《申請書の提出先》
○(財)日本アンチ・ドーピング機構 TUE 委員会に申請してください。
財団法人日本アンチ・ドーピング機構 TUE 委員会 宛
TEL:03-5963-8030 FAX:03-5963-8031
〒115-0056 東京都北区西が丘 3-15-1
*緊急の場合はファックスでも受付けますが、くれぐれもファックス番号を間違えないように!!
7.2010 年 1 月 1 日からの主な変更点
①吸入サルブタモール(最大 1 日用量 1600μg)と吸入サルメテロールは禁止されずTUEは不要となり ますが、使用の申告1が必要です。
1:TUE 申請とは異なり、国体の場合はドーピング検査時の公式記録書での申告のことです。
<使用の申告が必要な物質>
● 吸入サルブタモールおよび吸入サルメテロール
● 糖質コルチコイド(関節内、関節周囲、腱周囲、硬膜外、皮内および吸入使用)
● 血小板由来製剤の筋肉内投与以外。
<他のベータ 2 作用薬の使用>
吸入サルブタモールあるいはサルメテロール以外の吸入ベータ 2 作用薬の使用は、あらかじめ医療記 録2を添付してTUE申請し、承認を得ることが必要です。
2:JADA へ提出する場合は、JADA ホームページから「JADA 吸入ベータ 2 作用薬使用に関する情報提 供書」をダウンロードし、使用してください
②酸素自体の補給は禁止ではありません。
③静脈内注入に関する表現が変更されました。静脈内注入は禁止ですが、救急搬送中の処置、外来及 び入院中の処置、および臨床的検査において正当に受ける静脈注入は禁止ではありません。
④プソイドエフェドリンが禁止となりました。かぜ薬や鼻炎の薬などに含まれることがありますので注意し てください。
〈補足〉(「医師のための TUE 申請ガイドブック 2010」より)
「使用の申告」(Declaration of Use:DoU)
禁止物質ではないので TUE は不要ですが、使用する場合には申告が必要な薬物があります。2010 年禁止表国際基準では、以下の薬物を使用する場合に「使用の申告」が必要とされています。
① 吸入サルブタモールまたは吸入サルメテロールを使用する場合
② 血小板由来製剤を筋肉以外へ使用する場合
③ 糖質コルチコイドの関節内注射、関節周囲注射、腱周囲注射、硬膜外注射、皮内注射、または 吸入使用の場合
「使用の申告」の方法は、
① ドーピング検査のときに公式記録書に申告
② ADAMS による申告
が、あります。①は必ず申告しなければなりませんが、②の ADAMS による申告は JADA では義務化 していません。IF の RTP の競技者または国際大会に参加する競技者は、IF または大会組織委員会 のルールに従ってください。申告用紙が準備されていることもあります。
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〈注意〉
上記内容は、国体に参加する選手に向けた記載です。国際競技大会に参加する場合などは、申請 書の書式や提出先が異なることがありますので、十分ご注意ください。
手続の詳細な手順等については、JADA ホームページでご確認下さい。
〈参考〉
JADA ホームページでは、医師が TUE 申請書を作成する際の記載方法や注意点についてまとめた、
「医師のための TUE 申請ガイドブック 2010」が公開されています。医師向けのガイドですが、申請の 流れを知る上で有益な情報ですので、併せてご参照ください。
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