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事例 飛鳥山薪能の運営の支援・協賛

(日本製紙総合開発(株))

事例 清掃活動

(日本大昭和板紙(株))

飛鳥山薪能は、東京都北区で生まれ育った能楽師 の故木村薫哉氏が、能楽を通して地元に恩返しをした いと考え構想した催しです。

毎年秋に、同区の飛鳥山公園内にある野外の舞台 で能が演じられます。日本製紙総合開発(株)は、地 元企業としてこの催 しに協賛するととも に、会場案内などに も協力して運営を支 援しています。

日本大昭和板紙(株)大竹工場では、工場周辺の道 路や大竹港などの一斉清掃を2011年6月3日に実 施しました。蒸し暑いなかでの作業となりましたが、

157人が参加し、約530kgのごみを収集しました。

毎年恒例で実施していますが、収集したごみ類は前 年よりも65kg多く、

ご み を 一 掃 す るに は、ほど遠い数字で す。今後も継続的に 清掃活動を実施して 地域美化を進めてい きます。

事例「こどもSOS」の防犯ステッカー

(四国コカ・コーラボトリング(株))

事例「大規模災害時における相互応援協定」を締結

(日本製紙(株)・日本製紙総合開発(株)・日本製紙物流(株) 日本製紙ユニテック(株))

四国コカ・コーラボトリング(株)およびそのグルー プ会社では、社会に潜んでいる危険から子どもたち を守るため、市街地を走っているグループの車両約 800台に、「こどもSOS」の防犯ステッカーを取り付 けています。身の危険を感じた子どもたちを一時的 に保護し、必要に応じて警察に連絡するなど、犯罪に 巻き込まれることを未然に 防止する取り組みを進め ています。

日本製紙グループでは、拠点ごとに災害時の支援 協定を地域との間で締結しています。2009年11月 には、東京都北区の王子地区を拠点とする日本製紙

(株)研究開発本部、日本製紙総合開発(株)、日本製 紙物流(株)、日本製紙ユニテック(株)が他社の12の 事業所とともに王子地区防災会議と協定を締結しま した。

この協定は、東京直下型地震や集中豪雨など大規 模な災害が発生した場合に防災会議と事業所が相互 に協力することを定めたものです。救出活動に必要 な資機材・応急活動に必要な食糧・飲料水・生活必需品 の提供、支援者の派遣、炊き出しなど、可能な範囲で の相互協力を定めています。

繰り広げられる能舞台 工場周辺の清掃活動

防犯ステッカー

協定締結式

地域・社会との共生などに関連する活動

地域美化活動

きれいな町の維持に取り組んでいます

地域の安全・防災

地域の安全・安心を目指した取り組みを 進めています

地域文化の保全

伝統文化に触れる機会づくりを支援しています

地域社会への責任

日本製紙グループでは、地域に伝わるお祭りなどの伝統 行事への積極的参加や体育館やグラウンドなど会社が所有 する厚生施設の一般への開放などを通して、地域の方々と の交流を積極的に深めています。また、お祭りなどの伝統 行事への参加は、文化の継承や地域の活性化に重要な役 割を果たしています。

藤原科学財団の「藤原賞」は、日本のノーベル賞ともいわ れ、科学技術の発展に卓越した貢献をした日本の科学者を 顕彰するものです。創設者の藤原銀次郎翁が日本の科学 技術の振興に貢献してきた精神を受け継ぎ、日本製紙(株)

は財政的な支援を続けています。

2011年6月に表彰式の行われた「第五十二回藤原賞」

では、東京大学工学院工学系研究科教授の十倉好紀工学 博士と相田卓三工学博士に、賞状と金メダル、そして副賞 の1,000万円がそれぞれ贈られました。

事例「竹駒神社 秋季大祭」の神輿担ぎに参加

(日本製紙(株))

事例 くま川祭り・市民総踊りへの参加

(日本製紙(株))

2010年9月26日、日本製紙(株)岩沼工場従業 員60人が、衣・食・住の守護神を祭る日本三稲荷のひ とつに数えられる竹駒神社(宮城県岩沼市)の秋季大 祭の神輿担ぎに参加しました。

当日は、途中交代を含めながら竹駒神社周辺の 4キロメートルを3時間かけて練り歩きました。目的

地となる神社の前で は、本宮神輿と4つ の小神輿が「セイヤ、

セイヤ!」と掛け声を 合わせて練り歩き、

無事に奉納すること ができました。

日本製紙(株)八代工場は、2011年8月6日に開 催された「くま川祭り・市民総踊り」に参加しました。本 番1週間前から昼休みを利用して練習を積み重ね、

参加した171人で元気のある踊りを市民の皆さま に披露することがで きました。八代工場 の踊りは、祭のポス ターにも掲載される ほど市民の皆さまに も好評でした。

事例 養護学校の学園祭にボランティア参加

(日本製紙ケミカル(株))

毎年秋に行われる、島根県立江津清和養護学校の 学園祭にボランティアとして参加しました。学園祭で は、生徒たちが作成した絵画、書道、生け花、陶芸など が展示されたほか、職員やボランティアが食べ物の屋 台を運営しました。日本製紙ケミカル(株)江津事業 所のボランティアは、コーヒーやジュースなどの飲料 を販売する屋台を担当しました。

この学園祭は地域行 事のひとつとして定着 しており、今後も地域 との交流を深めていき ます。

神輿を担ぐ工場従業員

くま川祭り・市民総踊り

飲料販売を担当した従業員

藤原賞贈呈式

地域との共生

地域行事への参加や所有施設の開放など、

地域の方々との交流を深めています

社会福祉

福祉活動に参加しています

藤原科学財団への支援

科学技術の振興を支援しています

地域社会責任地域社会共生関連活動

日本製紙グループ CSR報告書

2011

(詳細版)

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「CSR報告書2011」のハイライト版において、製品ライ フサイクルに沿って環境マネジメントのダイナミックな状況 を伝える報告スタイルは今年度も健在です。

この方式では事業活動に関連して発生する環境負荷がバ リューチェーン全体で俯瞰できるため、各ライフサイクル段 階にどのような環境リスクやビジネス機会があるのかが一 目瞭然となり、環境マネジメントの全体像を直感的に理解す ることが容易になります。

とくに、日本製紙グループのような事業特性の企業では、

調達チャネルがバリューチェーン上流以外に事業エリア(自 社林)や下流(古紙)にもあり、他社林からの調達に際して 厳格な環境・社会配慮基準を適用していたり、または、副製品

(黒液)や廃棄物(建築廃材・林地残材)をバイオマス燃料と して熱回収するなど、バリューチェーンでの環境マネジメン トに優劣が出やすい構造になっています。この方式はそうし

た実態開示に適した工夫として評価できます。

次に、震災対応ですが、特集並みのページ数が割かれた 詳しい説明が印象に残りました。内容的にも、人的・物的な被

害、当面の対応、操業復旧までの経緯、復興計画等の会社固 有の事情だけでなく、同じく被災者となった地域社会への復 興支援についても丁寧に書き込まれており、地域に密着し た経営姿勢がよくわかりました。とりわけ感銘を受けたのは 壊滅的な被災工場の復興を即決した芳賀社長の英断です。

地域経済に配慮する経営者としての見識の高さに敬意を表 すと共に、亡くなられた従業員、ご家族、関係者の方々のご 冥福をお祈りします。

ところで、いくつか気になる点もありました。まずは、ハイ ライト版という開示媒体の位置づけです。情報量が豊富な データ編を除くと、報告内容が環境情報に偏り過ぎているよ うに思います。ハイライト版とはいえCSR報告書なので、社 会的取り組みの対応方針等は概要程度でも記載が望まれ ます。また、報告バウンダリーが連結範囲なのに、昨年は特 集されていた海外子会社が報告対象に含まれていないよう に見えます。

事業再構築で戦略拠点化する海外生産子会社について は、情報開示しない場合でも理由説明は必要です。それから、

環境行動計画の実績表が課題別集計なので、製品ライフサイ クルベースの本文との相互参照にやや不便さを感じました。

略歴

上智大学大学院経済学研究科博士後期課程満期退学後、名古屋工業大学 助手、オランダ政府給費によるリンパーク研究所客員研究員、静岡県立大学 経営情報学部助教授、上智大学経済学部助教授を経て現在に至る。環境省、

経済産業省、国土交通省、内閣府、日本公認会計士協会等のCSR・環境関係 の審議会、検討会・研究会等で座長・委員等を歴任。日本会計研究学会理事。

太陽光や風力、バイオマスによる再生可能エネルギーの利用が推進されるなど、東日本大震災を受けて、安全 で持続可能な社会の構築が改めて求められています。その実現に向けて、私たち日本製紙グループも、再生可能 な「木」を資源とする事業を展開しながら社会に貢献していきます。

「CSR報告書2011(ハイライト版)」では「東日本大震災への対応」と、事業特性上、重要な「環境への取り組 み」を中心に報告しました。上妻先生のご指摘をふまえ、来年度は環境面と社会面のバランスのとれたレポートづ くりに努めていきます。

また今年度の報告対象は、社会面において全ての連結子会社まで拡大しましたが、環境面では、データの算出 根拠を検証中のオーストラリアン・ペーパー社と環境負荷の低い連結子会社を報告対象外としています。来年度 は情報のさらなる充実を目指します。

このたびの震災で、日本製紙グループは東北地方の拠点で大きな被害を受け、震災の発生直後から、従業員 の安全確保や地域との共生、製品の供給など、ステークホルダーの皆さまへの責任の遂行に努めてきました。改 めて企業活動とCSR活動は一体であると認識したところです。今後も皆さまと対話を重ね、社会の要請に応える 企業活動を進めてまいります。皆さまからの率直なご意見・ご感想をお待ちしています。

上智大学経済学部教授  上妻義直

代表取締役副社長兼 CSR本部長 山下 勁

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