評価損益とは → 口座反映前損益とは→
いまお預かりしている現金の総額。
いま取引をやめたと仮定したときに戻ってくる金額。
ポジションにおける仮の損益。確定されていないのでレートの上下によって変動 する。
決済注文によって確定された損益。一定期間(受渡しまでの期間)を経過すると 現金残高に反映する。
指値分として押えられている証拠 金額の合計。指値をキャンセルす ることで減らすことができる。
08
口 座 状 況 の 見 方お客様が口座を開設後、100 万円を入金しました。
このとき、現金残高と時価残高が 100 万円になります。
次に、101 円でドル円を 1 万ドル買いました。
ポジションを取っても、レートが変わらなければ口座状況の 4 項目に変化はありません。
102 103
100
現金残高 評価損益 口座反映前損益 時価残高
1,000,000 0 0 1,000,000
101 100 万円を入金しよう。
102 103
100
現金残高 評価損益 口座反映前損益 時価残高
1,000,000 0 0 1,000,000
101 1 万ドルを買ってみよう。
101 円で 1 万ドル買い
買
101 円で買った 1 万ドルが 100 円になってしまったので、-1 万円の評価損益が発生しました。
時価残高も 100 万円から 1 万円を引いた 99 万円になっています。
しかしその後はレートが回復し、1 ドル= 103 円まで上昇しました。
しばらくするとレートが変動し、1 ドル= 100 円に下落しました。
先ほどまでマイナスだった評価損益が +2 万円になり、時価残高も 100 万円+ 2 万円で 102 万円となっています。
08
口 座 状 況 の 見 方102 103
100
現金残高 評価損益 口座反映前損益 時価残高
1,000,000 -10,000 0 990,000
101 100 円まで
下がってしまった。
101 円で 1 万ドル買い 買
102 103
100
現金残高 評価損益 口座反映前損益 時価残高
1,000,000 +20,000 0 1,020,000
101 103 円まで
上がってくれた。
101 円で 1 万ドル買い 買
仮の利益だった +2 万円が確定されて、受渡しが実現するまでの間、口座反映前損益に移っています。
その後にレートは下落しますが、ポジションはすでに解消されていますので口座状況に変化はありません。
ここでお客様は持っていたドルの売却を決意、利益確定の決済・売り注文を 103 円で行いました。
08
口 座 状 況 の 見 方102 103
100
現金残高 評価損益 口座反映前損益 時価残高
1,000,000 0 +20,000 1,020,000
101 103 円で決済して
利益を確定しよう。
売り決済!
売
102 103
100
現金残高 評価損益 口座反映前損益 時価残高
1,000,000 0 +20,000 1,020,000
101 下がったけど、
ポジションはないから 口座の変化はなし。
08
口 座 状 況 の 見 方その 4 インターバンク市場と受渡し
個人ではなく、銀行や大手金融機関が外国為替取引を行う市場をインターバンク市場(銀行間取引 市場)と呼びます。
インターバンク市場には取引成立後の代金の送金について、ひとつのルールがあります。
たとえば A 銀行が円を使って B 銀行からドルを買った場合、A 銀行は 2 営業日後に B 銀行へ円を 送金し、B 銀行も 2 営業日後に A 銀行へドルを送金しなければいけません(※スポットと呼ばれる 外国為替取引の場合)。
これが受渡しと呼ばれるルールであり、つまり取引成立後に 2 営業日を経過してそれぞれの代金が お互いに着金するまで取引は完了いたしません。
証拠金を損失時の担保として扱うFXでは上記のように実際に通貨を送金し合うことはなく、また 2 営業日を経過した以降でも無期限で取引を継続することが可能です。しかし、M2JFXにおけ るレート提示はインターバンク市場のレートを基としているため、お客様の決済損益も2営業日を 経過しないと実際の現金として反映いたしません。そのため、その間は口座反映前損益
という項目に損益が表示されている、ということなのです。
102 103
100
現金残高 評価損益 口座反映前損益 時価残高
1,020,000 0 0 1,020,000
101 受渡しが完了して
利益が実現した。
2 営業日経過して受渡し完了。
(⇒利益が実現)
そして決済取引の受渡し日を迎え、口座反映前損益にあった +2 万円は現金残高へと反映します。これを実現益と呼びます。