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株主総会の持ち方とCSRの取り組みに関するアンケート調査結果

ドキュメント内 株主オンブズマン・アンケート調査 結果総覧 (ページ 186-200)

(速報として発表。当初予定していた詳細報告は行われなかった)

2005年 6 月22日

₁ .調査対象および調査目的

 株主オンブズマンは2005年の株主総会シーズンを前に、日経500社(2000年 3 月 ₁ 日現在)

に株主総会の開催日や株主提案などで特徴的な企業を加えた534社を対象に、株主総会の持ち 方と企業の社会的責任(CSR)についての取り組みに関して、郵送によるアンケート調査を実 施した。

₂ .調査期間と回収率

 調査票は2005年 4 月26日に発送し、回答企業数は最終締切日の 6 月18日までに284社から回 答(回収率53.2%)を得た。本会では1997年と2000年にも日経500社を対象に株主総会に関す るアンケート調査をおこなったが、1997年は19%、2000年は45%であった。

3 .調査内容

₁ )株主総会に出席した株主数とその内訳について

₂ )株主総会での書面質問および議場質問について 3 )定時株主総会の所要時間について

4 )株主総会の開催日時について

5 )株主総会招集通知の発送時期について 6 )インターネット投票制度の導入について

₇ )取締役の報酬の個別開示について。

₈ )取締役の退職慰労金の個別開示について

₉ )委員会等設置会社への移行について 10)取締役の人数等について

11)株主提案の有無について

12)機関投資家からのコーポレートガバナンスに関する要請について 13)調査機関等からのCSRやSRIに関するアンケート調査について 14)取締役会でのCSR及びSRIへの対応に関する検討について 15)最近は消費者保護、環境保全等のCSRの行動基準について 16)CSRに関する行動基準の開示について

17)株主総会、IR、CSR、SRI等への特別な取り組みについて

4 .調査結果の全体的特徴

 今回の調査結果は、株主総会の所要時間数、質問者数とも総じて増加する一方で、 6 月末の 集中日開催企業の比率が低下し、総会開催日の分散化が進んでいることを示している。調査結 果はまた、総会招集通知の発送時期を早めたか、今後早める必要があると考える企業が増えて いることを示している。インターネット投票制度を導入している企業の数も増加傾向にある。

 最近、株主の間で関心が高まっている取締役報酬の個別開示については、ほとんどの企業は 否定的であり、「すでに開示している」企業は全回答企業中2社にとどまり、「開示について検 討中である」企業も11社にとどまっている。

 株主提案は数年前まではほとんどなされなかったのに対して、まだ13社(4.6%)と少数な がら株主提案がなされるようになってきたことは注目される。

 とくに目立つのはCSRやSRIについて多くの企業が内外の機関投資家から問い合わせや申し 入れを受けたり、アンケート調査を受けたりしていることである。また多くの企業がCSRや SRIについて何らかの対応や取り組みをしていることも調査結果から浮かび上がってくる。

5 .調査結果の概要

問1では株主総会に出席した株主数とその内訳について尋ねた。

 議場出席株主数がもっとも多かったのはソニー(5,803人)である。第 ₂ 位は東京急行電鉄

(2,393人)、第3位は近畿日本鉄道(2,053人)である。以上の 3 社に、東京電力、㈱日本航空、

NTTドコモ、みずほ信託銀行、アサヒビール、松下電器産業、三洋電機、キユーピー、西日 本旅客鉄道、中部電力、ソフトバンク、相模鉄道、全日本空輸、京王電鉄、東北電力、京浜急 行電鉄、関西電力、㈱東芝を加えた22社で出席株主が1000人を超えている。これらの企業は、

一般市民がエンドユーザーであるか、公益企業である点で、人びとの生活と関わりが深い企業 であるといえる。これらのなかには出席株主に対するお土産が期待される企業もいくつか含ま れている。

 総会の出席者総数は10万478人、これを出席人数を回答した282社で割った1社平均出席者は 356人である。

 総会に出席した社員株主数のもっとも多かった企業は195人であった。ほかに100人を超える 社員株主が出席した企業が1社ある。ほかは、50~99人が14社、30~49人が33社、20~29人が 35社、10~19人が41社、 ₁ ~ ₉ 人が26社、ゼロと答えた企業が5社あった。残りの134社は回答 を保留するか「不明」と回答している。 

 最近、日本の企業において急速に株式保有比率を高めてきた外国人株主(株数の上では圧倒

的多数は海外機関株主)の出席者は全回答企業の合計で13人( ₁ 社のみ 3 人、他社は ₁ 人)に すぎなかった。彼らは議決権を行使し、日常的に企業の配当やガバナンスに関してさまざまな 要求を行うが、議場出席することはほとんどないと考えられる。

問 2では株主総会での書面質問および議場質問について尋ねた。

 株主は総会に際して、「資料がない」とか「調べないと答えられない」といった言い逃れを 許さず、総会で確実に回答を得るために、あらかじめ書面(FAXや書状)で質問を行うこと ができる。会社(取締役会)は通常、書面で行われた質問から先に回答する。問 ₂ ではこのよ うな書面質問について尋ねた結果、86社(30.3%)で215人から1485件( ₁ 社当たり 5 件)の 書面質問があった。もっとも書面質問をした株主数が多かったの企業では43人から書面質問が 行われた。書面質問の件数が100件を超えた企業が 4 社あるが、それらはいずれも電力会社で ある。

 また、株主総会における質問にはあらかじめ書面質問をしていた株主からの質問も含まれる が、多くは書面によらない議場での挙手による質問である。今回の調査で議場質問について尋 ねたところ、203社(71.5%)で1082人( ₁ 社当たり約 4 人)の株主から2012件( ₁ 社当たり 約 ₇ 件)の質問があった。議場質問をした株の数がもっとも多かったの企業では21人から書面 質問が行われた。それを含め10人以上から誌面質問があった企業は14社を数える。10件以上議 場質問があった企業が25社あり、もっとも多かった企業では37件の質問があった。

 ここ数年の議場質問の数について訊いたところ、95社(33.5%)が「増えている」、17社( 6%) が「減っている」、158社(55.6%)が「ほとんど変わらない」、 ₈ 社(2.8%)が「その他」と 答えた。 6 社(2.1%)は無回答であった。

問 3では定時株主総会の所要時間について尋ねた。

 総会所要時間はについて答えた企業は270社であった(14社は無回答)。総会所要時間の合計 は281時間、 ₁ 社当たりの平均所要時間は1時間10分である。商事法務の「株主総会白書」によ れば、株主総会の平均所要時間は、1996の26分から2004年の43分に倍増しているが、今回の調 査対象企業においては株主総会の所要時間は平均 ₁ 時間10分になっている。

 調査時までの ₁ 年間に開かれた総会で所要時間がもっとも長かったのは関西電力の 4 時間13 分である。以下、中部電力の 3 時間13分、東京電力の 3 時間 ₇ 分、小田急電鉄の 3 時間 6 分と なっている。総会所要時間が ₂ 時間を超えた企業は39社、₁ 時間を超えた企業は84社であった。

 ここ数年の株主総会の所要時間の増減に関しては、95社(33.5%)が「増えている」、17社( 6

%)が「減っている」、138社(48.6%)が「ほとんど変わらない」、 ₈ 社(0.9%)が「その他」

と答えた。45社は無回答であった。

問 4では株主総会の開催日時について尋ねた。

  6 月に株主総会を開催している企業のうち集中日(昨年も今年も29日)に総会を開催してい る企業は、昨年は146社(回答企業284比で51.4%、 6 月開催企業247社比で59.1%)、今年は129 社(回答企業284社比で45.4%、 6 月開催企業247社比で52.2%)であった。近年、分散化が続 いてきたなかで、集中率が 5 割を切って45%になったことは注目される( 3 月期の上場企業 2750社の調査では昨年63%から今年は59%に低下した)。1998年から2005年までの間をとれば、

68社が集中日を避けるようになった。

      昨年         今年

29(火)  146社(59.1%) (水)  129社(52.2%) 28(月)   2社     (火)  41社

27(日)   3社     (月)  2社 26(土)   2社     (日)  3社 25(金)   52社     (土)  7社 24(木)   18社     (金)  30社 23(水)   9社     (木)  13社 22(火)   6社     (水)  6社 21(月)   なし     (火)  3社 20(日)   2社     (月)  なし 19(土)   3社     (日)  1社 18(金)   2社     (土)  3社 17(木)   1社     (金)  2社 12(土)   1社

11(金)   なし     (土)  1社   計      247         247

  6 月に株主総会を開催している企業は、昨年(2004年)では回答のあった281社のうち246社

(87.5%)であった。今年(2005年)では回答のあった274社のうち239社(87.2%)であった。

このことは 6 月末の特定日における集中状況はかなり解消されて来ているが、 6 月への集中率 は依然として高いことを示している。

    昨年      今年 12月  1社

11月  2社       1社

₈ 月  1社

₇ 月  1社       1社

6 月 246社(87.5%)  239社(87.2%) 5 月  13社      13社

4 月  1社  1社 3 月  14社  15社 

₂ 月  2社  2社

 問 4 のBで「ずっと以前から集中日には開催していない」とこたえた企業は48社であった。

 同じ質問で最近集中日開催を改めた企業で、何年前から集中日を避けるようになったかを尋 ねた結果は次の通りである。これにより集中日以外に行っている企業の半分以上─116社うち の68社、58.6%)がここ数年に集中日を回避し始めたことがわかる。

2005年から  11社 2004年から  15社 2003年から  13社 2002年から   6社 2001年から  12社 2000年から   5社 1999年から   4社 1998年から   2社 合計     68社

 問 4 のCで集中日に開催している企業に尋ねたところ、回答のあった116社中、 3 社は早急 に改める必要がある、31社は「将来改める必要がある」、67社は「その他」と答え、「今後も改 める必要はない」と回答した企業は15社しかなかった。

ドキュメント内 株主オンブズマン・アンケート調査 結果総覧 (ページ 186-200)

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