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海里)、直線基線の採用と接続水域 の設定を定めたものに過ぎず、外国船舶の無害

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通航に関する規定は含まれていない。また、無 害でない通航に対する対応措置も規定されてい ない。そもそも沿岸国の保護権行使の対象とな るような外国船舶による有害行為とは何かを国 内法上明らかにする必要がある。

韓国も中国も、領海法の中に無害でない通航を

示す規定をもつ国内法を有している。

領海が日本領域の一部であり、領域として日本 の国家利益を実現する海域であるという基本認 識に立って、中国公船による領海侵犯の常態化 を防ぐために、領海警備法の制定の可能性を探 る必要がある。

現在、行われている領海侵犯は私人にる単純な

密漁という形態のものと異なり、執行管轄権行

使の実績を作りたいとする中国の国家意思に基

づくものであることに留意する必要がある。国

家意思に基づくものであるので、意思の変更が

ない限り、この緊張状態は継続する。

1968 年に日本が領海条約に加入する際の、「我

が国は、主要な海運・漁業国として、海洋が最

大限に各国の自由な利用に開放されることに重

大な関心を有しており、領海における無害でな

い通航に関する取締りについても、国際慣習が

濫用されないことに主要な関心を有することか

ら、無害でない通航を一般的に禁止する等の国

内立法を行う考えはない」と述べた時代状況と

は大きく異なる状況が生まれている。

ただし、無害でない通航を防止するための武器の使用を 認める規定を領海警備法に挿入するという政治決定を行 う場合であっても、国際海洋法裁判所のサイガ号事件(

1999

年)判決の、「実力の行使はできる限り回避し、そ

れが不可能な場合は、状況において合理的かつ必要な限

度内でなければならない。人道の考慮は、海洋法にも適

用される」との判示に適合的なものとすべきである。あ

くまで武器の使用が可能となる状況とは、「最後の手段

として実力を行使しうるのは、適当な行動が失敗した後

である。その場合でさえも、適当な警告が当該船舶に発

せられ、人命を危険にさらさないようにあらゆる努力が

払われるべきである」ことを運用の面においても確保す

る必要がある。

島国である日本にとって、領海警備は「

国境」警備の側面をもっている。

国境警備が軍事作用と警察作用の双方の

特徴を兼ね備えたものであることは言う

までもないが、緊張状態をこれ以上高め

ないために、いたずらに軍事作用に強調

点を置くことなく、警察作用を主眼に海

上保安庁の機能強化の側面としての立法

化が求められる。

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