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るが,そのような文対を集めることが困難なため,今回はこのような仕様となっ ている.

次に,仮説側の前件,後件に対応付けられたテキスト側の箇所に対して,構成 要素である[条件の差],[程度の差],[確信度の差]を調べ,それぞれ枠組みに合う 形式に分類する.求めた構成要素の組み合わせが枠組みに存在する場合は弱対立 関係と判定し,存在しない場合は弱対立関係ではないと判定する.なお,弱対立

関係は[明示的],[暗示的]の2値で分類する.次の節からは構成要素を分類する

手法に関して述べる.

弱対立関係認識の概要 

2015/12/10

入力 

アラ イメ ント 

条件 の差 判定 

程度 差判 定 

確信 度差 判定  構成要素の判定 

既存のCGI 

限定関係認識手法(大西ら, 2013)  程度副詞辞書 

モダリティにより判定 

ToDo: 新手法に変える 

弱対 立 関 係判 定  認識

の枠 組み  文対 

出力 

図 5: 弱対立関係認識器の概要

6.2.1 条件の探索範囲の拡大

大西らの手法では,条件の探索範囲は前件/後件の文節に対して,係り元の文 節が係り先である前件/後件の文節に対して,条件であるか否かを判定している.

T1では前件「コーヒー」の係り元である「インスタントの」が条件となっている ため,認識することが可能である.しかし,(19)のT2では前件「コーヒー」に 対しての条件である「1日1杯飲む」が係り元ではなく前件の直後に位置してい るため,条件として認識することができない.

(19) H コーヒーは健康に良い

T1 インスタントのコーヒーは健康に悪い

T2 健康に良いのは,コーヒーを1日1杯飲むことだ

この問題を解決するために条件の探索範囲の拡大を行う.(19)でもわかるよう に,条件となる表現は制限する対象の前後に位置することが多いと予測できる.

この予測に従って,前件/後件の係り元の文節に加えて,直前と直後の文節も条 件の探索範囲に加える.探索範囲の拡大によって,(19)のT2の条件「1日1杯飲 む」が認識できるように既存の手法では認識できない範囲に存在する条件も認識 され,網羅率が上がることが期待できる.

6.2.2 使用する素性

機械学習に用いる素性として,大西らの手法[14]での素性を基に新たな素性 を加えるなどした表8を用いる.ここで前件/後件を対象,前件/後件の条件か否 かを調べる範囲を候補と表記する.新素性の列には,大西らの手法[14]の素性は

[既],新たに追加した素性は[新]と表記する.次にいくつかの新たに追加した素

性の内容や追加した狙いについて説明を行う.

対象と候補の関連性を測る素性としてPPMI(正の相互情報量)を追加した.PPMI は次の式で表される.

P P M I(x, y) =log P(x, y)

P(x)P(y) (4)

PPMIは関連性が高い語句同士だと高い値を示し,関連性が低い語句同士だと0 に近い値を示す.

(20) H コーヒーは健康に良い

T1 コーヒーを 飲むと 健康に良い

T2 インスタントの コーヒーは健康に良い

(20)はT1,T2とも付加情報が含まれているが,HとT2が弱対立関係となり,H

とT1は弱対立関係とはならない事例である.T1は付加情報「飲むと」を含ま れているが,P P M I(コーヒー,飲むと) = 0.55 と低い値を示す.一方,T2で は付加情報「インスタントの」を含んでおり,P P M I(コーヒー,インスタント

) = 2.37 と高い値を示す.このように,条件の差が大きい場合には関連性が高

くなりPPMIも高い値を示し,逆に条件の差が小さい場合では関連性が低くなり PPMIも低い値を示す.この素性の追加により,対象と候補の関連性を捉えるこ とにより,条件の差が小さい事例を正しく認識することを期待する.

候補が条件になりやすい依存構造や条件とはなりにくい依存構造があると予測 した.そこで,条補の前後,または係り受け前後に前件/後件があるかを調べる 素性を追加した.

(21) H コーヒーは健康に良い

T1 コーヒーを 常に飲むと 健康に悪い

T2 コーヒーを 常に飲むと,カフェインの取りすぎで健康に悪い

(21)はT1,T2共に付加情報「常に飲むと」が含まれているHと弱対立関係にな

る文である.T1の付加情報「常に飲むと」の前後には,前件「コーヒー」と「健 康に悪い」が位置しており,T2の付加情報「常に飲むと」の係り先には後件「健 康に悪い」が位置している.このことからも条件の周辺には前件/後件が位置し やすいことが予測される.

表 8: 使用する素性

素性 素性の入れかた 新素性

対象が前件であるか 2

対象が後件であるか 2

候補が対象より前にあるか 2

候補が対象より後ろにあるか 2

候補の係り先が対象であるか 2

対象の係り先が候補であるか 2

次の単語のいずれかが候補に含まれているか

(として,とした,では,には,れば,にも,でも 単語ごとに2

での,ときは,による,により,によって,から,しか,的に)

次の単語が候補の最後か(に,と,で,も,の,は,ば) 単語ごとに2 次の単語が対象の最後か(に,と,で,も,の,は,ば) 単語ごとに2 対象に条件名詞(とき,時,限り,かぎり,場合,ばあい)が含まれているか 2

候補の最初の品詞 品詞ごとに2

対象の最初の品詞 品詞ごとに2

候補の最後の品詞 品詞ごとに2

対象の最後の品詞 品詞ごとに2

対象に限定名詞が含まれているか 2

対象に限定副詞が含まれているか 2

対象に限定助詞が含まれているか 2

対象に限定名詞,限定副詞,限定助詞のいずれかが含まれているか 2 候補の前後に前件/後件があるか 前件/後件と前後の

組み合わせごとに2

候補の前後に前件もしくは後件があるか 前,後ごとに2 対象の前後に前件/後件があるか 前件/後件と前後の

組み合わせそれぞれで2 対象の前後に前件もしくは後件があるか 前,後ごとに2 候補の係り受けパス前後に前件/後件があるか 前件/後件と前後の

組み合わせごとに2

候補の係り受けパス前後に前件もしくは後件があるか 前,後ごとに2 対象の係り受けパス前後に前件/後件があるか 前件/後件と前後の

組み合わせごとに2

対象の係り受けパス前後に前件もしくは後件があるか 前,後ごとに2 対象と候補に含まれる単語間のPPMIの最大値 実数 対象と候補に含まれる単語間のPPMIの最小値 実数

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