、2.3 節「オプションによるコンパイラの動作の変 更」(2-5 ページ)を参照してください。リンカ・オプションの詳細は、4.2 節「リン カ・オプション」(4-5 ページ)を参照してください。
オペレーティング・システム 入力する内容
UNIX(Bourne シェル) C_OPTION="option1 [option2 . . .]";
export C_OPTION
Windows set C_OPTION=option1[;option2 . . .]
環境変数によるコンパイラの動作の変更
2.4.3 一時ファイルのディレクトリ指定方法(TMP)
コンパイラは、プログラムを処理する際に中間ファイルを作成します。デフォルト では、コンパイラは中間ファイルをカレント・ディレクトリに格納します。しかし、
TMP 環境変数を使用して、一時ファイル用の特定のディレクトリを指定することが できます。
TMP 環境変数を使用すると、RAM ディスクまたは他のファイル・システムを使う ことができます。また、ソースが含まれているディレクトリにファイルを一切書き 込まずに、別のディレクトリでソース・ファイルをコンパイルすることができます。
これは書き込みが保護されているディレクトリの場合に有効です。
次の表に、TMP 環境変数を設定する方法を示します。ご使用のオペレーティング・
システムに対応するコマンドを選択してください。
注:UNIX ワークステーションの場合、必ずディレクトリ名を引用符で囲んでください。
たとえば、Windows のハードディスク・ドライブ上に中間ファイルを格納する temp というディレクトリを一時ファイルの格納場所として指定するには、次のように入 力します。
set TMP=c:\temp
オペレーティング・システム 入力する内容
UNIX(Bourne シェル) TMP="pathname"; export TMP
Windows set TMP=pathname
プリプロセッサの制御方法