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東海地区信金共同事務センターでは、顔認証システムによる入退出管理と監視カメラに よる入退室確認を連携した入退室管理システムを2008年から導入している。

東海地区信金共同事務センターでは、監査の際に一部指導を受けたことを契機に、2001 年から生体認証システムを導入していた。生体認証システム導入から7年が経過した2008 年時点でシステムの更新を行うことを検討した際に、導入していた生体認証製品の後継機 では、一部機能が踏襲されておらず、必要機能を満たさない為、新規に生体認証システム を導入から検討することとなった。この際、入退出の際に両手を使えること等を条件とし て、システム納入ベンダと相談し、顔認証システムを導入することとなった。

12.2.認証システムの概要 

東海地区信金共同事務センターが導入した入退室管理システムは、主に以下 3つの機能 で構成されている。

・ 顔認証装置による各フロア、執務室への入退室管理

・ 監視カメラによる入退室状況の確認

・ 顔認証による認証時刻を基にした監視画像検索

顔認証端末は、各フロア(全3フロア)の扉に設置されており、計12台が設置されてい る。各顔認証端末は顔認証コントローラを介して LAN に接続され、顔認証管理サーバと 通信を行うようになっている。顔認証管理サーバは、執務室内の管理区域に設置されてい る。監視カメラは、顔認証装置で認証を行う人とその周辺を撮影する位置に設置されてお り、撮影した画像を、管理区域内に設置されたHDビデオレコーダに送信するようになっ ている。HDビデオレコーダは、監視カメラが撮影した画像情報を1年分蓄積するように なっている。顔認証端末には、スポットでライトを点灯させるようになっており、昼夜を 問わずスムーズな認証ができるようにしてあると共に、監視カメラで撮影する画像を明瞭 にするようになっている。

管理区域 ゲート

顔認証端末

(入)

顔認証端末

(出)

顔認証コント ローラ

監視カメラ 入退管理サーバ 顔認証サーバ

DVR DVR

監視画像確認 DVRの画像を 表示します 電子錠コント

ローラ

画像確認画面 ログをクリック

図 6  東海共同事務センターが導入したシステム概要

HD ビデオレコーダに蓄積された認証時の入退室状況の画像は、入退出管理サーバに蓄 積されているログ情報に含まれる時刻情報を基に、検索できるようになっている。

登録されているユーザは、200名であり、全て正規職員となっている。

図 7  東海地区信金共同事務センターの顔認証端末

12.3.ユーザに対して配慮した点 

ユーザに対して配慮した点は、物を持っていても認証が行えるようにすることと、認証 時に端末に接触することによる嫌悪感を低減することであり、これらを満たす生体認証シ ステムとして、顔認証システムを選択したことが挙げられる。

また、顔認証端末を設置する高さについても配慮し、身長の低い職員でも十分に認証が 行える高さを検討して、設置した。

顔認証端末はビル内のフロア入り口に設置されており、太陽光が差し込んでくることが あるが、端末に附属したスポットライトが照射されるようになっており、太陽光やビルの 証明の影響を受けずにスムーズな認証ができるようになっている。

12.4.システム管理に配慮した点 

管理区域にある無停電電源を用いて、停電時でも顔認証端末による認証が行えるように した。

12.5.運用状況 

システム稼動以来、問題なく順調に運用を続けている。

今後は、保管できる監視画像を 1年半程度に増やしていくことや、監視カメラが撮影す る画像の更なる明瞭化などを検討する予定である。

12.6.システム導入の効果 

以前導入していた生体認証システムと比較して、認証にかかる時間が短くなった。また、

登録及び認証も容易であり、職員の心理的負荷も減っている。金融機関であることもあり、

職員の生体認証への理解はもともと高かったといえるが、生体認証システムを導入するこ とにより、セキュリティへの意識は更に高まったといえる。

また友連れ防止機能があり、扉の片面で認証を行っている場合には、もう一方の認証端 末に知らせようになっているため、より厳密な入退室管理ができるようになった。

なお、臨時入退室にも対応が可能となっており、緊急時に利用している。

謝辞 

 

本事例集の編集にあたり、ご多忙中のところ調査にご協力いただいた方々に、御礼申し 上げます。 

 

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