第6章 包装試験基準値設定(ガイドライン)/6.3 包装設計ガイドライン/6.3.3 メルコスール共通規格(ガイドライン)
6.3.3.4 包装貨物の落下試験方法(案)-MERCIS E 202:2006
第6章 包装試験基準値設定(ガイドライン)/6.3 包装設計ガイドライン/6.3.3 メルコスール共通規格(ガイドライン)
6.3.3.5 包装貨物の振動試験方法(案)-MERCIS E 203:2006
6.3.3.5 包装貨物の振動試験方法(案)
1. 適用範囲
この規格は包装貨物が輸送過程で受ける垂直振動に対する耐久力を備えているか否かを評価 するための試験方法について規定する。
2. 引用規格
次に掲げる規格は、引用されることによって、この規格の一部を構成するものと見なされる。発行 年を記載してある規格は記載の版だけがこの規格を構成し、それ以降の年の版、追補には適用し ない。発行年の記載がない規格は、その最新版(追補を含む)を適用する。
なお、引用規格がメルコスール規格以外の規格である場合も、上記と同等の扱いとする。
この規格で引用された規格は以下のとおりである。
① MERCIS E 001 「包装貨物の記号表示方法」
② MERCIS E 002 「包装貨物-試験の前処置」
3. 用語
本規格で使用する用語の定義は以下の通りである。
(1) 加速度パワースペクトル密度
ある中心周波数の狭帯域フィルタを通過した加速度信号のその部分の2乗平均値で、単位帯 域幅当たりで表し、帯域幅をゼロに近づけ、かつ、平均化時間を無限大に近づけたときの極限 値。
(2) 実効値
ランダム振動試験の場合に、加速度、速度または変位の振幅量を表すときに使われるその関 数の2乗平均値の平方根の値。
4. 前処置
試験品は試験に先立ち、MELCIS E 002に定められた方法によって前処置を行う。前処置の温 湿度条件は、試験の目的によって定める。
ただし当事者間の合意があれば、特別な条件を定めることもできる。
5. 試験品
供試品は次による。
第6章 包装試験基準値設定(ガイドライン)/6.3 包装設計ガイドライン/6.3.3 メルコスール共通規格(ガイドライン)
6.3.3.5 包装貨物の振動試験方法(案)-MERCIS E 203:2006
(a) 供試品は実際の内容品が納められていなければならない。但し、寸法、質量、重心位置、
物理的特性が同等と認められる場合、内容品の代替として模擬試験品を用いることができる。
いずれの場合も、封緘、結束、密封などは実際の輸送に供する包装貨物と同等でなければな らない。
(b) 供試品の記号表示は、MELCIS E 001による。
6. 試験装置
この規格で規定する試験を実施する試験装置は、次の機能および性能を備えていなければなら ない。
6.1 振動方向
供試品に垂直方向の振動を与えることができること。
6.2 加速度
供試品を積載した状態で、少なくともあらかじめ定めた加速度パワースペクトルから算出した加 速度実効値の振動を発生させることができる装置であること。
6.3 振動周波数範囲
加振できる振動周波数範囲は、あらかじめ定めた加速度パワースペクトル密度の振動周波数 範囲以上であること。
6.4 加振台
加振台は供試品を搭載するのに十分な大きさと剛性を備え、試験中に加振台表面を水平に 維持できること。加振台の最低共振周波数は、あらかじめ定めた試験周波数範囲より高いこと。
6.5 加振台のオプション
必要に応じて次のオプション部品を振動台上に搭載することができる。
a) 供試品が試験中に前後左右に移動することを制限するための囲い。
b) 実際の試験を模擬するための、供試品の拘束手段。
6.6 振動測定および振動制御装置
振動測定および振動制御装置は次の設備、機能を備えていること。
a) 加速度センサ 加振台の加速度を計測する。
b) 振動計測アンプ 加速度センサの信号を増幅して、制御装置に伝達する。
c) 振動制御装置 振動計測装置から伝達された信号をフィードバックすることにより、加振台 の振動を制御する。
d) データ表示装置 加振台の振動の状況を表示する。
e) データ記録装置 加振台で発生した振動データのPSD特性と加速度実効値を記録する。
f) 周波数特性 測定系の総合周波数特性は、振動周波数範囲内で±5%以内であること。
第6章 包装試験基準値設定(ガイドライン)/6.3 包装設計ガイドライン/6.3.3 メルコスール共通規格(ガイドライン)
6.3.3.5 包装貨物の振動試験方法(案)-MERCIS E 203:2006
g) 測定系のチャンネル数 加振台制御用センサのほかに、供試品の応答を計測するための 複数の計測系を備えていることが望ましい。
7. 振動制御装置の機能
振動制御装置は次の機能、性能を備えていること。
a) 信号発生機能 あらかじめ定めた加速度パワースペクトル密度を持つ振動を発生させるため の信号を出力できること。
b) 振動制御機能 加振台の加速度パワースペクトル密度を、あらかじめ定めた特性になるよう制 御し維持できること。また、あらかじめ定めたレベルまで段階的に立ち上げができ、なめらかに 停止できること。
なお、供試品を搭載した状態で、加振台のパワースペクトル密度は、試験周波数全域で既定 値の±3db以内に制御できること。また、加速度実効値の許容差は、既定値の±15%とする。
8. 試験方法
8.1 試験を実施する環境は、できる限り前処置と同一環境とする。
8.2 供試品の搭載方法 供試品は輸送中の拘束方法、積載方法に近くなるよう、加振台に搭 載する。供試品を拘束する場合は、供試品の重心位置ができる限り加振台の中心に近づく ように載置する。供試品を拘束しない場合は、供試品の移動を制限する囲いを用いること ができる。供試品の上部に、実際の輸送中に加わるのと同等の加重を加えてもよい。
8.3 印加加速度の測定 供試品に印加された加速度は、できる限り供試品の近くで測定する。
8.4 試験の中断 供試品の状態を目視検査するため、試験はいつでも中断してよい。
8.5 加振信号の印加 加振台上の振動があらかじめ定めた加速度パワースペクトル密度になる よう、6db 低いレベルから加振を開始し、レベルを段階的に上げて、あらかじめ定めたレベ ルに達した後、あらかじめ定めた時間、そのレベルを維持する。
8.6 飛び跳ね加振試験 ランダム加振試験終了後、規定の飛び跳ね試験を実施する。
8.7 すべての試験が終了した後、供試品の異常の有無を確認する。
9. 試験報告
試験報告書には以下の事項を記載する。
a) 適用した試験規格
b) 試験署名および所在地、ならびに、依頼者名および所在地 c) 試験報告書の識別番号
d) 供試品の受領日および試験年月日
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6.3.3.5 包装貨物の振動試験方法(案)-MERCIS E 203:2006
e) 試験報告書に対して責任を負うものの氏名、肩書きおよび署名 f) 試験結果は、試験された供試品にのみ関係するという趣旨の記述
g) 全文の複製以外、試験所の文書による許可なく、試験書を複製してはならない旨の記述 h) 試験した供試品の個数
i) 供試品の質量、寸法、体積、材料とその仕様、固定法、緩衝法、保護法などの包装の構造お よび包装の閉じ方、並びに補強調整などの包装方法
j) 内用品の明細(品名、種類、質量など)。模擬試験品または代替試験品が用いられたときはそ の詳細
k) 供試品の総質量
l) 前処置の温度、相対湿度、時間、並びに、試験エリアの温度、相対湿度
m) 試験条件(運用した周波数範囲、加速度パワースペクトル密度および試験時間)、並びに、
得られた加速度実効値、および加速度パワースペクトル密度の記録
n) 積み重ね荷重の有無、使用した場合は、荷重を適用するための用いた試験品および/また はおもりの区別、並びに、その質量および荷重を加えた期間
o) 供試品の拘束の有無、拘束した場合には、その方法、および囲いの有無 p) この規格の試験方法からの逸脱事項
q) 記録された加速度パワースペクトル密度に関する所見 r) 試験中の供試品の姿勢
s) 試験した装置および製造番号の一覧
t) 試験結果の記録(変形、損傷などの有無およびその状況)
u) 試験結果に対する総合所見
付属書A(参考) 加速度パワースペクトル密度と飛び跳ね試験条件
1.まえがき
この付属書は、本体の規定に関連する事柄を補足するもので、規定の一部ではない。しかし、実 際の輸送試験データを持たない規格の利用者は、この付属書に記載した内容に従って試験を行う ことで、実際の輸送環境に近似した試験を行うことができる。
試験はあらかじめ定めた加速度パワースペクトルによる加振試験と、飛び跳ね試験の2種類で構 成されており、この両方を行うことにより、振動試験が完了する。
2.試験の実施順序
試験実施に際しては、付属書A 表1に示す対象包装品の特性によって、パターンA またはパタ