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油ヤシ:プランテーションおよび租ヤシ油(CPO)加工

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商品特性(一般)

油ヤシ(Elaeis guineensis Jacq.)は Palmae科に属するプランテーション作物である。1911年に ドイツ人 Schadt によりTanahitam、Hulu Sumatera Utaraに導入され、インドネシアでは商業 用に栽培されている。

1 ヘクタールあたりの油ヤシの生産高は約 20 FFBs(Fresh Fruit Bunch)であり、加工後の約 6 トンの油に相当する。油ヤシは長寿命な作物である。苗は約 12 ヶ月間苗床で栽培された後、

畑地 1ヘクタールあたりに約 128~143 本の若木が移植される。成木は一本あたりピーク時 には年間8~10房(20~30kg/房)の実を付ける。

CPOは多目的で使用できる植物油であり、食用油の他、クッキングオイル、マーガリン、シ ョートニング、オレオ化学物質、洗剤、石鹸等の基本原料として様々な産業で利用される。

さらにCPOは分留過程において精製漂白脱臭(RBD)オレイン、および副産物として硬脂ステ アリン酸を生産する。ヤシカーネルの実からはヤシ核原油(PKO)およびヤシカーネルミール (PKM)が製造される。CPOおよびPKOは、主に化粧品、潤滑油ないし潤滑剤、可塑剤の製 造に利用される基本オレオ化学物質の生成に使用される。

油ヤシプランテーション企業の業績

中央カリマンタン州の油ヤシプランテーションは急速な成長を遂げている。過去 10 年間の 開発により、同州はインドネシア国において第 5のプランテーション面積を有する地域とな った。2003年の油ヤシプランテーション企業の総数は 37社に上り、全体で約 357,000 haの 保有する。中央カリマンタン州農業局(Dinas Perkebunan) の統計によると、油ヤシプランテー ションはKotawaringin Barat地区(13 ユニット)に集中しており、同地区に次いでSeruyan地区 (9 units)、 Kotawaringin Timur (7ユニット)に散在している。

2004 年時点で、中央カリマンタン州は Kotawaringin Barat 地区(7 ユニット)、Kotawaringin Timur地区(4ユニット)、およびSeruyan (4ユニット)を中心とする多くの地区に計19のCPO 精製工場を有している。2003 年にはこれらの工場は、前年の生産量の 60%増にあたる 380,851トンのCPOを生産している。

市場状況

2004年におけるCPO生産量は、世界の植物油生産の28.2%を占める。世界の CPO生産量は 増大する CPO 消費量(10%増)に応えるべく、2004 年までに年間 8%の割合で増加してい る。プランテーションは年間 6.7%の割合でその面積を拡大しており、主な競争相手である 大豆(3.36%)を大きく上回っている。

Oil Worldは 2007年および2010年におけるCPOの生産量はそれぞれ4.5%および5%増加し、

中国、インド、パキスタン、アフリカおよび東ヨーロッパ諸国における油ヤシの需要はさら に増加するものと予測している。

2003年のOil Worldのデータによると、2003年のCPOの世界輸出量は約 21,160百万トンで ある。インドネシアは国内の 9.7百万トン CPOのうち 6.38百万トンを輸出しており、これ は世界輸出量の 32.2%に相当する。一方 CPO の最大輸出国であるマレーシアは 13.3 百万ト ンの生産のうち12.25百万トンを輸出に充てており、全輸出量の約58%を占めている。イン ドネシアの主な CPO 輸出先はインド(27.9%)であり、これに次いでオランダ(17.3%)、中国 (7.6%)である。

近年ではヤシ油は、従来の消費国である中国、ヨーロッパ、インド、パキスタン、バングラ デシュ、米国、アラブ諸国から南アフリカおよび東ヨーロッパ諸国にまでその消費が拡大し ている。

2003 年には、世界の植物油消費量におけるヤシ油の占める割合は、31.64%となっており、

その内訳は CPO(28.12%)およびパームカーネル(3.32%)である。一方、大豆は約 31.27%、菜 種油が 13.84%となっている。この3種が世界で消費される主要な油である。油ヤシは25年 周期で植替えを行う多年生作物であるのに対し、大豆および菜種油は季節作物から抽出され るという点で不利な条件にある。

図 13. 2003年 世界における植物油の消費

国内市場では、CPO および PKO は食用油、オレオ化学物質、および製薬の原材料として使 用されている。国内消費量は人口の増加、ならびにクッキングオイルと Oleochemicalの需要 が高まることから、CPOおよびPKOの国内消費量は今後も増え続けると予測される。

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表19. CPO生産高、輸出入量、国内消費量 (単位:千トン)

Year Production Export Import Consumption

2000 7,050 4,110 3.7 2,944

2001 8,030 4,903 0.1 3,127

2002 9,200 6,331 9.5 2,878

2003 9,750 6,380 1.1 3,371

2004*) 10,393 7,387 1.1 3,007

Source: Statistic of Indonesia (2003)

Soybeans 31,27%

Palm 28,12%

Rape seed 13,84%

SunFlower seed 8,89%

Cotton seed 3,59%

Peanut 4,85%

Olive 2,61%

Palm Kernel 3,32%

Coconut 3,50%

Source: World Oil cited by IBS

Investment Opportunities Study For Each Province of East, West, Central and South Kalimantan EXECUTIVE SUMMARY for Central Kalimantan BKPM - JICA

0 100 200 300 400 500 600 700 800

US$/Ton

CPO 550 665 447 283 336 440 407

Cooking Oil 191 445 384 397 472 618

1997 1998 1999 2001 2002 2003 2004

Source : Joint Marketing Office, PTP Nusantara (Persero), Jakarta CPO

Cooking Oil

1999 年の終わりから、食用油の価格は CPO を上回っている。これは、原材料として輸出さ れるよりも CPO の川下製品はより付加価値の高い製品として市場で取引されていることを 示している。

表 14. Rotterdam 市場におけるインドネシアCPOおよびクッキングオイル価格の傾向 1998年から 2001年にかけて CPOの価格は過剰供給により下落した。この期間は 1996年に 栽培が開始された油ヤシの収穫時期にあたり、CPO生産量が急激に増加したことに加え、他 国によるCPO供給も活発であったためである。一方、2001~2004年のCPO価格の変動幅は 市場競争における標準的な範囲にあると言える。

プランテーション用地

プランテーション用地は、特に民間および国営企業に配分されており、これらには小自作農 民ないし協同組織のための定住地およびその他の利用を目的とした土地も含まれる。

地 方 分 権 化 政 策 の 下 、 地 方 政 府 は 州 令 No.8/2003 年 に よ り “Production Development Area”(KPP/Kawasan Pengembangan Produksi)に分類されている土地において、約 2,330,000 ha のプランテーションを開発することを主眼とし、約 163の投資家に対し立地許可を発行した。

そのうち 2003年までにプランテーション開発が進められたのは 12%のみと報告されており、

残りについては手続中であるか、放棄された状態である。

立地許可は、一定の基準に基づいて、発行から最大 3年後に政府により取り消されることが ある。特に、使用者(企業)がプランテーション開発に係る活動を実際に行わない場合には 同許可は無効とされる。

インフラおよび裾野産業

昨 今 、 プ ラ ン テ ー シ ョ ン 作 物 は 河 川 、 道 路 等 様 々 な 交 通 手 段 に よ り 搬 送 さ れ る 。 Kotawaringin Timur および Katingan地区におけるプランテーションでは大型生産物の運搬が 可能であるという点で、未だ主要な交通手段は河川である。しかしながら、今日の中央カリ マンタン州の河川は、環境破壊に起因する水位変動の問題に直面しており、乾期には水位が 著しく下がるため、交通手段としての機能に支障をきたしている。

現 在 、 中 央 カ リ マ ン タ ン 州 に は Bumiharjo ( Kotawaringin 地 区 ) お よ び Bagendang(Kotawaringin Timur地区)に2つのCPOの大型ターミナルがある。これらは特別港 として分類され、運輸省発行の許可証とともにプランテーション企業により設立されるか、

国営企業であるPT. PelindoおよびPlantation Estates Entrepreneur/GPPI間の覚書に基づき政府 により設立される。覚書作成は義務付けられており、その中でPT. Pelindoがプランテーショ ン企業に課する賃料あるいはその他の徴収費用について明記される。

プランテーション開発には種子、肥料、輸送インフラの他、必要な設備等の裾野産業が不可 欠である。油ヤシの種子は北スマトラの研究所から入手可能であるが、その納入には少々時 間を要する。現在カリマンタンには種子産業が存在せず、苗木を含む油やし栽培のための良 質な原料は、Dolok Sinumbuh 、Lame、Yangamb、Bah Jambi、Marihat、Avros の他地域の研 究所から供給されている。

労働力

現在、プランテーション開発事業に従事する人口は 40 万人に達しており、プランテーショ ン事業は中央カリマンタン州の労働力の吸収に大きく貢献している。しばしばジャワからの 労働者が必要とされ、移住民定住地から採用するか、直接ジャワ島の労働者を雇用している。

中央カリマンタン州における最低賃金は Rp.506,360インドネシアルピアと定められており、

これは中央ジャワのRp.365,000を上回るものである。移住民は農業セクターにおいて質の高 い労働力の供給源となっており、中央カリマンタンではおよそ 260,000 人のジャワから移民 が定住している。

政府の取組み

中央カリマンタン州では一般的に栽培作物開発のために、1)協同組合、2)投資家および小自 作農家協同組合間の連携、3)完全な民間主導での実施、の3形態が採られる

C. ヤシ食用油

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