診察券平均保有枚数
普段持ち歩いている診察券枚数
(n=2,950)
(n=1,433)
第7節 コールセンターの設置・稼働開始
「ポケットカルテ」や「地域共通診察券」に関する問合せは電子メールのみとしていた が、IT 利活用が得意ではない利用者から要望の多かったコールセンターを設置し、201 2年4月2日より、稼動開始した。
【フリーダイヤル】0120-988-617 ※平日の9時から17時まで。
また、これに先立って、地域共通診察券の発行枚数の拡大・本事業の認知向上を目的と した広報活動の実施として、地域共通診察券の利用のための教材(地域住民向け・受付医 療機関向け・発行医療機関向け)を改訂・製本し、地域共通診察券の利用方法や導入メリ ットなどの啓蒙用広報ツールを整備し、地域共通診察券ならびに本事業の認知向上を図っ た18)(図31)。
図31 地域共通診察券の利用のための教材(左から地域住民向け・発行医療機関向け・受付医療 機関向け)(出典:平成 22 年度総務省地域ICT利活用広域連携事業18))
さらに、 健康・医療・福祉・介護履歴管理サービス「ポケットカルテ」の利用のため の教材(地域住民向け・医療機関向け)を改訂・製本し、健康・医療・福祉・介護履歴管 理サービス「ポケットカルテ」の利用方法や導入メリットなどの広報用ツールを整備する ことで、健康・医療・福祉・介護履歴管理サービス「ポケットカルテ」ならびに本事業の 認知向上を図った(図32)。
図32
ポケットカルテの利用のための教材
(左から地域住民向け・医療機関向け)
(出典:平成 22 年度総務省地域IC T利活用広域連携事業18))
第8節 キオスク端末の開発
ポケットカルテは、多機能・高機能で、使いこなせればとても便利なツールであるが、
小児や高齢者などの IT 利活用が得意ではない利用者には使い方が難しいことが予想され た。そこで、携帯やパソコンが不得意でも、地域共通診察券とキオスク端末があれば、銀 行のATMを使う感じでポケットカルテの全サービスが利用できる環境を整備しようと試 みた(図33~図35)。現在、試作機が完成し、実配置前の最終評価を行っている。
図33 ポケットカルテと地域共通診察券、キオスク端末の関係(出典:本研究者作成)
図34 テスト中のキオスク端末1号機(出典:本研究者作成)
図35 銀行のオンラインネットワークとポケットカルテ・地域共通診察券の関係
(出典:本研究者作成)
第9節 ケーブルテレビで「ポケットカルテ」閲覧サービス開始
前節のキオスク端末の開発に併行して、2013年10月1日よりケーブルテレビで「ポ ケットカルテ」が閲覧できるサービスを試行開始した。
前節のキオスク端末を病院・診療所や調剤薬局など、地域の保険医療機関や役所などに 配置すれば便利ではあるが、①設置に1台 100 万円程度の経費がかかる、②やはり設置し てある地域の保険医療機関や役所などに行かなくてはならない面倒がある。
小児や高齢者などの IT 利活用が得意ではない利用者にとって、最も身近で使い慣れた情 報機器はTVである。TV上でポケットカルテが利用できるよう、双方向通信が可能であ るケーブルテレビ上で、ポケットカルテに登録した自分の健康・医療・福祉・介護情報な どが閲覧できるサービスを考案し、2013年10月1日より試行開始した。
(図36~37・記事4~6・TV 報道1)
図36 J:COM 社の番組ガイドに同封されたパンフレット(出典:J:COM 社パンフレット)
図37 J:COM 社インタラクティブ TV 上でポケットカルテが閲覧可能(出典:J:COM 社 TV 画面)
【記事4】出典:2013年10月16日付 高齢者住宅新聞
【TV 報道1】出典:201年10月25日(金)付 京都放送(KBS京都)『ぽじポジたまご』
Information コーナーにて、ポケットカルテの J:COM 社インタラク TV 対応が報道された。
【記事5】出典:2013年10月29日付 京都新聞
【記事6】出典:2013年10月30日付 毎日新聞
第3章 研究成果とその活用
第1節 患者中心の医療を目指して
本研究者がこの18年間に企画・設計・開発し公開した「ポケットカルテ」や「デジタ ル領収書」のインフラを活用して集積されたデータを、個々の「ポケットカルテ」利用者 の保健福祉や「自らが受けたい医療」決定のために有効利活用するための方法論や考え方 を、統計解析された診療データ由来の「根拠」に基づき研究した。
具体的には、「ポケットカルテ」を基盤として、地域共通診察券発行・健康・医療・福祉・
介護履歴管理・医療圏リソース管理を統合的に提供することにより、地域医療に関わる医 療資源(医療従事者・医療機器・設備)をひとつの仮想巨大医療機関とみなして有効活用す ることを可能とし、質の高い安心・安全な地域医療提供体制を確立し、全ての住民がこの 体制を簡単に利活用できる情報基盤整備を通じて以下を行った。
① 「根拠」の信頼度の向上はデータ数に依存する。データ数の向上は利用者数に依存する。
利用者を更に拡大するために、「ポケットカルテ」と連動し、かつ単独でも利用可能な
「地域共通診察券(仮称:すこやか安心カード)」を2011年1月31日より発行を 開始した。これにより携帯電話やPCを利用していない住民も「ポケットカルテ」のイ ンフラが利用できる環境整備を試みた。
② 本計画は、総務省平成22年度地域ICT利活用広域連携事業に本研究者をプロジェク トリーダーとして既に採択済であり 17)、京都府の支援下に、京都市・宇治市・城陽市・
久御山町の各首長の推薦を得て、この3市1町の住民5万人に対して地域共通診察券を 発行している。
③ 参加住民は1枚の地域共通診察券を持参するだけで、当該総務省事業に参加している約 650の医療機関(2013年11月末現在)を利用することが可能となっている。
④ その結果、複数の医療機関を跨った各参加住民の医療履歴が、自らの「ポケットカルテ」
に個人単位で時系列に自己管理可能となる。
⑤ 更に、本計画は、総務省平成23年度地域ICT利活用広域連携事業にも継続採択され
20)、対象地域を奈良県生駒市・京都府八幡市にも広げ、更なる利用者拡大を試みた。
⑥ また、地域住民へのアウトリーチ活動として表1の様に、各種イベントへの参加や広報 活動を積極的に行った結果 21)、2013年11月末現在で、地域共通診察券の実利用 者数は1万4千人を突破し(図38)、「ポケットカルテ」の総利用者数は3万人を超え
ている(図39)。
【表1】地域住民向けの主な地域共通診察券の普及・拡大に向けた取組
期間 内容 発行実
績 2011年1月22日 京都新聞に地域共通診察券についての記事掲載 - 2011年1月22日 宇治市・宇治市健康づくり<うー茶ん>連絡会主催「第
8回健康づくり<うー茶ん>フェスタ」に地域共通診 察券申し込みコーナーを出展
-
2011年1月28日 NPO法人SCCJ主催「第12回京都研究会」にお
いて地域共通診察券等について紹介 -
2011年2月7日 朝日新聞に地域共通診察券についての記事掲載 - 2011年3月16日 ケータイ国際フォーラム推進会議主催「第10回ケー
タイ国際フォーラム」において地域共通診察券等につ いて紹介
-
2011年4月 地域共通診察券発行スタッフジャンパーの製作 - 2011年5月30日
~6月10日
地域共通診察券発行医療機関5病院において、地域共 通診察券発行キャンペーンを実施
(NPO法人SCCJ負担)
計988枚
2011年6月22日 ITコンソーシアム京都等主催「観光とコンピューテ ィング 国際シンポジウム」において地域共通診察券 等について紹介
-
2011年7月 地域共通診察券発行スタッフジャンパー(半袖)の製
作 -
2011年9月14日 城南新報に地域共通診察券についての記事掲載 - 2011年9月14日 洛南タイムスに地域共通診察券についての記事掲載 - 2011年10月1日 広報くみやま(平成23年10月1日号)に地域共通
診察券についての記事掲載 -
2011年11月1日 広報くみやま(平成23年11月1日号)に地域共通 -
期間 内容 発行実 績 診察券についての記事掲載
2011年11月2日 洛南タイムスに地域共通診察券についての記事掲載 - 2012年1月18日 洛南タイムスに地域共通診察券についての記事掲載 - 2012年1月25日 城南新報に地域共通診察券についての記事掲載 - 2012年1月27日 NPO法人SCCJ主催「第13回京都研究会」にお
いて地域共通診察券等について紹介 -
2012年2月1~8 日
「第9回健康づくり<うー茶ん>フェスタ」への地域 共通診察券発行コーナー出展についての案内チラシを 作成し、宇治市全世帯80,328戸に配布
-
2012年2月4日
宇治市・宇治市健康づくり<うー茶ん>連絡会主催「第 9回健康づくり<うー茶ん>フェスタ」において、地 域共通診察券を出張発行
171枚
2012年3月 「地域共通診察券ご利用ガイド」(地域住民向け、発
行医療機関向け、受付医療機関向け)作製 - 2012年5月7日 NHK大津放送局にてポケットカルテ等について放送 - 2012年7月6日 ITコンソーシアム京都観光情報基盤検討部会第2回
情報化セミナーにおいて、地域共通診察券を出張発行 6枚 2012年7月7日 久御山町主催「歯のひろば」において、地域共通診察
券を出張発行 9枚
2012年7月30日 京都リサーチパーク株式会社主催「KRP-WEEK 2012「テナント様交流・PR展示会」」において、
地域共通診察券を出張発行
3枚
2012年8月1日 財団法人京都高度技術研究所等主催「京都クラウドコ レクション2012」において、地域共通診察券を出 張発行
7枚
2012年9月1・2 日
市民すこやかフェア実行委員会主催「第21回市民す
こやかフェア2012」において、地域共通診察券を 30枚