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災害廃棄物処理計画記載事項の留意点の整理

5.1 災害廃棄物処理計画の目次構成案作成

5.1.2 災害廃棄物処理計画記載事項の留意点の整理

5.1.1 で整理した目次構成に合わせて内容を記載する際に留意すべき点を整理した。

整理にあたっては、対象地域の町・一部事務組合による災害廃棄物処理計画の案の作成 及び(発災後において)関係者との連絡・調整が速やかに行えるよう、以下のような共通 する事項について、標準的なものを抽出・作成した。

(1) 計画への標準的な記載事項の整理

町が作成する災害廃棄物処理計画は、県計画をもとに作成する項目と町が独自に作成す る項目で構成する項目として、前述の表 5.1.4 の他自治体の事例から複数自治体で共通し て記載のある項目を表 5.1.2 の通り整理した。そのうち、特に町が独自に作成する必要の ある項目を表 5.1.6 として抽出した。

表 5.1.6 の項目について、標準的な記載内容を(2)のとおり整理した。

表5.1.6 町が独自に作成する項目

種類 番

号 項目 概要 表5.1.1の

記載箇所

特 に 町 が 独 自 に 作 成 す る 必 要 の ある項目

① 協力・支援体制 県との体制や共有する情報 について記載

第2章2-3(2)

② 広域処理体制 近隣他市町村を含めた広域 処理体制、協定等の記載

第2章2-3(3)

③ 民間事業者との連携 民間事業者との体制、協定 等について記載

第2章2-3(5)

④ 収集運搬 収集運搬に使用する車両等

の記載

第3章3-2(4)

⑤ 住民への広報 仮置場位置や収集方法など の広報方法の記載

第2章2-2(3)

町 が 独 自 に 作 成 する項目のうち、

前 項 で 検 討 済 み の項目

⑥ 避難所ごみ 避難所ごみの発生量の推計 第3章3-1(3)

⑦ し尿発生量 し尿発生量の推計方法、発

生量

第3章3-1(1)

災害廃棄物 発生想定量と 処理可能量

種類別の災害廃棄物発生量 の算出と、一般廃棄物処理 施設による処理可能量の推 計

第3章3-2(1)

⑨ 基本処理フロー

算出した種類別の災害廃棄 物発生量をもとにした処理 フローの作成

第3章3-2(1)

⑩ 仮置場 町の仮置場候補地、レイア

ウト例

第3章3-2(3)

65 (2) 標準的な記載事項

①協力・支援体制(兵庫県と共有すべき情報や協力すべきことの記載)

町内の既存施設での処理が困難となる場合には、兵庫県が実施する周辺市町村や民間 事業者との調整及び適正処理の推進に向けた技術的指導・助言を行う場合と、大規模な 災害が発生し、市町村の行政機能が低下する等により廃棄物処理が困難となるなど、広 域的に対応した方が効率的に処理できると県が判断する場合がある。

県との協力・支援体制に関する標準的な記載内容を図 5.1.1 に示す。また、他地域に よる記載事例を図 5.1.2 に示す。

(情報共有)

・庁内における情報の共有・収集体制

・被災情報の収集

・県との被害情報の共有

(応援協力)

・庁内体制において他部門から廃棄物部門への人員配置替え

・各種協定に伴う応援要請の手順

・県が実施する周辺市町村(特に政令市)や民間事業者との応援協力調整

・適正処理の推進に向けた技術的指導・助言

・広域処理の必要性の判断(近畿エリア、全国エリア)

【協定内容について】

・発災時、庁内の人員の不足により廃棄物処理体制構築が遅れることも考えられるた め、あらかじめ県の窓口を確認し、被害状況の報告や職員派遣の依頼先を明確にし ておく必要がある。

(2)協力・支援体制

① 協力・支援体制の構築

県内における災害廃棄物処理の広域的な相互協力体制を下図に示す。

町が被災した場合は、県に対し被災状況等の報告を行う。被災の規模に応じ、町が単 独での処理を行うことができない場合は県に対し、指導・助言や他自治体等へ応援要請、

事務委託等を依頼する。

図 災害廃棄物処理に係る広域的な相互協力体制

② 県への報告

災害廃棄物処理に関し、県へ報告する情報を下表へ示す。

発災後は、迅速に災害廃棄物の処理を進めるため、速やかに町や町内廃棄物処理施設 の被災状況を収集する。

町内の被災情報の収集が難しい場合は、県への職員の派遣要請等を行うことで、情報 収集に努める。事前に県への報告体制を明確にし、円滑な処理体制を構築する。

表 県へ報告する情報

項目 内容

町内の被災状況

・災害廃棄物の量と種類

・一般廃棄物等処理施設(ごみ処理施設、し尿処理施設、最 終処分場等)の被害状況

・産業廃棄物等処理施設(ごみ処理施設、最終処分場等)の 被害状況

・有害廃棄物の状況 必要な支援の内容

・仮置場の位置、規模

・仮置場に必要な資機材、人材の状況

・避難個所と避難人員の数及び仮設トイレの必要数

・道路情報 をもとに作成

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災害廃棄物の処理に当たっては、本市が主体となって処理を行うことを基本とするが、

被災規模に応じて、災害応援協定等に基づく愛知県や他自治体等からの支援を要請し、必 要に応じて民間事業者団体にも協力を要請する。

なお、他自治体において甚大な被害が発生した場合は、他自治体からの要請に応じて必 要な人員、物資、資機材等の支援を行うとともに、広域処理による災害廃棄物の受入れに ついても調整及び検討を行う。

出典:「災害廃棄物対策指針」(平成26年3月、環境省)をもとに作成

図 災害廃棄物処理に係る広域的な相互協力体制(例)

図 5.1.2 他自治体処理計画による事例(協力・支援体制)

をもとに作成

②広域処理体制

円 滑 な 災 害 廃 棄 物 の 処 理 実 施 の た め 兵 庫 県 で は あ ら か じ め 県 内 市 町 を は じ め 関 西 広 域連合等と協定を締結し発災時の体制を構築している。そのため町は、県の調整をもと に支援を受ける体制を整える。

必要がある場合、町は近隣の市町をはじめとする自治体間との災害支援協定の締結を 検討する。協定の締結については、近隣の市町だけでなく、周辺地域外の市町との広域 的な協定を結ぶことや、できるだけ明確化した支援の内容を記載した協定内容とするこ とが発災後の対応をスムーズにすると考えられる。

広域処理体制に関する標準的な記載内容を図 5.1.3、他地域による記載事例を図 5.1.4 に示す。

また、平成 28 年熊本地震において行われた自治体間による支援の内容を表 5.1.7 に 整理した。

熊本地震における自治体の支援としては、ごみ収集車の派遣による収集支援、災害廃 棄物、生活ごみの広域的な受け入れによる処理支援、職員の派遣の 3 つが行われており、

通常の収集・処理業務を中心とした対応となっていることが考えられる。

しかし、事例によれば避難所ごみやし尿処理に関しては自治体間での対応が期待でき るが、通常の収集・処理体制で対応できない片づけごみや家屋解体、がれき等の収集運 搬等の対応は、後述する民間事業者や民間事業団体との協定締結よるところが多いと考 えられる。それらの団体との協定の締結は町単独では難しい場合も考えられるため、県 と相談・協議の上、有効性の高い協定を県、市町で締結していくことが望ましい。

【協定内容について】

・日頃から兵庫県と県内市町の応援協定を熟知するよう努め、支援および受援体制を 取ることが出来るよう検討し、マニュアル化しておく。その上で不足する課題につ いては市町が民間との協定も検討し締結を行う。

【計画作成の留意点】

・町地域防災計画等を確認の上、災害廃棄物に関連する協定について記載する。

・県で一括して協定を締結している場合は、その協定名を記載する。

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(3)広域処理体制

災害廃棄物の処理は、町単独での処理を基本とする。

発災時、町は災害廃棄物の発生量を推計し、町単独での処理が可能と判断される場合 は、目標処理期間内に災害廃棄物の処理が完了するよう努める。

町単独での円滑な処理が困難であると判断した場合、県へ応援を要請し「兵庫県災害 廃棄物処理の相互応援に関する協定」や、市町相互応援協定に基づき、県の調整のもと 処理を実施する。

表 災害時の応援協定(県、市町村)

図 5.1.3 計画への標準的な記載事項(広域処理体制)

協定の名称 協定先 締結日

兵庫県災害廃棄物処理の相互

応援に関する協定 兵庫県 平成 17 年 9 月 1 日

〇〇に関する協定 〇〇市 平成〇〇年〇月〇日

をもとに作成

② 応援協定

本市では、愛知県内自治体及び一部事務組合との間で災害時の応援協定を締結し、受援 と応援を想定した協力体制を構築している。

災害廃棄物は産業廃棄物の性状に近いものが多く、また、一般廃棄物処理施設の余力で は対応できない場合も想定される。このため、災害時には被災状況に応じて民間事業者に 協力を要請する。災害時の応援協定を表に示す。

表 災害時の応援協定

図5.1.4 他自治体による処理計画事例:組織内外の連携(愛知県豊田市)

出典:「豊田市災害廃棄物処理計画」(平成 28 年 3 月、豊田市)をもとに作成

表 5.1.7 熊本地震における県外自治体による支援 被災自治体等 ごみ収集車の派遣に

よる収集支援

生活ごみの広域的な 受入れによる処理支援

職員の派遣による 業務支援

熊本市 静岡市、名古屋市、

京都市、岐阜市、

四日市市、神戸市、

堺市、大阪市、

東大阪市、福岡市、

北九州市、長崎市 ほか

<計 57 市町・組合>

福岡市、北九州市、

佐賀市、佐世保市、

大村市、長崎市ほか

<計 20 市町・組合>

仙台市

益城町 横浜市、新潟市、

神戸市、相模原市、

浜松市ほか

<計 10 市>

なし 関西広域連合

(和歌山県)、仙台市、

浜松市

大津町 なし なし 大津市

八代市 大 牟 田 ・ 荒 尾 清 掃 施 設 組合

大牟 田 ・荒 尾清 掃 施設 組合

なし 阿蘇広域

行政事務組合

大分市 大分市 なし

菊池環境保全組合 鹿 児 島 市 、 久 留 米 市 、 久留 米 市、 筑紫 野 ・小 なし