以 上
11 法人税等
当社及び国内子会社に適用される法人税等は、法人税、住民税及び事業税を含んでおり、前連結会 計年度における法定税率は35.6%であり、当連結会計年度における法定税率は33.0%であります。
平成27年3月31日に、日本の税制を改正する法律が成立しました。この改正により、前連結会計年 度において、法定実効税率が、平成27年4月1日から平成28年3月31日までの期間内に開始する事業 年度においては33.0%に、平成28年4月1日以降開始する事業年度においては32.2%に減少すること になりました。この税率変更による繰延税金資産及び負債の調整額は1,036百万円(利益)であり、前 連結会計年度の連結損益計算書の「法人税等調整額」に含めております。
平成28年3月29日に、日本の税制を改正する法律が成立しました。この改正により、当連結会計年 度において、法定実効税率が、平成28年4月1日から平成30年3月31日までの期間内に開始する事業 年度においては30.8%に、平成30年4月1日以降開始する事業年度においては30.6%に減少すること になりました。この結果、平成28年4月1日から平成30年3月31日までに解消または実現すると予測 される繰延税金資産及び負債に適用される法定税率は30.8%に、平成30年4月1日以降は30.6%に減 少しております。この税率変更による繰延税金資産及び負債の調整額は1,859百万円(損失)であり、
当連結会計年度の連結損益計算書の「法人税等調整額」に含めております。
前連結会計年度及び当連結会計年度における法定税率と実効税率の調整は次のとおりであります。
前連結会計年度
(%) 当連結会計年度 (%)
法定税率 35.6 33.0
税率増加・減少(△)要因
税務上損金に算入されない費用 1.3 1.6
海外税率差異 △3.6 △3.6
未分配利益の繰延税金負債 2.0 1.1
研究開発減税 △2.5 △2.4
評価性引当金増減 1.9 △6.0
日本の法人税率変更による影響 △0.5 1.0
未認識税務ベネフィットに係る調整 1.3 △0.6
段階取得に係る再評価益 △4.0 -
その他 0.7 2.5
実効税率 32.2 26.6
前連結会計年度及び当連結会計年度における納税地域ごとの税金等調整前当期純利益の金額は、次 のとおりであります。
前連結会計年度
(百万円) 当連結会計年度 (百万円)
税金等調整前当期純利益
国内 127,897 110,520
海外 61,069 71,722
合計 188,966 182,242
前連結会計年度及び当連結会計年度における法人税等の内訳は次のとおりであります。
前連結会計年度
(百万円) 当連結会計年度 (百万円)
法人税・住民税及び事業税
国内 17,045 20,298
海外 23,407 19,928
法人税・住民税及び事業税合計 40,452 40,226
法人税等調整額
国内 22,420 18,193
海外 △1,962 △9,974
法人税等調整額合計 20,458 8,219
合計 60,910 48,445
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における繰延税金資産及び負債の主な内訳は次のとおりで あります。
前連結会計年度末
(百万円) 当連結会計年度末 (百万円)
繰延税金資産
棚卸資産 38,323 32,946
減価償却費 30,015 26,814
未払費用 34,769 35,552
退職給付引当金 2,274 1,610
年金負債調整額 45,626 63,071
未払事業税 1,495 1,629
税務上の繰越欠損金 30,982 29,307
投資有価証券評価損 14,966 4,573
貸倒引当金 6,613 6,224
その他 43,665 38,454
248,728 240,180
控除:評価性引当金 △67,084 △46,111
繰延税金資産合計 181,644 194,069
繰延税金負債
減価償却費 2,170 2,223
リース 12,868 11,739
未分配利益の税効果 19,871 21,354
売却可能有価証券の未実現利益 27,758 19,151
営業権 11,840 11,195
退職給付引当金 47,654 46,820
その他の無形固定資産 20,095 23,233
その他 11,160 8,500
繰延税金負債合計 153,416 144,215
繰延税金資産純額 28,228 49,854
評価性引当金は、主として税務上の繰越欠損金を有する子会社の繰延税金資産に対するものであ
り、前連結会計年度においては6,847百万円増加し、当連結会計年度においては20,973百万円減少し
ております。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における連結貸借対照表に計上されている繰延税金資産及 び負債は次のとおりであります。
前連結会計年度末
(百万円) 当連結会計年度末 (百万円)
繰延税金資産(流動資産) 83,196 77,828
繰延税金資産(その他の資産) 10,921 9,040
その他の流動負債 △12 △38
繰延税金負債(固定負債) △65,877 △36,976
繰延税金資産純額 28,228 49,854
当連結会計年度末における税務上の繰越欠損金は89,529百万円であり、うち45,095百万円は繰越期 限がなく、25,939百万円は平成36年度までに繰越期限が到来し、残りの部分については、最長では平 成47年度までに繰越期限が到来します。これらの繰越欠損金は子会社で将来発生する課税所得と相殺 できるものであります。
当社は、国内子会社で発生した未分配利益については、日本の税法により国内子会社からの配当金 が無税であるため、繰延税金負債を計上しておりません。
当社は税務当局による調査において50%超の可能性をもって税務ベネフィットが認められる場合に その影響額を認識しております。
前連結会計年度及び当連結会計年度における未認識税務ベネフィットの期首残高と期末残高との調 整は次のとおりであります。
前連結会計年度
(百万円) 当連結会計年度 (百万円)
期首残高 3,980 5,211
当期の税務ポジションに関連する増加 415 90
過年度の税務ポジションに関連する増加 1,709 -
過年度の税務ポジションに関連する減少 △46 △441
解決による減少 △847 △796
期末残高 5,211 4,064