■2010年度国内燃費基準のガソリン乗用車全重量区分 達成
■欧州での乗用車の新車販売における企業平均CO2排出量 の低減
■新型車の着実な燃費向上
Do! 2009 年度取り組み実績
国内燃費の現状
当社では燃費向上に向けてパワートレインの改良、軽量 化、走行抵抗低減、減速エネルギー回生システム採用など の取り組みを進めており、2009年度の当社ガソリン乗用 車の平均燃費は16.1km/rとなりました。
また、ガソリン乗用車の2010年度燃費基準に関しては、
『(アイ)』i 『eKワゴン』『トッポ』『コルト』の燃費向上により、
2008年度に未達であった1,000kg区分についても燃費 基準を達成しました。これにより、ガソリン乗用車の全重 量区分において2010年度燃費基準を前倒しで達成する ことができました。
欧州
CO
2排出量の現状欧州においても、アイドリングストップ車の展開など着 実にCO2排出量の低減を進めており、当社の企業平均 CO2排出量は1995年に対して31%の改善を実現しまし た。2010年5月には新型クリーンディーゼルエンジンを 投入するなど、引き続き低減に努めています。
新型車の燃費向上
2010年2月に発売した新型『RVR』では、SUVとしては トップクラスとなる優れた低燃費を実現しました。
また2010年度燃費基準+15%を達成し、エコカー減税 にも適合しています。
Check! 2009 年度自己評価
ガソリン乗用車の全重量区分で国内2010年度燃費基準 を前倒し達成しました。欧州では、企業平均CO2排出量を 着実に低減しています。
また、新型『RVR』では優れた低燃費を実現し、CO2排 出量低減に貢献しています。
Action! 今後の課題・計画
国内2015年度燃費基準、2012年から始まる欧州CO2
排出量規制など、世界的に燃費・CO2規制の強化が進めら れています。新型車のみならず、継続生産車へも低燃費 技術の導入展開拡大を図り、一層の燃費向上を引き続き 推進していきます。
□ガソリン乗用車重量区分別平均燃費(10・15モード)
(km/ )
2007年度 2008年度 2009年度
875 1,000 1,250 1,500 1,750 2,000 2,250 0
5 10 15 20 25
(kg) 2010年度燃費基準
重量区分
平均燃費
□欧州乗用車新車販売における企業平均CO2排出量改善の歩み
(1995年を100とした場合)
ʼ95 ʼ96 ʼ97 ʼ98 ʼ99 ʼ00 ʼ01 ʼ02 ʼ03 ʼ04 ʼ05 ʼ06 ʼ07 ʼ08 ʼ09 60
80 100
70 90
31%低減
[年]
• 対象拠点:当社3製作所と開発部門の一部とパジェロ製造(株)
• 各燃料のCO2排出量換算係数は、購入電力0.381kg-CO2/kWh、都市ガス 2.348kg-CO2/m3、灯油2.491kg-CO2/ℓ、A重油2.709kg-CO2/ℓを使用。
0 300 600
20%低減 目標 500
400
200 100
0 15 45
30
1990 515
23.0264
2005 2006 2007 2008 2009[年度]
□CO2排出量と原単位※1の推移
□2009年度エネルギー使用量の内訳(CO2排出量換算)
264千t-CO2 購入電力 68%
灯油・A重油 3%
その他(コークス、ガソリン、軽油)
4%
都市ガス25% 2009年度
(千t-CO2)■CO2排出量(左軸)ー原単位(売上高あたり、右軸)(t-CO2/億円)
生産における CO
2排出量低減 Plan! 2009 年度目標
■工場におけるCO(エネルギー起因の2 CO2)排出量の 1990年度比20%以上低減を維持
Do! 2009 年度取り組み実績
資源枯渇および地球温暖化防止の観点から、当社生産 拠点(開発を含む)およびパジェロ製造(株)では、エネル ギー使用量の低減、およびそれに伴う温室効果ガス(CO2
など)の発生抑制に取り組んでいます。
特に2009年度は、休日や昼休みなど非生産時のエネル ギー低減活動に全工場一斉に取り組みました。製造現場 部門と計画部門が一丸となり情報を共有しながら、新たな 視点から取り組むことで、エネルギー の低減はもちろん のこと、将来の設備計画に活用できるアイディアの抽出に もつながりました。
また、2009年度よりエネルギー使用量の一元管理とし て、全生産拠点でエネルギー の見える化の中長期的プロ ジェクトを開始しました。生産工程での原単位管理レベル の向上など、環境ビジョンを達成するための施策として推 進しています。
Check! 2009 年度自己評価
1990年度比でCO2排出量は49%低減でき、目標を達 成しました。一方、CO2排出量原単位は、生産台数の大幅 な減少に伴い増加しましたが、非生産時のエネルギー低 減活動などを行うことで、2.9t-CO2/億円の増加に抑えま した。
Action! 今後の課題・計画
CO2排出量は、生産台数などの要因により2010年度は 増加に転じることが予想されます。「1990年度比20%以 上低減」という目標を引き続き達成するよう、2011年1 月から稼動予定の岡崎新塗装工場でエネルギー使用量の 削減に努めるほか、CO2排出量の原単位目標の管理によ り、一層のエネルギー使用量低減活動を推進します。
• 対象拠点:当社3製作所と開発部門の一部とパジェロ製造(株)
* 当社が荷 主である 貨物
特 集CSRへの取り組み社会への取り組み環境への取り組み地球温暖化防止
130 160 180
150 140 170
2006 174
169 166
141
2007 2008 2009
19%低減
[年度]
□CO2排出量原単位※1の推移
□2009年度物流におけるCO2排出量低減取り組み結果
施策 内容 低減効果 効果合計
物流ルート 改善
岡崎工場向け生産用部品の現地調達化に よる輸送距離短縮
△174t
△1,785t エンジン輸送ルートの見直しによる
輸送距離短縮
積載率向上 生産用部品の荷姿改善・詰め合わせ向上
△1,291t 完成車のトレーラーへの積載台数向上
補用部品の詰め合わせ向上 燃費向上 完成車輸送車両を低燃費車両へ代替
△320t エコドライブ推進
□CO2排出実績の対象物流経路 トレーラー
車両販売会社 車両販売会社部用品販売会社
当社工場 港港 廃材処理業者
トラック*
トラック
トレーラー トレーラー
完成車
部用品
廃棄物
KD部品 社内間(エンジン・
トランスミッション)
トラック
トラック トラック
当社工場調達お取引先 物流拠点︵含む港・駅︶
航空機 船舶
鉄道*
鉄道
(t-CO2/百億円)
物流における CO
2排出量低減 Plan! 2009 年度目標
■2006年度に対しCO2排出量原単位※1を3%低減。
Do! 2009 年度取り組み実績
CO2排出量低減に取り組んだ結果、CO2排出量原単位 は2006年度に対し19%低減できました。また、CO2排 出量も、見込み値より1.8千トン少ない15.9千トンに低減 できました。
主な低減の施策として、輸送ルートの見直しによる輸送 距離の短縮、輸送荷姿・詰め合わせ向上による積載率の向 上、エコドライブの推進による輸送車両の燃費向上などに 取り組みました。
Check! 2009 年度自己評価
CO2排出量原単位の低減目標を達成できました。
Action! 今後の課題・計画
引き続き、物流ルート改善、積載率改善、燃費改善等の 活動を推進し、CO2排出量原単位の低減に取り組みます。