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流通および物流産業政策と法規

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第 1 節  政府の基本政策   

流通および物流産業に関する政府の基本政策には、流通産業発展基本計画、国家物流基本 計画、東北アジア物流中心ロードマップの三つがある。 

 

1.  流通産業発展基本計画(2004 年〜2008 年) 

(1)概要 

流通産業発展基本計画は 2004 年〜2008 年の 5 年間のわが国の流通産業の発展ビジョンを提 示し、これを推進する戦略を含んでいる。この基本計画は 1999 年〜2003 年の流通産業発展基本 計画が満了することによって 2 回目に用意されたものである。 

流通産業発展法第 5 条によると、産業資源部長官は 5 年ごとに流通産業発展基本計画を策定 しなければならない。基本計画は関係中央行政機関の長との協議を経てたてられなければならず、

実施計画は基本計画により毎年策定しなければならず、また関係中央行政機関の長との協議も経 なければならない。産業資源部長官は基本計画と実施計画をソウル特別市長・広域市長または道 知事に知らせなければならず、これら市長・道知事は基本計画と実施計画により市長・郡守・区庁 長の意見を聞いて地域別実施計画をたて、これを実施しなければならない。 

                                 

(2)流通産業のビジョンと戦略 

<図 4-1>流通産業のビジョンと戦略   

国民経済を牽引する流通強国の実現  ビジョン   

雇用創出の源泉  消費者厚生の重大 

   

戦  略    流通構造の  先進化 

グローバル競争力の 強化 

インフラ  構  築   

推  進  課  題   

(1)流通産業の競争力強化基盤の構築 

(2)中小流通業の構造改善の促進 

(3)流通企業の海外進出および国際協力の促進 

(4)流通産業の支援基盤の強化   

2008 年 

の展望    ◊産業規模(GDP 比率):(ʼ03)9.0%→(ʼ08)11.0% 

◊雇用人材        :(ʼ03)387 万名→(ʼ08)473 万名   

 

(3)重点推進課題 

1)流通産業の競争力強化基盤の構築 

□競争力のある流通業態の出店および成長支援 

z ディスカウントストア・百貨店等、大型流通業の投資を促進するために、地方自治体の 立地、人材、規制緩和等の投資条件を作る。 

z TV ホームショピング・インターネットショッピングモール等、無店舗販売業の実態を調査 して、「無店舗販売業活性化策」を策定、推進する。 

z 中小流通業革新モデルとして「フランチャイズシステム」を積極的に普及して、中小流通 業の生産性を高める。 

 

□流通産業のデジタル化および協業的流通体系の構築 

z 無線周波数認識(RFID)技術試験事業を拡大し、電子流通コード(EPC)の普及・管理 体系の構築を通して RFID の産業化を促進する。 

z e-カタログ普及拡大等、製造・流通・物流企業間の SCM 活性化を通して製品サイクル 全般にわたる相互協力体系を構築する。 

□流通産業発展の中心である知識基盤型流通革新人材の養成 

z 地域別に大学の流通関連特性化分野の産学人材養成ネットワークの構築を通して、人 材需給を円滑化する。 

z 大型流通業者の教育ノウハウを総合した e-learning システムを構築して、創業希望者、

就業者、中小商人等を教育する。 

 

□流通・物流機能効率化を通した流通構造の高度化 

z 流通物流(卸売配送業)・エネルギー輸送専門企業等を積極的に育成して、流通およ びエネルギー分野物流アウトソーシングを拡大する。 

z 製造・流通業者の個別輸送慣行(自家物流)と空車運行を改善するために、物流共同 化事業を拡大する。 

z 物流標準化を拡大して流通・物流プロセス間の連係を強化することによって、物流人材 の削減、装備活用の極限化等、物流生産性を高める。 

   

2)中小流通業の構造改善の促進 

□「中心市街地商圏活性化事業」の積極的推進 

z 在来市場・中小流通業等を文化・観光・地域特産品および大型店舗等と連係して、地 域複合文化商圏を作る。 

z 流通産業発展法を改正して地方自治体に基本計画の策定権限を与え、地域商権管理 団の設立等のための法的根拠を整備する。 

z 外国優秀事例を普及し先進地方自治体との姉妹提携を促進して、地方自治体の受け 入れ環境を整備する。 

z 国家均衡発展特別会計事業と連係して推進することによって、地域特性に適合するモ デルが定着できるように促進する。 

 

□在来市場活性化のための総合的・体系的支援基盤作り 

z 「在来市場育成特別法」を制定して市場環境改善を支援し、在来市場の再開発、再建 築のための特例措置を反映する。 

z 施設の現代化および市場環境改善支援を年次的に拡大して、顧客が在来市場を探す ことのできる環境を作る。 

z 在来市場の情報化基盤を構築して商圏を周辺に拡大し、顧客にワンストップショッピン グの便宜を提供する。 

     

□商店街振興組合の活性化を通した卸小売密集地域の活性化 

z 商店街の範囲を拡大して商店街組合の組織を活性化し、商店街組合を簡単に支援す ることができるように制度を改善する。 

 

□中小商人の自発的経営革新力量の向上 

z 在来市場別商人組合およびネットワークの構築、市場連合会の設立等、市場の自主的 革新を主導する求心力を育成する。 

z 先進流通経営技法およびサービス精神の伝授、優秀流通施設の現場見学を実施し、

所要費用(70%)を支援する。 

   

3)流通産業の海外進出および国際協力の促進 

□国内企業の海外進出のための韓中協力の強化 

z 中国市場調査のために「流通企業中国投資調査団」を派遣し、地域別に流通市場を調 査する。 

z WTO2 ヶ国交渉、政府および民間次元の協議会を通して中国市場進出障壁を緩和し、

政策等を交流する。 

z 東北アジア流通物流協力体を構成して、韓中日標準パレット(T−11)の共同使用策、

流通物流専門人材の交流を推進する。 

 

□国内流通物流企業の海外進出と国内企業のグローバル競争力の強化 

z 「国際物流支援団(KILC)」を設立して海外進出物流企業に物流コンサルティングを提 供し、協力業者を斡旋し、教育・訓練等を支援する。 

z 世界的流通網を有している国内進出海外流通企業を通した国内製品の海外販路の開 拓を促進する。 

   

4)流通産業支援基盤の強化 

□流通産業統計・モニターを強化するためのシステム構築 

z 流通企業実態調査周期を 3 年から 1 年に短縮し、流通景気実態調査指数(RBSI:Retail

−BSI)を開発して、市場状況を体系的に把握する。 

z 「流通物流振興院」を中心に流通産業統計を収集し流通企業実態を調査し、流通産業 の動向と見通しを調査する。 

     

□流通従事者の士気高揚および流通産業に対する認識向上  z 「流通人の日」および「流通週間」を設置する。 

z 全国小売業協議会、韓国 SCM 協議会等、民間団体を中心に商取引秩序、社会的責 任、消費者保護運動を強化する。 

 

□流通産業発展を促進するための不動産税制の改善 

z 流通企業の業務用土地に対する総合土地税を現行「別途合算課税」から工場用地に 適用される低率の「分離課税」に変更・適用する策を講じる。 

     

2.  国家物流基本計画 

(1)概要 

国家物流基本計画は貨物流通促進法第 3 条に基づいている。同法によると、「建設交通部長官 は効果的な物流体系を構築するために国家物流基本計画を策定しなければならない。」とし、国 家物流基本計画の法的な根拠を整備した。また、長期の国家物流基本計画の下部実践計画とし て中短期の「中期国家物流基本計画」を策定して、物流の未来像と政策推進方向を提示してい る。 

国家物流基本計画の計画対象には物流拠点施設拡充事業、物流技術高度化事業、物流産業 競争力向上事業、環境にやさしい物流環境づくり事業、国際物流体系構築事業等がある。 

 

(2)推進目標 

国家物流計画の推進目標は 5 種類提示される。 

最初に物流強国を指向する物流幹線ネットワークの構築、第 2 に物流部門のハードウェアとソフ トウェアの有機的調和のための物流技術の高度化、第 3 に物流産業の体質改善を通した国際競 争力の強化、第 4 に安全と環境を考慮した環境にやさしい物流環境づくり、第 5 に世界を指向する 国際物流ネットワークの構築である。各目標別細部事項を見ると、次の通りである。 

 

(3)目標別細部事項 

□物流強国を指向する物流幹線ネットワークの構築 

z 経済圏域別・産業特性別に物流拠点施設を合理的に配置する。すなわち、Hub  & 

Spoke 物流ネットワーク構築のために全国 5 大圏域に複合貨物ターミナル・内陸コンテ ナ基地を建設する。 

z 都市内物流施設の体系的整備のために、都市物流体系を改善し整備する。すなわち、

都市交通の混雑を緩和するために物流基盤施設を拡充し、物流施設の合理的配置に

より貨物輸送を合理化する。 

z 政府次元で関連機関の物流施設拡充計画を調整する。すなわち、重複投資を予防し 施設を最適に配置するために、地域別物流拠点施設の院単位の調査を実施する。 

 

□ハードウェアとソフトウェアの有機的調和のための物流技術の高度化 

z 政府・企業・個人等経済主体の意思決定を支援することのできる使用者中心の総合的 な物流情報網を構築する。すなわち、陸上・港湾・航空の個別物流情報網と通関・貿易 等、関係情報網を連係した総合物流網を構築する。また、農産物の生産から販売・消 費まで、単位事業別流通情報化事業を効率的に連係した農産物総合流通情報網を構 築する。 

z 政府次元で関連機関物流情報化計画を調整し、民間企業の流通・物流情報化を支援 する。 

z 物流施設・装備の利用効率向上と労働生産性の向上のために、国内・国際的な物流標 準化を推進する。 

z 経済的波及効果の大きな未来型物流技術の開発・普及を先導する。 

 

□物流産業の体質改善を通した国際競争力の強化 

z 物流産業の国際競争力向上のために、向上のための基盤を作る。すなわち鉄道・沿岸 輸送を活性化して、道路偏重的な貨物輸送構造を改善する。 

z 単純保管倉庫(Storage)の総合流通倉庫(Warehouse)への転換を支援し、倉庫保管シ ステムを合理化する。具体的には、倉庫利用最適化のために倉庫自動化を推進し、効 率的集配送および在庫管理機能を遂行する流通倉庫を拡充する。 

z 荷役作業の生産性向上のために機械化を促進する。埠頭管理と埠頭作業の一元化を 図り、荷役作業の効率化のための労務供給制度の改善を推進する。 

z 荷役システムの改善と包装の合理化を推進する。新たな包装材料および機器を開発し、

包装ラインを自動化し電算化する。包装サイズの標準化および規格化を推進する。 

 

□環境にやさしい物流環境づくり 

z 環境にやさしい地下物流システムを拡充する。すなわち、精油、液化ガス等石油類の 安全な輸送のためのパイプライン輸送網体系を確立する。また、地下鉄・地下車庫等地 下空間を活用した廃棄物・小荷物輸送システムを構築する。 

z 有害物質・廃棄物等危険物の輸送管理を強化する。具体的に、上水源保護区域、人 口密集地域の保護のための「危険物輸送禁止地域」を設定する。体系的な危険物管理 のための法令を整備する。 

z 環境保護のために再使用可能な(returnable)パレットとコンテナの使用を拡大する。 

 

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