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株式会社愛媛CATV、大分ケーブルテレコム株式会社、並びに(公財)

ドキュメント内 Ⅰ 総論 (ページ 43-48)

Ⅲ 調査報告(H27.3〜H27.12)

Ⅲ.2  株式会社愛媛CATV、大分ケーブルテレコム株式会社、並びに(公財)

離島地区海底ケーブル整備62  

世帯、再放送のみを行う設備を有する加入世帯数は79万世帯である)と、

自主放送を行う数少ない事業者が圧倒的多数の加入世帯をカバーしている という、やや変則的な状況が続いているが、今後のケーブルテレビ産業に はどのような変革が求められていると考えるか。

・ケーブルテレビの幹線光化率は未だ64.5%に留まっており、光化・広帯域 化のための設備更新投資はケーブルテレビ業界にとって急務だと考えられ るが、その原資はどこに求めるべきか。

・設備共有による投資効率化(IP映像伝送プラットフォーム・既存IDの 事業者間連携プラットフォーム・監視プラットフォーム機能・ACJ―

CMS機能・お客様管理システム(SMS)プラットフォーム等のプラット フォーム機能共有化)を目途とする政策立案が練られているが、この様な 設備共用の成否を占うカギは何か。

Ⅲ.2.1大分ケーブルテレコム株式会社

 大分ケーブルテレコム株式会社は大分市松が丘に本社を置くケーブルテレ ビ会社で、1989年6月に会社が設立され、1992年4月1日から開局している。

同社は大分市が出資する第3セクターで、2002年7月に大分ケーブルテレビ放 送から社名変更して、現在の会社名になった。同社は大分県の11市町をエリ アとする県内最大のケーブルテレビ会社で、事業地域ごとの接続世帯は以下 の通りである。

【大分市内全域及び由布市、津久見市の一部】

接続世帯:148,124世帯

【自治体】

臼杵市:12,800世帯 豊後大野市:16,400世帯 国東市:13,400世帯 九重町:4,400世帯 竹田市:10,600世帯 中津市:6,600世帯 宇佐市:12,900世帯

同社は既に伝送路の光化を完了しており、伝送路施設として伝送路は FTTH・光・同軸八イブリッドシステムを保有している。HFCは770MHz、

監視方式は24時間のステ一タス監視システムを具備している。佐藤社長によ れば、グループ企業には光ファイバーや情報通信設備の設計施工を実施する 会社も保有し、自ら光化の工事を実施したとのことであり、それによる原価 節減は数十パーセントに上ったとのことであった。

 ケーブルテレビによる多チャンネルテレビサービス、ケーブルによる高速 インターネット、地域WiMAXの技術を利用したOCT-WiMAXの提供を通じ たOCTモバイル(広帯域移動無線アクセスシステム)の提供、ケーブル電話 を中心にサービス提供している。

 更に、自主制作の大分市民チャンネル(Communitychannel)を地上デジ タル11CHで提供しており、“市民が主役のチヤンネル”“48万市民が気楽に テレビに出る、「見るテレビ」ではなく『出るテレビ』とうたって地域の身 近な情報、街の元気な人や団体を紹介している。

 同社は大分県デジタルネットワークセンター株式会社にも出資し、平成14 年から国家戦略として進められ、放送のデジタル化に対応するための「豊の 国ハイパーネットワーク」を活用し、大分県下の情報化を推進している。こ れにより、個々のケーブルテレビ事業者が単独でデジタル化を進めるよりも 投資コス卜を抑えることが出来、デジタル放送を受信できない地域を減らし て情報格差是正に役立っている。

 実は、実態調査の1年後の2016年5月23日に同社は「発行済み株式の過半数 を地元株主などから譲り受け、同社を連結子会社とすることで、J:COMと OCTが合意したと発表した。OCTは同日、2016年5月20日に開催した取締役 会で、OCT株主によるJ:COMへの株式の一部譲渡について承認決議したと 発表」63し、J:COM傘下に入ることになった。

 同社報道発表によれば、「弊社では、潤沢な資金力と潤沢な資金力と事業 基盤を有する大手通信事業者に対抗すベく独自で伝送路の光化対応を進める

63 ITPro,「J:COM、大分ケーブルテレコムの経営権を取得し連結子会社化」,2016/05/24 http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/052401475/?rt=nocnt (2017年2月18日最終閲覧)

一方で、業界最大手のJ:COMと2002年に番組供給契約を締結し14チャンネ ルの番組や3つのWEBポータルコンテンツサイトのサービス提供を受けるな ど、先進的な営業手法の共有化や番組制作力の向上に取組んで参りました。

 こうした中、この先30年・50年とこれまで同様の成長を成し遂げていくに は、これまでの個人株主数が過半数を占める資本構成による制約も感じてお り、福岡市・北九州市・熊本等の九州エリアで事業展開を行う業界最大手の J:COMとの資本・業務面における提携の可能性を検討して参りました。

 さらに、お客様満足度の更なる向上と従業員がやりがいを持って安心して 働ける安定企業として持続的に成長を遂げるためには、J:COMグループと 共に成長していくことが最善の方法と考え、今般、既存株主によるJ:COMへ の弊社株式譲渡の承認を決定いたしました」64と説明している。

Ⅲ.2.2(公財)ハイパーネットワーク社会研究所

 公益財団法人ハイパーネットワーク社会研究所は1993年3月に郵政省(現総 務省)、通商産業省(現経済産業省)の認可を得て財団法人として設立され、

2013年4月に内閣総理大臣より公益認定を受け、公益財団法人へ移行した研 究機関で、ハイパーネットワーク社会の健全な実現の推進に関する事業を行 い、我が国及び国際社会の発展と国民生活の向上に寄与することを目指すこ とを目的としている。ここにハイパーネットワーク社会とは、デジタル及び ソーシャル技術によって高度に統合された情報処理及び情報通信を基盤とし て成立する高度な情報ネットワーク社会のことをいう。2015年度は事業活動 収入として172,452,000円の予算が計上されている。地域に根差し情報社会の 未来像を対象とする点で、他には無い特徴的な研究成果を出しており、地方 での県民・市民活動に対してネットワーク社会の健全な発展を先導する役割 を担っている。

 理事長兼所長は東京大学名誉教授の大場善次郎先生である。今回は大場所 長との面談を行い、同研究所の研究状況について説明を伺うことが出来た。

同研究所の取り組みの方向性としては「ローカルから発想し、グローバルに 64 大分ケーブルテレコム株式会社「弊社株式の一部譲渡に関するお知らせ」,2016年5月23 日http://www.oct-net.ne.jp/info/2016.05.23.pdf(2017年2月18日最終閲覧)

展開する」ことで、そのために民学官の融合を研究活動面の基本方針として、

学理と実地の融合・社会科学と情報科学の文理融合を目指しているとのこと であった。

 具体的な取り組みとして、情報モラル啓発・ネットトラブル相談対応・子 供ネット安全教育。ファブラボ大分・別府湾会議・ワークショップ・ハイパー フォーラム・ハイパーネットワーク社会研究会・おおいたIT人材塾・教育 の情報化・農業の情報化・自治体クラウド・大分県オープンソースソフトウェ ア研究会・情報コミュニティセンター・情報学習センターの諸活動が実践さ れていると伺った。

Ⅲ.2.3株式会社愛媛CATV

 株式会社愛媛CATVは愛媛県松山市大手町1-11-4に本社を置くケーブルテ レビ会社で、1989年に会社が設立され、1991年から開局している。同社の親 会社は1876(明治9)年に設立された愛媛新聞社で、愛媛新聞社の地域総合情 報センターの一角を担うという側面も併せ持っている。

 同社の情報インフラ網として、第一に10Gbpsの松山市地域イントラネッ ト「BroadBandmatsuyama」を軸として、市内企業各社・愛媛大学等の教 育機関・公共機関・街頭情報端末である「タウンボード」・街頭サイネージ 端末、WiMAXとWi-Fiによる無線環境・「メディアハブ」等を結び付けてい ることが指摘される。

 「メディアハブ」は愛媛CATVがハブとなり、松山城・石手川ダム・松山 観光港等に設置された情報カメラ、坊ちゃんスタジアム・ニンジニアスタジ アム等に設置された中継ポイント、NHK等を結び付ける機能で、平成20年 度ICT地域経済活性化事業(ユビキタス特区)地域情報発信能力向上プロジェ クトによって構築されたものである。

 また、同社は「えひめFreeWi-Fi」65にも参画している。これは西日本電信 電話(株)・(株)愛媛CATV・(株)ハートネットワーク・(株)USEN・(株)

STNet等の民間通信事業者、愛媛大学、総務省、県内全市町及び県で組織す 65  愛 媛 県「えひめFreeWi-Fiプロジェクト」 について https://www.pref.ehime.jp/

h12600/wifi/osirase260806.html (2017年2月18日最終閲覧)

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