外的な条件が変化したときに市場均衡がどのような影響を受けるかを分析し てみよう
外的な条件が変化すると需要曲線や供給曲線がシフトする
[本レジュメのスライドNo.5を参照]
外的な条件が変化がしたとき、変化の前と後の均衡状態に着目し、変化の効 果を分析することを[ ]と呼ぶ
「静学」とは調整過程が落ち着いた状態のみを考察対象とする分析方法のこと
比較静学とは、[ ]変数が変化したときに[ ]変数が変化の前 と後でどのような影響を受けるかを分析する
比較静学とは
需要曲線のシフト(1)
需要曲線がシフトする要因
1. 他の財の価格の変化
ビールの需要曲線は、発泡酒の価格が上昇すれば[ ]にシフトし、
下落すれば[ ]にシフトする
2. 消費者の所得の変化
ビールの需要曲線は、消費者の所得が増えると[ ]にシフとし、
減ると[ ]にシフトする
3. 消費者の嗜好の変化
ビールの需要曲線は、ビールブームになると[ ]にシフトし、
焼酎ブームになると[ ]にシフトする
x p
O
需要曲線がシフトする場合、シフト前の市場均衡もシフト後の市場均衡もともに 供給曲線上にある
したがって、均衡価格や均衡需給量がどのように変化するかは供給曲線の傾き、
すなわち[ ]の大きさに依存する
需要曲線のシフト(2)
x p
O x
p
O
需要曲線が同じ幅だけシフトした場合、
•
供給の価格弾力性が[ ]ときは、均衡価格はあまり変化しないのに対して、均衡需 給量が[ ]•
供給の価格弾力性が[ ]ときは、均衡価格が大きく変化するのに対して、 均衡需 給量は[ ]供給の価格弾力性が[ ] 供給の価格弾力性が[ ]
需要曲線のシフト(3)
需要曲線のシフトの効果(点Eから点Fへの移動)を分解して考える
需要曲線が左にシフトした場合、変化前の均衡価格のもとで[ ]が発生する
(点Eから点Gへの移動)
ワルラス的価格調整過程が働いて、超過供給を解消するように価格が pE から pF まで下落
する(点Gから点Fへの移動)
→ 均衡価格が下落するために、需要曲線がシフトした幅(線分GE)よりも均衡需給量の変化する 幅(線分xF xE)は[ ]なる
x p
O
G E
F
xF xE pE
pF
需要曲線のシフト(4)
このように分解することによって以下の結論が得られる
(スライド8の図を参照)
需要の価格弾力性あるいは供給の価格弾力性のいずれかが大きけれ ば、均衡価格はあまり変化しない[図①、③、④]
供給の価格弾力性が需要の価格弾力性より大きければ、均衡需給量は 大きく変化する[図③]
供給の価格弾力性が需要の価格弾力性より小さければ、均衡需給量は あまり変化しない[図④]
需要曲線のシフト(5)
p p
x p
x O p
O
需要の価格弾力性:大
供給の価格弾力性:大 需要の価格弾力性:小
供給の価格弾力性:小
需要の価格弾力性:小
供給の価格弾力性:大 需要の価格弾力性:大
供給の価格弾力性:小
① ②
③ ④
需要曲線のシフト(6)
供給曲線がシフトする要因
1. 原材料費の変化
ビールの供給曲線は、原料である大麦や水の価格が上昇すれば
[ ]にシフトし、下落すれば[ ]にシフトする
2. 生産技術の変化
技術進歩により低コストで生産できるようになれば、ビールの供 給曲線は[ ]にシフとする
供給曲線のシフト(1)
需要曲線がシフトした場合の分析結果(スライドNo.4〜6)が同様に当てはまるこ とを、各自図を描いて確認せよ
供給曲線がシフトした場合、
• 需要の価格弾力性が大きいときは、均衡価格はあまり変化しないのに対して、均衡需給量 が大きく変化する
• 需要の価格弾力性が小さいときは、均衡価格が大きく変化するのに対して、均衡需給量は あまり変化しない
供給曲線のシフトの効果を分解すれば
• 供給曲線が左にシフトした場合、変化前の均衡価格のもとで超過需要が発生する
• ワルラス的価格調整過程が働いて、超過需要を解消するように価格が上昇する
→ 均衡価格が下落するために、需要曲線がシフトした幅よりも均衡需給量の変化する幅は 小さくなる
供給曲線のシフト(2)
比較静学を応用して課税の効果を分析する
問題:ある財に間接税(従量税)を課す場合、内税方式と 外税方式とで効果に違いがあるか?
間接税が課されれる場合、消費者が実際に支払う金額(税を含む)
を[ ]、生産者が手取りで受け取る金額(税を含まな い)を[ ]と呼ぶ
[ ]方式:財の表示価格に税金を含める方式
[ ]方式:財の表示価格に税金を含めない方式
応用:課税の効果(1)
内税方式の場合
税額20円分供給曲線が[ ]にシフト
課税前と比較すれば、消費者の負担額 = 50 − 40 = 10円
生産者の負担額 = 40 − 30 = 10円
x p
O
E F
50 40 30
150 200
税額20
課税前 課税後
[ ]→
D S′
S
応用:課税の効果(2)
[ ]→
x p
O
E
G
50 40 30
150 200
税額20
課税前
課税後
外税方式の場合
税額20円分需要曲線が[ ]にシフト
課税前と比較すれば、消費者の負担額 = 50 − 40 = 10円
生産者の負担額 = 40 − 30 = 10円
S D′
D
応用:課税の効果(3)
[ ]→
[ ]→
[ ]方式では供給曲線が上方にシフトする
[ ]方式では需要曲線が下方にシフトする