これらの住宅の面積は30~40㎡程度であり、親子3~4人が暮らすための住宅とし ては狭隘な状態です。
② シロアリの問題
これらの住宅の基礎や柱などにシロアリ被害が増加しており、床が沈むなどの被害 を生じています。
③ 生活排水の問題
これらの住宅の台所や浴室の排水は下水道や浄化槽に接続されておらず、未処理の まま側溝等へ放流されている状況です。
④ 電気設備の状況
これらの住宅は電気容量が 15~20 アンペアに限定されており、現代の生活に必 要な電化製品の使用に制限を生じています。
また換気扇が設置されていないため、換気の問題があります。
(6)駐車場の整備状況
比較的新しい市営住宅においては、入居者の自動車保有を前提として、世帯数と同数程
2章市営住宅ストックの概要
度の駐車場を整備していますが、古い市営住宅においてはまったく整備されていないか、
整備されていたとしても、来客用ということで、不十分な状況です。
このため、夜間は通路にも駐車され、緊急車両の進入に支障となる可能性もあります。
現在、市が整備している駐車場は 17 団地 1,164 戸であり、全戸数の 27.8%に留まってい ます。
入居者の高齢化に伴い、介護サービス用の駐車スペースも求められています。
表2-22 駐車場の整備状況 (平成20年7月1日現在)
No. 団地名 戸数 区画数 充足率(%)
1 所窪 132 135 102.27
2 野田町 80 81 101.25
3 大豆塚 60 66 110.00
4 清水が丘 40 53 132.50
5 曲松 56 56 100.00
6 南沢又 87 97 111.49
7 大下 56 56 100.00
8 砂入 16 18 112.50
9 土湯 8 8 100.00
10 天王原 32 35 109.38
11 入江町(3号棟) 21 21 100.00
12 由添 308 343 111.36
13 蓬莱第1 200 161 80.50
14 泉 25 32 128.00
15 春日町若草荘 24 25 104.17
16 町畑中央 10 20 200.00
17 町畑 9 3 33.33
1,164 1,210 103.95 計
(7)空家の状況
本市の市営住宅を建築年次別・構造別に整理すると、表2-23のとおりです。
下釜団地などのように将来の建替や用途廃止に備えて、政策的に空家としている団地もあ りますが、蓬莱団地のように市街地から遠い団地は敬遠される傾向があり、空家が目立って います。
また、特別市営住宅についても、民間賃貸住宅との競合などにより空家率が高い傾向が あります。
表2-23 空家の状況 (平成20年7月1日現在)
番号 団地名 団地別総数 空家数 空家率(%) 備考
1 中央 257 8 3.1
2 清風荘 16 8 50.0 募集停止
3 春日町 若草荘 24 0 0.0
4 春日町特目 4 1 25.0
5 入江町アパート 16 10 62.5 募集停止
入江町改良 95 3 3.2 公住20戸含む
入江町 21 2 9.5 特賃
7 入江町特目 10 1 10.0
所窪 102 5 4.9
所窪 30 6 20.0 特賃
野田町 32 10 31.3 特賃
野田町 48 0 0.0
10 大豆塚 60 3 5.0
11 平ケ森 80 10 12.5
12 泉 25 0 0.0
13 曲松 56 5 8.9
14 南沢又 87 2 2.3
15 清水が丘 40 0 0.0
16 北沢又 312 20 6.4
17 大下 56 2 3.6
18 砂入 16 0 0.0
19 下釜 181 118 65.2 募集停止
20 古舘 1 0 0.0
21 瀬上 60 7 11.7 募集停止
22 北信 111 6 5.4
23 宮代(樋ノ口) 75 15 20.0
24 宮代(上川原) 40 6 15.0
25 笹谷 241 15 6.2
26 荒井 91 7 7.7
27 土湯 8 0 0.0
6
8
9
番号 団地名 団地別総数 空家数 空家率% 備考
28 蓬莱第1 200 13 6.5
29 蓬莱第2 324 61 18.8
30 蓬莱第3 100 6 6.0
31 蓬莱第4 190 17 8.9
32 月崎 16 1 6.3
33 平野 6 0 0.0 募集停止
34 けやきの村 6 1 16.7
35 天王原 32 1 3.1
36 信夫・上ノ台 6 0 0.0 募集停止
37 信夫・竹ノ内 3 0 0.0 募集停止
38 鎌古屋 18 2 11.1 募集停止
39 北萱場 32 1 3.1
40 杉ノ上 6 0 0.0 募集停止
41 遠原 1 0 0.0 募集停止
42 戸ノ内 1 0 0.0 募集停止
43 先達 190 8 4.2
44 桜町 30 1 3.3
45 陳光 50 3 6.0
46 由添 308 14 4.5
47 嶽駒 120 5 4.2
48 川前 66 5 7.6
49 川前第2 100 5 5.0
50 曽根田町 25 1 4.0 借上
51 早稲町 40 0 0.0 借上
52 中町 40 2 5.0 借上
53 新町 18 0 0.0 借上
54 御山町 24 2 8.3 特賃
55 町畑中央 10 1 10.0 特賃
56 町畑 9 2 22.2 募集停止
57 和台 20 2 10.0
58 経壇 3 0 0.0
59 飯野戸ノ内 1 1 100.0
60 田端 1 0 0.0
61 北小戸明利 1 0 0.0
425 10.1
140 6.8 募集停止を除く 4,192
計
2章市営住宅ストックの概要
2-3 市営住宅入居者の状況
(1)74%の世帯が月収入 104,000 円以下
公営住宅の入居申込が可能な収入*の上限は、一般世帯の原則階層(Ⅰ~Ⅳ)で収入 分位 25%に相当する月収 15.8 万円以下、高齢者、障害者等の裁量階層(Ⅴ~Ⅵ)で 収入分位 40%に相当する月収 21.4 万円以下と定められています。
本市の公営住宅入居世帯は、収入Ⅰ分位に相当する 10.4 万円以下が約 7 割を占め、
その内、約半数が収入の無い世帯となっています。
また、明渡努力義務が生じる収入超過者(収入分位Ⅴ以上)は、12.3%となってお り、本来の住宅困窮者に対してより公平・適正に供給するためには、これらの収入超 過者に対する指導も必要です。
表2-24 公営住宅入居者の収入状況 (平成21年4月1日現在)
収入分位 収入月額 世帯数・比率
Ⅰ 10.0% 104 千円 2,460 74.0%
Ⅱ 15.0% 123 千円 189 5.7%
Ⅲ 20.0% 139 千円 125 3.7%
原
則 階 層
Ⅳ 25.0% 158 千円 131 4.2%
Ⅴ 32.5% 186 千円 128 3.5%
裁
量 階 層
Ⅵ 40.0% 214 千円 95 2.6%
Ⅶ 50.0% 259 千円 105 3.0%
Ⅷ 60.0% 313 千円 108 3.2%
計 3,385 100%
(2)最低居住水準未満世帯は6.7%
世帯人数に応じた住戸面積として最低居住水準が定められていますが、市営住宅に
ついては、6.7%がこれを下回っています。 2章市営住宅ストックの概要 特に世帯人数が 3 人をこえると、人数が増えるのに伴い、最低居住水準未満の世帯
が増え、6 人世帯では 41.0%となっています。
表2-25 最低居住水準状況
(平成21年4月1日現在)
世帯 6人以上世帯 5人世帯 4人世帯 3人世帯 2人世帯 1人世帯 合計
最低居住水準未満 16 50 76 93 9 9 253
世帯(総数) 39 176 548 744 1,068 1,188 3,763
構成比(%) 41.0% 28.4% 13.9% 12.5% 0.8% 0.8% 6.7%
図2-26 最低居住水準割合
(平成21年4月1日現在)
構成比(%)
41.0%
28.4%
13.9%
12.5%
0.8%
0.8%
6.7%
0.0% 5.0% 10.0% 15.0% 20.0% 25.0% 30.0% 35.0% 40.0% 45.0%
6人以上世帯 (39)
5人世帯 (176)
4人世帯 (548)
3人世帯 (744)
2人世帯 (1,068)
1人世帯 (1,188)
合計 (3,763)
(3)33%が高齢者世帯
公営住宅入居世帯のうち、高齢者世帯は、高齢者ひとり暮らしが 18.0%、高齢夫婦 世帯(2 人以上の高齢者のみの世帯)が 7.9%、高齢者のいる世帯が 6.8%となってお り、市営住宅入居世帯の 32.7%が高齢者世帯となっています。
エレベーターのない住棟の高齢者にとっては、階段の上り下りが大きな負担となっ ており、日常生活や介護サービスなどにも支障をきたしています。
また高齢者の増加により、団地の維持管理やコミュニティ活動にも支障をきたすな どの問題を生じています。
図2-27 世帯主年齢別世帯割合 (平成21年4月1日現在)
30~39歳 16.1%
40~49歳 15.1%
50~59歳 19.2%
60~64歳 10.8%
65~69歳 11.2%
90歳以上 70~79歳 1.0%
15.0%
80~89歳
5.4% 25~29歳
4.5%
25歳未満 1.6%
図2-28 市営住宅の高齢者世帯の状況 (平成21年4月1日現在)
高齢者 単身世帯
18.0%
高齢者 同居世帯 その他 6.8%
67.3%
高齢者 夫婦世帯
7.9%
図2-29 団地別高齢化(65 歳以上)率の表
(平成21年4月1日現在)
番号 団地名 入居者数 高齢者数高齢化率(%) 番号 団地名 入居者数 高齢者数
1 中央 245 142 58.0 32 月崎 15 11
2 清風荘 8 7 87.5 33 平野 6 6
3 若草荘 24 16 66.7 34 けやきの村 5 1
4 春日町 特目 3 1 33.3 35 天王原 31 3
5 入江町アパ-ト 6 5 83.3 36・37 信夫 9 4
入江町改良 92 49 53.3 38 鎌古屋 16 10
入江町特賃 19 3 15.8 39 北萱場 31 17
7 入江町特目 9 5 55.6 40 杉ノ上 6 4
所窪 97 38 39.2 41 遠原 1 0
所窪(特賃) 24 6 25.0 42 戸ノ内 1 1
野田町 48 15 31.3 43 先達 182 30
野田町(特賃) 22 2 9.1 44 桜町 29 5
10 大豆塚 57 14 24.6 45 陳光 47 10
11 平ケ森 70 32 45.7 46 由添 294 63
12 泉 25 5 20.0 47 嶽駒 115 25
13 曲松 51 11 21.6 48 川前 61 16
14 南沢又 85 19 22.4 49 川前第2 95 26
15 清水が丘 40 10 25.0 50 曽根田町 24 0
16 北沢又 292 58 19.9 51 早稲町 40 4
17 大下 54 10 18.5 52 中町 38 7
18 砂入 16 5 31.3 53 新町 18 2
19 下釜 63 34 54.0 54 御山町 22 2
20 古舘 1 1 100.0 55 町畑中央(特賃) 9 0
21 瀬上 53 33 62.3 56 町畑 7 5
22 北信 105 39 37.1 57 和台 18 10
23・24 宮代 94 52 55.3 58 経檀 3 0
25 笹谷 226 117 51.8 59 飯野戸ノ内 0 0
26 荒井 84 47 56.0 60 田端 1 0
27 土湯 8 6 75.0 61 北小戸明利 1 0
28~31 蓬莱 717 186 25.9 3,763 1,230 平均 32.7
8
9
9.7 44.4 62.5 6
高齢化率(%)
73.3 100.0 20.0
21.7 16.5 54.8
計
0.0 71.4 55.6 0.0
- 0.0 0.0 66.7 0.0 100.0
17.2 21.3 21.4
26.2 27.4 0.0
18.4
9.1 11.1 10.0
2章市営住宅ストックの概要
(4)60%が少人数世帯
市営住宅入居世帯のうち、1人世帯が 31.5%を占めており、2人世帯も合わせた少 人数世帯が 59.9%に達しています。
図2-30 世帯人数別割合 (平成21年4月1日現在)
1人世帯 31.5%
2人世帯 28.4%
3人世帯 19.8%
4人世帯 14.6%
5人世帯 以上
6%
(5)ファミリー世帯は17.6%
市営住宅は、親子4人程度のファミリー世帯を想定して3DKタイプの住宅を数多 く供給してきましたが、実際には「若年家族」と「中堅家族」は 17.6%にとどまって います。
子供たちが巣立った後も、高齢の親が3DKに住み続けている状況などが考えられ ます。
図2-31 世帯型別割合 (平成21年4月1日現在)
高齢単身 18.0%
高齢夫婦 7.9%
1人親と子 21.3%
単身 13.6%
夫婦 若年家族 5.3%
6.3%
熟年家族 11.4%
中堅家族 11.3%
3世代 0.5%
その他 4.4%
高齢単身:65 歳以上高齢単身世帯 高齢夫婦:いずれかが 65 歳以上の夫婦世帯
単身:単独世帯から高齢単身を引いた世帯 夫婦:夫婦のみの世帯から高齢夫婦世帯を引いた世帯 若年家族:5 歳以下の子がいる世帯 中堅家族:6~17 歳の子がいる世帯
熟年家族:18 歳以上の子がいる世帯 3 世 代:夫婦と子と両親又は片親世帯
(6)居住年数20年以上が32%
市営住宅入居世帯のうち、20 年以上居住している世帯が 31.9%を占めています。
2章市営住宅ストックの概要
これらの長期居住世帯は、他の住戸が入退去に伴い一定の修繕が行われるのに対し、
修繕されないまま老朽化が進む傾向があります。
図2-32 居住年数別世帯割合 (平成21年4月1日現在)
1年未満
4.9% 1~3年 8.7%
3~5年 10.5%
15~20年 10.4%
20年以上 31.9%
10~15年 13.7%
5~10年 19.9%
(7)世帯人数と住戸面積のバランス
市営住宅の世帯人員と、それに応じた最低居住水準の住戸面積別のストック状況を 比較すると、2人世帯においてストックがやや不足していますが、世帯人数に比べ、
比較的広いストックが多いといえます。
図2-33 世帯人数別世帯数 (平成21年4月1日現在)
0 200 400 600 800 1000 1200
1人 2人 3人 4人 5人 6人以上
図2-34 住戸面積別戸数
0 200 400 600 800 1000 1200 1400
25未満 25-30
㎡
30-40
㎡
40-50
㎡
50-60
㎡
60-70
㎡
70以上
図2-35 世帯人数別世帯割合と住戸面積別割合の比較
0 200 400 600 800 1000 1200 1400
25未満 25-30㎡ 30-40㎡ 40-50㎡ 50-60㎡ 60-70㎡ 70以上
戸数 世帯人員
2-4 入退居の状況
2章市営住宅ストックの概要
(1) 毎年200戸程度が新たに入退居しています
随時団地と抽選団地を合わせると毎年 200 戸程度が新たに入退居しています。
随時団地と抽選団地のストック比率はほぼ同じですが、入退居数では抽選団地が や多くなっています。
抽選団地の応募倍率は 5.6 倍となっています。
表2-36 入居世帯数
(平成21年4月1日現在)
14 15 16 17 18 19 20 平均
募集戸数 99 120 83 81 74 90 94 92
申込者数 712 589 458 399 519 447 472 514
平均倍率 7.2 4.9 5.5 4.9 7.0 5.0 5.0 5.6
随時団地 募集戸数 133 141 114 88 99 111 78 109
232 261 197 169 173 201 172 201 年度
抽選団地
募集(入居)戸数計
表2-37 退去世帯数
(平成21年4月1日現在)
年度 14 15 16 17 18 19 20 平均
抽選団地 121 91 83 82 77 98 106 9
随時団地 94 114 116 123 120 103 99 110
計 215 205 199 205 197 201 205 204
4
(2) 抽選団地の応募者は子育て世代が64%
抽選団地応募者を年齢別に見ると、子育て世代と想定される 20~30 代が 64%を占 めている一方で、高齢者は 5%に留まっています。
随時団地に比べ抽選団地は立地条件の良い比較的新しい団地であることから、応募 者にとっては家賃よりも立地条件が大きな応募要素となっているものと考えられます。
また、抽選団地が随時団地に比べて面積が大きく、高齢単身者が応募できないこと も、一因と考えられます。
図2-38 年齢別応募者割合 (平成21年4月1日現在)
90歳以上 0.1%
40~49歳 16.1%
50~59歳 10.5%
30~39歳 35.6%
70~79歳 3.2%
80~89歳 0.2%
25~29歳 21.5%
25歳未満 7.1%
65~69歳 2.3%
60~64歳 3.2%
(3)抽選団地の応募者は2人以下の少人数世帯が37%
応募者は 1~2 人世帯が 37%を占め、3 人世帯を含めると 78.8%となります。
図2-39 抽選団地の応募者世帯 (平成21年4月1日現在)
1人世帯 5.3%
3人世帯 41.7%
4人世帯 18.7%
2人世帯 31.8%
5人世帯 以上 2.5%