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あっせんは,著作権法に規定する,著作者人格権,著作者の権利,著作隣接権など に関する紛争であれば,どのような内容でも文化庁に申請することができます。

申請は紛争当事者の両者が行うことが原則ですが,一方の当事者のみの申請であっ ても,他の当事者が同意すれば,あっせんは行われます。

あっせんは,あっせん委員により,申請のあった内容について,当事者を交えて,

実情に即した解決を目指して行われます。争点があまりにもかけ離れているなど解決 の見込みがないときは,あっせんが打ち切られることがあります。

また,あっせん委員により得られたあっせん案を,受け入れるかどうかは当事者の 自由意思によります。

〈御案内〉

文化庁ホームページ内に「あっせん申請の手引き」を掲載しておりますので,ご覧 下さい。

http://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/gaiyo/funsoshori.html

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10.登録制度について

10 登録制度について

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ベルヌ条約などの国際ルールにより,著作権は著作物の創作等と同時に「自動的」に発 生するものとされており,著作権を得るための登録制度といったものは禁止されています。

しかし,著作権に関する事実関係の公示や,著作権が移転した場合の取引の安全の確保 等のために,著作権法では次のような登録制度が定められています。

(1)登録の種類と効果

登録の種類 登録の内容及びその効果 申請できる者

[内容]無名又は変名で公表された著作物の著作者はそ の実名(本名)の登録を受けることができます。

[効果]登録を受けた者が,当該著作物の著作者と推定 されます。その結果,著作権の保護期間が公表 後50年間から実名で公表された著作物と同じよ うに著作者の死後50年間となります。

・無名又は変名で 公表した著作物 の著作者

・著作者が遺言で 指定する者 一発行年月日等の [内容]著作権者又は無名若しくは変名で公表された著

作物の発行者は,当該著作物が最初に発行され 又は公表された年月日の登録を受けることがで きます。

[効果]反証がない限り,登録されている日に当該著作 物が第一発行又は第一公表されたものと推定さ れます。

・著作権者

・無名又は変名の 著作物の発行者

創作年月日の (法 条の2

[内容]プログラムの著作物の著作者は,当該プログラ ムの著作物が創作された年月日の登録を受ける ことができます。

[効果]反証がない限り,登録されている日に当該プロ グラムの著作物が創作されたものと推定されま す。

・著作者

著作 著作 移 等 登 (法 条

[内容]著作権若しくは著作隣接権の譲渡等,又は著作 権若しくは著作隣接権を目的とする質権の設定 等があった場合,登録権利者及び登録義務者は 著作権又は著作隣接権の登録を受けることがで きます。

[効果]権利の変動に関して,登録することにより第三 者に対抗することができます。

・登録権利者及び 登録義務者

(原則として共 同申請だが,登 録権利者の単独 申請も可)

出 定等の

法第88条

[内容]出版権の設定,移転等,又は出版権を目的とす る質権の設定等があった場合,登録権利者及び 登録義務者は出版権の登録を受けることができ ます。

[効果]権利の変動に関して,登録することにより第三 者に対抗することができます。

・登録権利者及び 登録義務者

(原則として共 同申請だが,登 録権利者の単独 申請も可)

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10.登録制度について

プログラムの著作物を除いては,著作物を創作しただけでは登録することはできま せん。 登録を受けるためには,著作物を公表したり著作権を譲渡した等という事実が 必要となります。

(2)登録の手続

プログラムの著作物以外の著作物に関する登録は文化庁で行っています。 登録を受 けるには,所定の様式に必要事項を記載した申請書等に,登録免許税 (収入印紙) を 添えて文化庁長官官房著作権課に提出する必要があります (次頁「著作権登録に関す る事務手続きの流れ」参照)。

また,プログラムの著作物に係る登録事務は,「プログラムの著作物に係る登録の特 例に関する法律」 (昭和 61 年法律第 65 号) 第 5 条第 1 項の規定により,文化庁長官の 指定する公益法人 (指定登録機関) に行わせることができることとされており,昭和 62(1987)年 1 月に,〔財〕ソフトウェア情報センター(SOFTIC:現在は一般財団 法人)が指定登録機関として指定され,同センターは同年 4 月 1 日よりプログラム登 録事務を開始しました。

プログラムの著作物に関して登録を受けようとする者は,所定の申請書類に登録免 許税 (収入印紙) 及び 1 件につき 4 万 7100 円の登録手数料を添えて同センターに提出 する必要があります。

〈御案内〉

文化庁のホームページ内に「登録の手引き」を掲載しておりますので,ご覧下さい。

申請書及び明細書の様式も一太郎形式又はWord形式のファイルでダウンロード できます。

http://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/toroku_seido/

一般財団法人ソフトウェア情報センター(プログラムの著作物)

所在地 東京都港区虎ノ門 5-1-4 東都ビル 4F TEL 03-3437-3071

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10.登録制度について

○ 著作権登録に関する事務手続きの流れ

申請者(事前相談)

申請書の提出(郵送)

審 査 受 付 申請書の確認

登録免許税の還付手続き

申請者への通知 登録原簿の作成

検索用データ作成

該当しない 該当する

不備がある場合 インターネットによる

登録状況の検索

必要な書類が整っているか 記入漏れはないか 等

著作権法施行令 23 条(却下)に該当しないか

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