第 4 章 河川整備計画の目標に関する事項
第2節 洪水、津波、高潮等による災害の発生の防止又は軽減に関する事項
大野川水系では、昭和 18 年 9 月洪水、昭和 20 年 9 月洪水、平成 5 年 9 月洪 水、平成 17 年 9 月洪水など、過去から幾度となく洪水による甚大な浸水被害 が発生してきました。
一方で、大野川及び乙おと津づ川においては、堤防が整備途上の区間や河道の流下 能力が不足する区間、河床低下によって堤防の安定性を損なう恐れがある区間、
降雨及び河川水の堤体及び基礎地盤への浸透に対して必要な安全性が確保さ れていない堤防の区間等が存在しています。
また、大規模な地震が発生した場合においても、堤防や水門等の河川管理施 設の所要の機能を確保し、津波等による浸水被害の防止又は軽減を図ることが 必要です。
さらに、計画規模を超える洪水等の発生や整備途上において施設能力を超え る洪水等が発生した場合においても、浸水被害の最小化を図ることが必要です。
このため、大野川水系河川整備基本方針に従って、治水、利水、環境の調和 を図りつつ、計画的かつ着実な河川整備ならびに河川整備基本方針の目標に向 けた調査・検討を実施するとともに、施設の老朽化に備えた長寿命化対策や効 率的かつ的確な維持管理を行い、さらに関係機関と連携して危機管理体制等を 整備し、洪水、津波、高潮等による災害の発生の防止又は軽減を図ります。
第 2 節 洪水、津波、高潮等による災害の発生の防止又は軽減に関する事項
1) 洪水対策(外水対策)
大野川水系の洪水対策については、過去の水害の発生状況、流域の重要度、
河川整備の状況等を総合的に勘案し、大野川水系河川整備基本方針に定めた目 標に向けて、上下流及び本支川の治水安全度のバランスを確保しつつ段階的か つ着実に河川整備を実施し、洪水氾濫による災害の発生の防止又は軽減を図る ことを目標とします。
本計画に定める河川整備を実施することで、戦後最大洪水である平成 5 年 9 月洪水と同規模の洪水を安全に流下させることが可能となります。
図4―1 河川整備計画において達成される目標流量配分図 [単位 : m3/sec]
表4―1 基準地点の目標流量
2)高潮対策
大野川水系の高潮対策については、計画高潮位の高潮が河川外に流出するこ とを防止し、海岸における防御と一体となって浸水被害の防止を図ります。
大野川水系における計画高潮位は、大野川の河口において標高 2.63mとし、
計画堤防の高さは、計画高潮位に波浪の影響を考慮した高さを確保することと し大野川の河口において標高 5.5mとします。
なお、高潮区間については、大野川において河口から 0k800 までの区間とし ます。
115
375
凡例■:基準地点
●:主要地点
基準地点 河川整備計画において 達成される目標流量
河道の整備によって 達成される流量 白滝橋 9,500m
3
/s 9,500m3
/s3)内水対策
家屋の床上浸水の発生など、内水氾濫による浸水被害が著しい地域において は、関係機関等と連携して、適切な役割分担のもとで必要に応じた浸水対策を 実施し、家屋等の浸水被害の軽減を図ります。
4)地震・津波対策
大野川水系の津波対策については、計画津波が河川外に流出することを防止 することとし、海岸における防御と一体となって浸水被害の防止を図ります。
大野川水系における計画津波水位は、海岸管理者である大分県が設定した施 設計画上の津波高と同一とし、大野川及び乙おと津づ川河口において標高 3mとしま す。
なお、この計画津波水位は、高潮計画堤防高を下回ります。
大野川水系の地震対策については、堤防や水門等の河川管理施設の耐震性を 照査し、必要に応じて耐震対策を実施し、大規模な地震動が発生しても、河川 管理施設として必要な機能を確保することとします。
5)危機管理対策
計画規模を超える洪水等が発生した場合や整備途上において施設能力を超 える洪水等が発生した場合においても、浸水被害の最小化が図られるよう、関 係機関と連携して危機管理体制等の整備に努めます。