8-24(2) 植生
② 植物群落の状況
植物群落の状況は、表 8-4(1)~(10)に示すとおりである。
表 8-4(1)植物群落の状況
群 落 名 コナラ群落 植 生 図 の 凡 例 a
優 占 種 コナラ、クヌギ、アカシデ 植 生 高 11~18m 分 布 状 況 丘陵地の斜面など 出 現 種 数 18~45(平均 36)種
植 生 の 概 況 斜面に広くみられる二次林で、高木層にコナラが優占し、クリ、クヌギ、アカシデ、ヤマ
ザクラ等が混生する。調査地点の群落高は、11~18m に達し、4 つの階層(高木、亜
高木、低木、草本の各層)が区別された。亜高木層には、マルバアオダモ、アオハ
ダ、ウリカエデが多く、低木層にはヒサカキ、イロハモミジ、ヤマウグイスカグラ、ムラサ
キシキブ、ガマズミ、モミ等が生育していた。草本層の植被率は概して低く 5~30%程
であり、ミツバアケビ、キヅタ、チゴユリ、コチヂミザサ等が生育していた。また、アズマ
ネザサが高密度(植被率 90%以上)で生育する地点もみられた。
8-44
表 8-4(2)植物群落の状況
群 落 名 アカマツ群落 植 生 図 の 凡 例 b
優 占 種 アカマツ、コナラ、アセビ 植 生 高 10~15m 分 布 状 況 丘陵地の尾根筋など 出 現 種 数 18~38(平均 27)種
植 生 の 概 況 尾根や斜面上部にみられる二次林で、高木層にはアカマツが多くみられた。コナラが 高木層あるいは亜高木層の構成種として多くみられ、コナラ群落とアカマツ群落の境 界は連続的であった。アカマツの中には、立ち枯れや葉付きの悪いものがみられた。
調査地点の群落高は、10~15m であり、4 つの階層(高木、亜高木、低木、草本の各
層)が区別され、平均の出現種数は 27 種であった。低木層には、ヒサカキ、アセビ、リ
ョウブ、ネジキが多く、草本層には、チゴユリやヒカゲスゲ等が生育していた。
8-45
表 8-4(3)植物群落の状況
群 落 名 マグワ群落 植 生 図 の 凡 例 j
優 占 種 マグワ、フジ、ヤブラン 植 生 高 2.5~4.3m 分 布 状 況 谷戸に面した谷筋など 出 現 種 数 16~18(平均 17)種
植 生 の 概 況 谷戸に面した斜面下部等にみられる二次林で、過去に養蚕用のマグワが植栽された 林である。低木層と草本層の 2 層のみから成る。低木層にはマグワが多くみられるが、
マグワがクズやフジ等のつる性植物に覆われる地点も多くみられた。草本層には、ヤ
ブラン、ミズヒキ、ジャノヒゲ等がみられた。
8-46
表 8-4(4)植物群落の状況
群 落 名 ヤナギ類高木林 植 生 図 の 凡 例 m
優 占 種 アカメヤナギ、オノエヤナギ、ハン ノキ
植 生 高 10~12m
分 布 状 況 谷戸の湿潤な土地 出 現 種 数 12~30(平均 21)種
植 生 の 概 況 谷戸の湿潤な環境に成立する二次林で、高木層にはアカメヤナギ、オノエヤナギ、タ チヤナギが多くみられ、また、ハンノキが多くみられる地点も確認された。低木層に は、ヤナギ類の他にエゴノキが確認される地点もあった。草本層には、ミゾソバ、ヨシ、
クサヨシ、エゾノサヤヌカグサ等の湿地にみられる植物が多く確認された。
8-47
表 8-4(5)植物群落の状況
群 落 名 ヤナギ類低木林 植 生 図 の 凡 例 d
優 占 種 タチヤナギ、ミゾソバ、セリ 植 生 高 4.0~6.5m 分 布 状 況 谷戸の湿潤な土地 出 現 種 数 23~24(平均 24)種
植 生 の 概 況 谷戸の湿潤な環境に成立する二次林であるが、群落高は低く、低木層と草本層の 2
層のみから成る。低木層には、オノエヤナギやタチヤナギ等が多くみられた。草本層
には、ミゾソバ、セリ、ミズ、アブラガヤ等の湿地に多い植物がみられ、アメリカセンダン
グサやセイタカアワダチソウが確認された地点もあった。
8-48
表 8-4(6)植物群落の状況
群 落 名 アズマネザサ群落 植 生 図 の 凡 例 g
優 占 種 アズマネザサ、クズ 植 生 高 3.8m
分 布 状 況 陽当たりの良い斜面など 出 現 種 数 8 種
植 生 の 概 況 作業路沿いや谷戸に面した緩やかな斜面等にみられるササ類のアズマネザサが優
占する二次草地である。放棄された畑等にアズマネザサが侵入し広がった草地であ
る。階層は、草本第 1 層と草本第 2 層の 2 層のみからなり、草本第 1 層ではアズマネ
ザサ多くみられ、場所によってはアズマネザサはクズ等のつる性植物に覆われてい
た。草本第 2 層には、カナムグラ、クサイイチゴ、ヤハズエンドウ等が確認された。
8-49
表 8-4(7)植物群落の状況
群 落 名 ヨシ群落 植 生 図 の 凡 例 f
優 占 種 ヨシ、ヒメガマ、カサスゲ 植 生 高 3.7m
分 布 状 況 谷戸の湿潤な土地 出 現 種 数 10 種
植 生 の 概 況 谷戸の湿潤な環境に成立する二次草地であり、高茎草本のヨシが優占する。前述の
ヤナギ類高木林やヤナギ類低木林との境界が連続的であり、ヨシ群落に低木のオノ
エヤナギ等が低密度で混じる地点がみられた。草本層には、ヨシの他、ヒメガマ、ヤノ
ネグサ、カサスゲ等の湿地にみられる植物が確認された。
8-50
表 8-4(8)植物群落の状況
群 落 名 乾性草地 植 生 図 の 凡 例 i
優 占 種 ナガハグサ、ススキ、ヨモギ 植 生 高 0.7m
分 布 状 況 草刈り等がなされる場所 出 現 種 数 9 種
植 生 の 概 況 構造物(鉄塔)に向かう作業路沿いやその周辺にみられる二次草地であり、草刈り等
の人為干渉を強く受けている草地である。構成種としては、ナガハグサ、オニウシノケ
グサ、ススキ等のイネ科植物の他、シロツメクサ、ヤブマメ、ヨモギ等の路傍性の草本
がみられた。
8-51
表 8-4(9)植物群落の状況
群 落 名 湿性低茎草地 植 生 図 の 凡 例 h
優 占 種 ミゾソバ、セリ、カサスゲ 植 生 高 0.6m
分 布 状 況 谷戸の湿潤な土地 出 現 種 数 12 種
植 生 の 概 況 谷戸の湿潤な環境に成立する二次草地であるが、前述のヨシ群落等にみられる高茎
草本や低木のヤナギ類を含まない草地である。群落高は概して低く、調査地点では
0.6m であった。構成種は、ミゾソバ、セリ、エゾノサヤヌカグサ、カサスゲ等の湿地にみ
られる植物が多く確認された。この草地では、イノシシによる土壌の掘り返しがみられ
る地点も確認された。
8-52
表 8-4(10)植物群落の状況
群 落 名 スギ・ヒノキ植林 植 生 図 の 凡 例 c
優 占 種 スギ、ヒノキ 植 生 高 18m
分 布 状 況 丘陵地の斜面など 出 現 種 数 54 種
植 生 の 概 況 斜面等に成立する植林地であり、谷間に近い斜面下部にはスギが多く、斜面上部に
は、ヒノキが多く植えられていた。一部には、テーダマツが植えられる地点も確認され
た。調査地点の群落高は 18m であった。出現種数は 54 種であり、ベニシダ、モミジガ
サ、キバナアキギリ、ナガバジャノヒゲ等が確認された。
ドキュメント内
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