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第2章 機能編

2.6 Configuration情報保存機能

2.6.1 Configuration情報とは

Configuration 情報とは RAIDコントローラが制御している論理ドライブがどのRAIDレベルで構成されているのかなどを 記録している構成情報のことです。Configuration情報はRAIDシステムを構築するために必要な情報です。この情報を 紛失すると、たとえ冗長構造をもつ論理ドライブであってもデータを保持することができません。RAIDシステムを構築した後 にConfiguration情報のバックアップを実施することをお勧めします。

2.6.2 Configuration情報保存機能とは

RAIDコントローラに保存されているConfiguration情報を外部媒体やハードディスクドライブ内部に記録する機能です。

万一RAIDコントローラが故障した場合、RAIDコントローラを交換した後に保存していたConfiguration情報をロードす ることにより、RAIDコントローラへConfiguration情報をリストアさせることができます。

2.6.3外部媒体へのConfiguration情報のバックアップ

Configuration情報を外部媒体(FDなど)へ保存します。バックアップ方式については各RAIDコントローラによって異なる ため、ユーザーズガイドを参照してRAIDシステム構築時に必ず行ってください。オンボードタイプの場合は、システムBIOS のRAIDシステムの設定をRAIDシステム構築時に必ずSG仕様書などに記録しておいてください。

2.6.4 Configuration On Disk (COD)機能

RAIDコントローラのConfiguration情報をハードディスクドライブ内部に記録する機能です。RAIDコントローラ交換時に ハードディスクドライブ内に格納しているConfiguration情報をロードすることで、RAIDシステムを再構築することができま す。

注意:故障や保守交換時など、交換したRAIDコントローラにコンフィグレーション情報がすでに存在している場合、RAID コントローラ内のコンフィグレーション情報をクリアしてからハードディスクドライブを接続してください。

2.6.5 各RAIDコントローラのConfiguration情報保存機能

[N8103-74/78/86]

・ Configuration情報はハードディスクドライブ内のみに記憶され、外部に保存する機能はありません。

・ RAIDコントローラを交換する場合は、Configuration情報のリストアは不要です。

[N8103-52/53A/89/101/103]

・ Configuration情報はハードディスクドライブ内のみに記録されます。

・ Configuration情報はEXPRESSBUILDERにより、FDDを用いてセーブ・リストアが可能です。

・ RAIDコントローラを交換する場合は、Configuration情報のリストアは不要です。

[N8103-73A/80/81]

・ Configuration情報はRAIDコントローラおよびハードディスクドライブに記録されます。

・ Configuration情報はEXPRESSBUILDERにより、FDDを用いてセーブ・リストアが可能です。

・ RAIDコントローラを交換する場合は、Configuration情報のリストアは不要です。

[N8103-90/91/99/105/116(および相当品)/117/118/ROMB(SAS)]

・ Configuration情報はハードディスクドライブ内のみに記録されます。ただし、RAIDコントローラにより以前の Configuration情報との不一致は検出可能。

・ Configuration情報はEXPRESSBUILDERにより、外部媒体を用いてセーブ・リストアが可能です。

・ RAIDコントローラを交換する場合は、Configuration情報のリストアは不要です。

・ RAIDシステム管理ユーティリティ Universal RAID Utilityには、Configuration情報のセーブ・リストア機能 はありません。Configuration情報のセーブ・リストアはBIOSユーティリティを使用してください。

[Adaptec HostRAID (SCSI/SATA)]

・ Configuration情報はハードディスクドライブ内にのみ記憶されます。

・ Configuration情報はEXPRESSBUILDERにより、FDDを用いてセーブ・リストアが可能です。

・ システムBIOSのAdaptec HostRAID設定は、RAIDシステム構築時に必ずSG仕様書などに記録してお いてください。マザーボードを交換した場合は、この記録を参照してシステムBIOSのRAID設定を確実に設 定してください。Adaptec HostRAID で構成されたハードディスクドライブに対し、BIOS の Adaptec HostRAID の設定を「無効」にしてシステムを起動した場合、ハードディスクドライブに記録されたデータの整 合性が失われ、この後、この設定を「有効」にしてもAdaptec HostRAIDとして正しく機能しない場合があり ます。この場合、RAIDシステムの再構築とシステムの再インストールが必要になりますので注意してください。

[LSI Embedded MegaRAID (SAS/SATA)]

・ Configuration情報はハードディスクドライブ内のみに記録されます。

・ Configuration情報はEXPRESSBUILDERにより、FDDを用いてセーブ・リストアが可能です。

・ システムBIOSのRAIDシステムの設定あるいはマザーボードにあるRAIDコンフィグレーションジャンパスイッチ によるRAIDシステムの設定は、RAIDシステム構築時に必ずSG仕様書などに記録しておいてください。マ ザーボードを交換した場合は、この記録を参照してシステムのRAIDシステムの設定を確実に設定してくださ い。LSI Embedded MegaRAID で構成されたハードディスクドライブに対し、BIOS の LSI Embedded MegaRAID の設定を「無効」にしてシステムを起動した場合、ハードディスクドライブに記録されたデータの整 合性が失われ、この後、この設定を「有効」にしてもLSI Embedded MegaRAIDとして正しく機能しない場 合があります。この場合、RAID システムの再構築とシステムの再インストールが必要になりますので注意して ください。

Configuration情報保存機能 ○・・・対応する ×・・・対応しない

Nコード/名称 保存先 外部保存機能

N8103-74 ハードディスクドライブ x

N8103-78 ハードディスクドライブ x

N8103-86 ハードディスクドライブ x

N8103-52 ハードディスクドライブ ○(FDDのみ)

N8103-53A ハードディスクドライブ ○(FDDのみ)

N8103-89 ハードディスクドライブ ○(FDDのみ)

N8103-101 ハードディスクドライブ ○(FDDのみ)

N8103-103 ハードディスクドライブ ○(FDDのみ)

N8103-73A RAIDコントローラ

ハードディスクドライブ

○(FDDのみ)

N8103-80 RAIDコントローラ

ハードディスクドライブ

○(FDDのみ)

N8103-81 RAIDコントローラ

ハードディスクドライブ

○(FDDのみ)

N8103-90 ハードディスクドライブ ○

N8103-91 ハードディスクドライブ ○

N8103-99 ハードディスクドライブ ○

N8103-105 ハードディスクドライブ ○

N8103-116(および相当品) ハードディスクドライブ ○

N8103-117 ハードディスクドライブ ○

N8103-118 ハードディスクドライブ ○

ROMB(SAS) ハードディスクドライブ ○

HostRAID(SCSI) ハードディスクドライブ ○(FDDのみ)

HostRAID(SATA ) ハードディスクドライブ ○(FDDのみ)

LSI Embedded MegaRAID

(SAS/SATA) ハードディスクドライブ ○

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