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第4次障がい者基本計画 中間見直し

1.生活の質を維持・増強する

≪生活支援≫

【現状と課題】

本市における障がい者手帳所持者をみると、平成 35年まで、身体障がい者手帳 所持者はほぼ横ばい、療育手帳所持者と精神障害者保健福祉手帳所持者は増加傾向 と推計され、特に精神障害者保健福祉手帳所持者は他の手帳よりも急激に増加して いくと推計されます。

また、障害者総合支援法をはじめとする各種法律の改正により、障がい者の定義 に難病患者が加わるなど、障がい者福祉の対象も多様になっています。

こうした中、国の障がい者施策はこれまでの入院・入所から、必要な支援を受け ながら地域でともに暮らす在宅支援に重心を移しつつあり、障がい者の暮らしを支 える生活支援の各種サービスの充実が求められています。

平成 29 年度に実施したアンケート調査では、障がい者手帳を所持している障が い児のうち、33.9%が福祉サービスを利用しておらず、適切な利用のためにサー ビスの周知や充実を進めていく必要があります。日常生活の支援をはじめ、日中活 動、居住の場、相談支援体制、情報・意思疎通(コミュニケーション)、権利擁護 などの支援を充実するとともに、これらを提供するサービス事業者の質の向上支援 などにも取り組みます。

【具体的な施策】

(1)日常生活への支援の充実

施 策 項 目 主な実施主体 施 策 内 容 訪問系サービス(ホーム

ヘルプサービス等)の充

事業者

障害者総合支援法に基づく居宅介護、重度訪問介 護、同行援護、行動援護の訪問系サービスの適切 なサービス提供を推進します。

短期入所(ショートステ イ)の充実

事業者

障害者総合支援法に基づく短期入所サービスの 適切なサービス提供を推進します。特に、重症心 身障がい児・者や重度身体障がい児・者の受入れ には加算を設けるなど必要な事業を推進します。

補装具費の支給 市

障害者総合支援法に基づく補装具費の適切な支 給に努めます。身体障がい者手帳の対象とならな い軽・中等度難聴児に対し、補聴器等購入費の適

障害年金支給の推進

国民年金(障害基礎年金)、厚生年金(障害厚生 年金)など国の制度に基づく年金について、20 歳時の手続き勧奨や随時の相談対応により、適切 な支給を推進します。

心身障がい者扶養共済制 度の啓発

保護者に万一(死亡・重度障がい)のことがあっ た場合、障がい者に年金を終身支給する愛知県心 身障がい者扶養共済制度の啓発に努めます。

障がい者福祉扶助料の支

給 市 市による経済的支援である心身障がい者福祉扶

助料の適切な支給に努めます。

手当の支給 市

国や県の法制度に基づき、所得保障として年金制 度を補完する特別障がい者手当、障がい児福祉手 当、福祉手当(経過措置分)、特別児童扶養手当、

愛知県在宅重度障がい者手当の適切な支給に努 めます。

児童扶養手当、遺児手当 の支給

両親または父親もしくは母親がいない(父または 母が重度障がい者を含む)児童を養育している方 に対し手当の適切な支給に努めます。

税制上の特別措置の啓発

法制度に基づく所得税、住民税、自動車取得税、

自動車税などの障がい者に対する減免や軽減に ついて周知啓発に努めます。

利用料等の特別措置の啓 発

交通機関 民間企業等

公共交通運賃や公共施設入園料、NHK受信料、

携帯電話使用料等の割引制度の周知啓発に努め、

利用を促進します。市の施設については、適切な 割引制度の実施を推進します。

(2)日中活動への支援の充実

施 策 項 目 主な実施主体 施 策 内 容

日中活動の場の充実 市 事業者等

利用者ニーズと事業者の意向を尊重しながら、意 思疎通(コミュニケーション)支援も踏まえた日 中活動の場の充実と、適切なサービス提供を推進 します。特に強度行動障がいや医療的ケアの対応 が必要な障がい者の受入れには、加算を設けるな ど必要な事業を推進します。

日中一時支援事業の充実 市 事業者

家族の就労支援や一時的な休息を目的とし、障が い児・者の日中における活動の場を確保し、充実 を図ります。特に未就学児の家族の就労支援を目 的とする支援を検討します。

(3)居住の場への支援の充実

施 策 項 目 主な実施主体 施 策 内 容

居住の場の充実 市 事業者等

利用者ニーズと施設の意向を尊重しながら、居住 の場の充実と適切なサービス提供を推進します。

特に地域生活への移行支援や定着支援に必要な 施設整備への支援(グループホームのサテライト 型の利用促進、施設整備補助金の交付、地域生活 支援拠点の整備など)を進めます。

自立訓練の場の充実 市 事業者

自立訓練(生活訓練)・宿泊型自立訓練などでの 自立訓練の場の充実と適切なサービス提供を推 進します。

(4)相談支援体制の充実

施 策 項 目 主な実施主体 施 策 内 容

市による相談の充実 市

市役所・保健所が障がい者支援の第一義的な窓口 となるとともに、市役所庁内各部局や地域の関係 機関の相談ネットワークの構築に努めます。手 話、筆談や絵記号の活用、プライバシーに配慮し た応対など、きめ細かな配慮に努めます。精神保 健福祉士、保健師などの専門職種による各種相談 を充実します。

基幹相談支援センター及 び相談支援事業委託事業 者による相談支援の充実

事業者

市全域の相談支援体制(24 時間)を整備し、情 報共有、障がい者自立支援協議会での協議や研 講習会の開催を通じ、相談支援の質の向上を 図ります。また、発達に心配のある子の相談支援 についてはこども発達センターと、障がいのある 高齢者の相談支援については地域包括支援セン ターと連携します。

特定相談支援事業者・障 がい児相談支援事業者に よる計画相談支援の充実

事業者

障がい児・者などの意向を勘案したうえでサービ ス等利用計画・障がい児支援利用計画を作成し、

情報提供、事業者など関係機関との連絡調整によ り相談支援を実施します。

障がい者相談員による相

談の充実 市

気軽に相談が受けられるよう、研修を通じ身体・

知的障がい者相談員の向上を図り、相談員による 相談を充実します。

障がい者自立支援協議会の活性化により、相談支

ペアレントメンターによ る相談の充実 市

発達に心配のある子に関し、こども発達支援セン ター等でのペアレントメンターの相談支援を充 実します。

支援者への相談支援の充 実

市 関係機関 事業者

障がい児・者の保護者など支援者に対する相談支 援を充実します。

(5)意思疎通(コミュニケーション)支援の推進

施 策 項 目 主な実施主体 施 策 内 容

情報・意思疎通支援用具

の利用促進 市

地域生活支援事業の日常生活用具費給付事業等 により、情報・意思疎通支援用具の利用を促進し ます。

意志疎通支援事業の活用 市

社会福祉協議会

地域生活支援事業の意思疎通支援事業(手話通訳 者の設置、手話通訳者・要約筆記者等の派遣、 訳・代筆・代読・音声訳等による支援)により、

意思疎通の円滑化を図ります。

手話通訳者・要約筆記者 等の養成

社会福祉協議会 関係機関等

社会福祉協議会や関係機関等と連携し、手話通訳 者・要約筆記者等の養成に努めます。

市政の情報バリアフリー

化の推進 市

市役所に配置している手話通訳者の周知、筆談対 応の活用促進に努めます。また、発行物の点字・

FAX番号表記、ソーシャルメディアの音訳化・

大活字化等、多様な情報入手方法の提供に努めま す。

点字・声の広報等発行事 業の推進

社会福祉協議会

地域生活支援事業の点字・声の広報等発行事業を 推進します。

緊急時の連絡手段の活用 市

障がい者が緊急時に自分の状況を明確に伝える ことができるよう、緊急医療カードの活用促進に 努めます。

聴覚音声言語機能障がい者で音声による 119 番通報が困難な方に対して、緊急要請通報「メー ル 119 通報サービス」の周知を推進します。

(6)権利擁護の推進

施 策 項 目 主な実施主体 施 策 内 容 日常生活自立支援事業の

社会福祉協議会

成年後見支援センターにおいて、福祉サービスの 利用手続きや日常的な金銭管理を支援する「日常

権利擁護への取組の促進 第三者評価機関 社会福祉協議会

第三者評価の実施促進などにより、福祉施設・学 校・医療機関等での権利侵害の未然防止を図ると ともに、福祉サービス等に関する苦情について は、愛知県社会福祉協議会運営適正化委員会など と連携しながら相談・対応を強化します。

虐待等の防止ネットワー クの強化

市 市民 事業者

家庭・地域での虐待などに対して、虐待防止セン ターを中心に防止ネットワークの強化に努めま す。

意思決定支援の促進 市 事業者

「障害福祉サービス等の提供に係る意思決定支 援ガイドライン」の普及を図り、日常生活や社会 生活において障がい者の意思が反映されるよう、

意思決定支援の質の向上を図ります。

障がいを理由とする差別 の解消の推進

市 市民

民間事業者

障がい者差別解消の促進を協議する場を設け、関 係機関の連携を図ります。また、パンフレット等 を活用して周知啓発に努めます。

※民間事業者には、個人事業者、NPO等の非営利事業者も含みます。

(7)サービスの維持向上支援の促進

施 策 項 目 主な実施主体 施 策 内 容

事業者の適切な事業展開 の促進

事業者

事業者指定時の支援や、会議、連絡会及び研修会 の開催により事業者の質を向上し、法に基づく適 切なサービス提供ができるよう促進します。

サービス従事者向け研修 等の支援

事業者

障がい福祉サービスに従事する職員向けの研修 会への参加や研修会実施などを事業者に働きか けることにより、職員一人ひとりの質の向上と育 成を支援します。

【参考指標】 項目()内の数値は具体的な施策に準ずる

項 目 現状値(平成 25 年度) 目標(平成 32 年度)

(3)障がい者グループホー

ムの定員 78 人 132 人

(4)障がい児・者相談支援

の総合拠点 0箇所 1箇所

(平成 30 年度)

(6)成年後見支援センター

の設置 0箇所 1 箇所

(平成 28 年度)

(7)事業者向け研修会・講

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