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泉 正 まさなみ 南

ドキュメント内 世界の農林水産 2009年冬号 (通巻817号) (ページ 37-40)

サモアのアピア漁港に停泊する小型マグロ延縄双胴漁 船。サモア特有の船で「Alia」と称される。

パラオの首都コロールにあるマラカル漁港で、同港を 基地とする台湾の延縄漁船によるマグロの水揚げ。

策の強化や水産資源の保存・管理・開 発・有効利用、水産統計の改善向上、

増養殖開発に関して人材育成を念頭に おいた技術協力を行っています。近年は 特に、太平洋地域において小規模延縄 漁業、マグロ類の資源管理、沿岸域にお ける乱獲、増養殖、水産物貿易などが 話題となっていることから、「責任ある漁 業のための国際行動規範

The Code of Conduct for Responsible Fisheries

」の 枠組みの中で、各国の不法違反操業行 動計画案の作成や増養殖開発の政策 立案・実施への支援をはじめ、コミュ ニティを基盤とした沿岸漁業資源管理 や生態系アプローチによる漁業資源管 理の促進、国際市場にマッチした水産 物品質管理の向上、国内国際市場開 発の調査など、多岐にわたる水産・増 養殖事業に携わっています。また、各

国に対する技術アドバイスやプロジェク ト実施のほか、地域あるいは国内の研

修・訓練コースも実施しています。

このように広範囲にわたる分野において 事業展開している

FAO

が、加盟各国に 対しより一層効果的な支援を行っていく ためには、地域国際機関や援助国、そし て他の国際機関(国連機関、開発銀行など)

NGO

などとの協力関係の強化や情報 交換の促進がますます必要になっていく ことと思います。

1945

年の創設以来、

FAO

は世界各国・地域で多くの活動を続 けて来ています。太平洋地域の島嶼経 済の発展に更なる貢献が期待されるな か、

FAO

地域事務所の役割は今後さら に大きくなっていくものと確信しています。

国連専門機関として農林水産分野の開

発協力をリードする

FAO

は、途上国に より近い存在であり、まさにフィールド の仕事をする国連機関と言っても過言 ではないでしょう。これからも多くの方々 が国際協力・開発協力の分野を目指し、

活躍されることと思います。

FAO

に身を おき、フィールドに目を向け、途上国そ れぞれの特有な事情・背景(政治、経済、

社会、文化、歴史、国民性、生活、慣習など)

を理解し、途上国の人々との協働のも とで業務を遂行する仲間が増えることを

期待して止みません。

1 現在、FAOではアソシエート・プロフェッショナル・

オフィサーAPOと呼んでいる

2 現在の太平洋コミュニティ事務局The Secretariat of the Pacific Community

3 1996年当時7ヵ国だったが、現在は14ヵ国(キ リバス、クック諸島、サモア、ソロモン諸島、ツバル、トンガ、バ ヌアツ、パプア・ニューギニア、パラオ、フィジー、ナウル、ニウエ、

マーシャル諸島、ミクロネシア連邦)

20093月にグアムで開催されたミクロネシア地域生 態系アプローチによる沿岸漁業資源管理ワークショッ (左端が筆者)。

37 WINTER 2009

この地図は、

1992

­

1993

年当時の耕 地と天水穀物生産の潜在能力を持つす べての土地に対し、気候変動が

2050

年までに穀物生産能力に与える影響

1961

­

90

年を基準とした割合の変化 )を 示したものです。データは、

3

つの全球 気候モデルの平均値から算出した国ご との気候予測に基づいたものです。

気温が上昇すると、低温が制約要因と なっている高緯度地域ではプラスの影 響を受ける可能性が高いものの、農地 開発の設備投資が必要です。降水量が 制約要因となっている低緯度地域では、

マイナスの影響を受ける場合が多く、特 に低緯度地域に集中している開発途上 国では、飢餓や貧困の状況がさらに悪

化する恐れがあります。

FAO

は、作物 の単収を上げるための農業技術の普及 や改良品種の開発、調査研究への更な る投資を訴えています。

出典:「Global Agro-ecological Assessment for Agriculture in the 21st    Century: Methodology and Results FAO / IIASA, 2002

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ドキュメント内 世界の農林水産 2009年冬号 (通巻817号) (ページ 37-40)

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