私たちの豊かな環境を次世代に残していくためには、私たち一人ひとりが環境保全の意識を高 めていくとともに、持続可能な社会づくりに向けて県民・団体・事業者・行政等のあらゆる主体
(以下、「各主体」という。)が一体となって積極的に環境保全のための行動を実践することが求 められています。
このため、第5節では環境保全のために行動する人づくりに不可欠である環境教育及び環境保 全活動の推進にかかる取組の基本的な方向性を示し、環境教育等促進法第8条に基づく「行動計 画」として位置づけるとともに、各主体とも連携しながら本行動計画の実施にかかる連絡調整、
進捗管理などを行います。
(1)施策の方向
①家庭、学校、地域、社会等における環境教育の推進
○子どもから高齢者まで、ライフステージに応じた環境保全意識を醸成するため、生涯学習とし ての環境教育を推進します。
○次世代を担う子どもたちの環境に対する知識や理解を段階的に深めるため、幼児に対する環境 教育や、総合的な学習の時間等を通じた児童・生徒に対する環境教育など、子どもたちの発達 の段階に応じた環境教育を推進します。
○学校において、各教科等における環境に関する内容の指導の充実を図ります。
○学校において、自然とのふれあいを通じた様々な体験や環境教育関連施設の見学を実施すると ともに、家庭や地域において、子どもたちが学校等で学んだ環境教育の取組を保護者や地域住 民と一緒に実践できるよう、学校と家庭・地域が連携した体験参加型の環境教育を推進します。
○環境教育推進校等のモデル校による先駆的な環境教育の推進を図るとともに、同様の取組を他 校にも広げるため、優良な取組事例の公表を行います。
○家庭での環境意識を高めるため、地球温暖化防止活動推進員の派遣を行い、助言や省エネ診断 等を行います。
○地域、団体、事業所等が行う環境に関する講演会や研修会等に対し、環境保全アドバイザーを 派遣し、県民への周知を図る等の支援を行います。
○環境教育の推進に関する行動計画等の作成や公表を行う市町村を支援します。
○環境問題に関する国際的動向を踏まえ、広い視野で環境について考えることのできる人づくり を目指します。
②環境教育に関する情報の提供
○県民一人ひとりの環境教育に役立つ情報の提供を行うため、各種環境啓発紙等の充実を図りま す。
○地域における環境保全意識を高めるため、環境保全活動を実践する各主体の活動事例を、ホー ムページ「みやざきの環境」等に掲載するなど、関係団体や環境保全アドバイザー等のさまざ まな主体による情報発信を促し、情報提供の体制の充実を図ります。
○環境保全活動に積極的に取り組む各主体間の交流研修会を実施することにより、相互の情報共 有や人的交流を深めるとともに、各主体が一体となった協働取組を推進します。
③環境教育を担う人材の養成・確保
○教職員を対象とした環境教育の研修会を行うなど、環境教育に関する指導力向上を図ります。
○希少野生動植物の保護監視活動を行っていただく方を「野生動植物保護監視員」として委嘱し、
県内の希少野生動植物の保護及び、県民に対しての普及・啓発活動を行います。
○県民が自ら自然環境の保護と創出を推進するため、自然を守り育てるボランティア及び地域の リーダーとして自然保護推進員を依頼し、研修会の開催や情報提供により活動を支援します。
○地域における温暖化対策の推進を図るため、地球温暖化防止活動推進員を委嘱し、自ら率先し て温暖化防止に取り組むとともに、地域住民に対し温暖化に関する情報の提供・助言等を行い ます。
○県に登録または委嘱されている環境保全アドバイザーや推進員を対象とする研修会等を開催す ることにより、指導力の向上を図るとともに、指導者間の連携体制を構築します。
④環境教育拠点の整備、機能充実
○環境情報センター、エコクリーンプラザみやざき等において、県民の幅広い環境教育ニーズに 応えられるような環境教育拠点機能の充実を図ります。
○環境情報センターをより多くの県民に利用してもらうため、環境教材を充実させるとともに、
県政番組やホームページ等の情報媒体を用いて、環境情報センターの周知を図ります。
○市町村施設や民間施設等と協力し、「体験の機会の場」として整備する等、環境教育の拠点機能 の充実を図ります。
○「宮崎県次世代エネルギーパーク」を活用し、再生可能エネルギーをはじめとした次世代のエ ネルギーを実際に見て触れることで、エネルギーへの理解を深めるとともに、環境保全の意識 の向上を図ります。
⑤森林環境教育の推進
○本県の特性である森林とのふれあいを通し、多くの県民が森林の大切さを理解し、県民参加の 森林づくりを実践できるよう、「ひなもり台県民ふれあいの森」、「諸県県有林共に学ぶ森」など、
身近な森林における森林環境教育の実践フィールドの整備を図ります。
○森林や木材利用が体験できる研修や木工教室の開催など、森林環境教育や木育を実践する機会 の一層の充実を図ります。
○地域や学校が取り組む森林環境教育実践のための相談窓口を設置するとともに、自然体験活動 等の指導者を派遣するなど子どもたちを対象とした森林環境教育の実践活動を支援します。
○森林ボランティア団体が実施する森林環境教育や活動に対し、支援を行います。
○みどりの少年団の活動支援や学校林の活用、「森の聞き書き甲子園」への参加促進等を通じて、
次代を担う心豊かな青少年の育成を図ります。
○森林環境教育の実践活動の場や研修等を通じ、森林づくりに参画する若者世代や森林環境教育 の指導者の養成を図ります。
(2)各主体に求められる役割 県民・団体
○講習会、講演会、自然観察会等への参加など、自発的・積極的な教育の推進
○環境教育に関する、自らの知識や経験を活かした、様々な場や機会での発言や助言
○各主体の相互理解に基づく、環境教育に関するネットワークづくり 事業者
○従業員等に対する研修制度に環境問題を取り入れるなど、職場全体での環境教育の推進
○事業者が有する環境保全技術の紹介や人材の派遣、環境教育の場として施設の公開など、
地域の環境教育の推進 市町村
○各主体が保有する環境教育に関する教材や教育機会、人材、施設等の情報収集を通じた、
効率的な環境教育の推進
○環境教育に関する教材や教育機会の提供、指導者の育成・派遣、拠点施設の整備など、各 主体が自主的に取り組む環境教育の支援
○環境に関する職員研修の実施による、職員一人ひとりの環境意識の向上
○地域社会における環境教育の推進、各地域間のネットワーク化や地域での環境活動のサ ポート
(3)環境指標(数値目標)
環境指標項目 単位 現況値
(H26年度)
目標値 (H32年度)
水生生物調査(水辺環境調査)参加者数 人 1,593 3,000
こどもエコチャレンジ施設認定数 施設 160 220
環境情報センター利用者数 人 37,804 41,000
森林環境教育実践校(団体)数 校(団体) 55 60
5-2 環境保全活動の推進
(1)施策の方向
①各主体が自発的に行う環境保全活動の支援
○河川浄化や森林ボランティア等の地域の実践活動への支援、行政との協働事業の実施、活動内 容の県民への紹介など、地域や団体等が自発的に行う環境保全活動を支援します。
○エコアクション21等の環境マネジメントシステムに関する情報提供や普及啓発など、事業者 の自主的な環境保全活動を支援します。
○地方公共団体実行計画の進捗・管理やグリーン購入の徹底など、市町村における率先的な環境 保全行動を支援します。
○県自らも一事業者として「宮崎県地球温暖化対策実行計画(事務事業編)」や「宮崎県グリーン 購入基本方針」に基づき、職員一人ひとりの環境保全の取組を推進します。
○各主体が実施する環境保全活動において、顕著な功績のあった者に対し、その功績を表彰する とともに、取組内容を広く県民に紹介することにより、環境保全活動に対する県民の関心と理 解を深めます。
○森林づくり活動によって得られた二酸化炭素吸収量を認証し社会貢献活動として評価するなど、
企業等の森林づくり活動への参加を促進します。
②多様な主体が相互に協力して行う協働取組の推進
○各主体がお互いを理解し、協働して環境保全活動に取り組むことを支援するため、環境保全に 取り組む多様な各主体が一同に集うイベントを開催するなど、異なる地域や立場の人々が交流、
情報交換する機会の創出を図ります。
○各主体が協働して、地球温暖化対策を中心とした環境保全活動に取り組む環境みやざき推進協 議会への支援を行い、会員の拡大や取組内容の一層の充実を図ります。
○森林づくりに関する情報提供や企業の森の誘致活動に取り組む「みやざき森づくりコミッショ ン」の活動等を通じて、企業や団体、森林所有者等が連携した森林づくりを推進します。