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リーダライタを使用する際のシステム設計、設定上の注意事項を解説します。

7.1. ブロードキャストパケット受信時の制約

リーダライタは5ミリ秒以下の間隔で連続したブロードキャストパケット(ARPパケッ トなど)を受信した場合に、内部バッファ処理速度の制約から、一部のパケットについて 受信漏れを起す可能性があります。システムを設計する際には、5ミリ秒以下の間隔で

”受信漏れの許されないブロードキャスト送信”が行われることの無いように設計ください。

例)

下図のような環境において、上位端末(PC)から「.1へのARP要求パケット」、及び 「.4へのARP要求パケット」が5ミリ秒以下の間隔で連続して送信された場合、.1また は.4のリーダライタがARP応答を返さない可能性があります。

受信確認応答 の送信

7.2 (ACK)

7.2. 受信確認応答(ACK)の送信

リーダライタが上位機器から送信されたパケットに対して行う受信確認応答(TCP ACK)

の送信は、リーダライタ内部で行われる処理に応じて以下のように異なります。

・ リーダライタの制御には無関係のパケット

ping コマンドのようなリーダライタの制御には無関係のパケットを受信した場合、リ ーダライタはパケットの受信から15ミリ秒経過後に受信確認応答(ACK)を送信しま す。

受信確認応答 の送信

7.2 (ACK)

・ 15ミリ秒以内に応答が返されるリーダライタの制御コマンド

パケットを受信した後、リーダライタモジュールへのコマンド送信が行われますが、リ ーダライタモジュールからの応答が15ミリ秒以内に返された場合には、受信確認応答

(ACK)のパケット内にリーダライタモジュールから返されたデータを付加して送信し ます。

・ 15ミリ秒以内に応答が返されないリーダライタの制御コマンド

パケットを受信した後、リーダライタモジュールへのコマンド送信が行われますが、リ ーダライタモジュールからの応答が15ミリ秒以内に返されない場合には、先ず受信確 認応答(TCP ACK)を送信し、その後リーダライタモジュールから返されたデータを 送信します。なお、始めに返される受信確認応答(ACK)は、データ長”0”のTCPパケ ットとなります。

シリアルインターフェースのデータレート変更手順 7.3

7.3. シリアルインターフェースのデータレート変更手順

リーダライタ内部のシリアルインターフェースデータレート(LANインターフェースと リーダライタモジュール間のデータレート)を変更する場合は、初めにリーダライタモジ ュール側の設定値を変更する必要があります。LANインターフェースとリーダライタモジ ュール間の設定値に不整合がある場合、上位アプリケーションはリーダライタと正常な通 信を行うことができません。

例)

LANインターフェースとリーダライタモジュールの設定値が一致している場合の み上位アプリケーションはリーダライタと正常な通信を行うことができます。

シリアルインターフェースのデータレートを変更する場合は、初めにリーダライタモ ジュール側の設定値を変更する必要があります。初めにLANインターフェース側の設 定値を変更してしまうとデータレートの不一致により、リーダライタモジュールとの 通信が出来なくなります。

7.4 Foreign IP の設定

7.4. Foreign IP の設定

サーバ接続方式による通信を行う場合は、LANインターフェース設定のf_ip設定値(ア クティブ・オープンを行う際の相手側ホストのIPアドレス)を”0.0.0.0”に設定して利用し ます。

f_ip設定値に”0.0.0.0”以外の値が設定されている場合、利用者の意図しないタイミングで リーダライタの自動クライアント接続、またはクライアント接続が行われる可能性があり ます。リーダライタの自動クライアント接続動作、及びクライアント接続動作は上位アプ リケーションからのサーバ接続方式による通信を阻害する原因になることがあります。

例)

LANインターフェース設定にてf_ip=192.168.0.11の設定されたリーダライタは、

下図のように動作する可能性があります。

上図のように動作しているリーダライタは、10秒間の停止時間以外のタイミングでは、

異なるホストからのアクティブ・オープンに対する応答を返さないため、「リーダライタ へのpingコマンドは正常終了するが、Telnetによるアクセスが失敗する」のような現象 が発生します。このような問題を回避する為に、サーバ接続方式による通信を行う場合 は、f_ipに”0.0.0.0”を設定します。

アドレスがわからない

8.1 IP

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