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材料工学科・マテリアル環境工学科を学年,男女別に細分した集計結果

第 2 章 高専キャンパスを対象とした専門の学習に対する意識調査

2.4 調査項目の 5 段階評価の単純集計と自由記述から得られた調査結果

2.4.4 材料工学科・マテリアル環境工学科を学年,男女別に細分した集計結果

材料科において,まず問1「学科へ入学して学びたかったこととはどんなことか」対して,

入学目的を示していると読み取れる有効回答率が 1 年は他学科同様に 100%だったのに対 し他の学年ではややこの有効回答率が下がり,特に3年女子は6割程度、5年男子は7割程 度であった(図2.4.4-1).自由記述回答ではどの学年でも素材の性質や開発,金属,また現状 の環境にやさしい材料を挙げており,上の学年であるほど,やや詳しい表現がなされたもの が多く見られた.回答内容に男女の違いは見られなかった(表2.4.4-1).自由記述回答に対し ラベル付けをして集計した結果では,カテゴリ「具体的な目標あり」「目的意識が高い」を 足し合わせた比率が1年の73.2%以外は6割前後とやや低めの結果となり,特に2年男子,

3年女子が4割前後,5年男子が5割程度と低めであった(図2.4.4-2).更に「具体的な目標 あり」の比率が3年女子13%と特に低い結果となった.

図2.4.4-1.問1自由記述の有効回答数比率(材料科)

図2.4.4-2.問1「具体的な目標あり」と「目的意識が高い」が占める割合(材料科)

1 30 11 2 21 17 3 32 8 4 28 10 5 21 7

132 53

凡例

■全体

■男子

■女子

1人数内訳 (材料科)

69

表2.4.4-1.問1「入学して学びたかったこととは」自由記述回答例(材料科)

男子回答例 女子回答例

1年 ・新素材の開発

・材料と物作りの基本,応用

・エンジニアとして知識提供できるよ うな知識

・他の学校では学べないこと

・無限エネルギー(発電)

・環境の現状から便利な材料について

・金属,環境

2年 ・将来の仕事に有効に活用できる専門 学習

・磁性流体やその他の実験を通しての 学習

・環境に良い材料

・理系のこと

・材料の構成,観察方法

・地球温暖化についてや,カーボンナ ノチューブなどの金属,水プラスチッ クのような新素材

3年 ・入りたい会社とやりたいことが材料 に関係している

・地球環境

・航空機の材料(機体,塗装)について強 度等の規準

・企業に就職するために必要な術

・有機化学

・専門の分野

4年 ・αーゲルなどの衝撃吸収材

・今の社会にどのような材料が存在す るのか

・材料の特性がどのようにして決まる か

・オープンキャンパスで見た実験はど ういうものなのか

・バイオテクノロジー,ナノテクノロ ジー

・実験や研究

・材料の特性および性質

5年 ・将来の夢である研究者になりたいと 思ったため

・世の中に広く使用されている様々な 材料の現状と将来展望

・中学で学んだ理科をさらに発展させ たこと

・材料の特性,特に航空機の材料

・バイオディーゼル等,新しいエネル ギー

・実験など,社会に出て使うこと

70

問2「専門の学習は得意であるか」に対して得意・やや得意と答えたのは1,5年で4.5~

5割程度だが2~4年は25~34%と下がる結果となり,更に“どちらかと言えば苦手・苦手”

の回答が27~34%と他学科よりやや高めな結果となった.男女別に見ると,まず男子は1,

4,5年が5割程度に対し2年が2割,3年が3割と低めで,また“どちらかと言えば苦手・

苦手”の回答が2,3年で2割以上と,2,3年の得意意識からの敬遠傾向が見られた.一方 女子は,5年以外は1,2年で3割前後,3,4年では0%と著しく低く,また“どちらかと言 えば苦手・苦手”の回答が1,3,4年で5割と男子に比べ更なる得意意識からの敬遠傾向が 見られた(図2.4.4-3).

a.男子学年別 b.女子学年別

図2.4.4-3.問2「専門の学習は得意であるか」集計結果(材料科)

1 30 11 2 21 17 3 32 8 4 28 10 5 21 7

132 53

凡例

■得意

■やや得意

■どちらでもない

■どちらかと言えば苦手

■苦手

2人数内訳 (材料科)

71

問3「専門の学習で楽しいと感じたことがあるか」に対してある・ややあると答えたのは,

1年では81%であるのに対し,2~5年で4~7割(2年7割,3年4割)と他学科同様にやや下

がる結果となった(付録E図6).男女別に見ると,まず男子は1年7割,2~5年は4~6割 でかつ“あまりない・ない”が2,3割を占め,問2同様否定的な回答が他学科よりやや高め な結果となった.女子は1,2,5年で9割を超えるも3,4年は5,6割となり,特に4年は

“あまりない・ない”が5割を占め,楽しさを感じられているか感じられていないかの差があ

る可能性がある(図2.4.4-4).自由記述回答では全体的に講義や実験に対して挙げており,学 年別で見ると1年は講義の面白さや実験見学の楽しさ,2年は実際に実験をすることの楽し さ,3年は物質の構成等の理解の深まり,4,5年ではこれまでの講義で習ったものを実験や 別の講義で結びついたこと等を挙げていた(表2.4.4-2).しかし,3年の回答件数が他学年よ りも少なく具体性にもやや欠ける印象が残った.また,4,5 年の回答内容自体は具体的で 充実しているものが多く挙げられている印象があり,前述の“あまりない・ない”の回答比率 からも,男女とも楽しさを感じられているか感じられていないかの差があると考えられる.

a.男子学年別 b.女子学年別

図2.4.4-4.問3「専門の学習で楽しいと感じたことがあるか」集計結果(材料科)

1 30 11

2 21 17

3 32 8

4 28 10

5 21 7

132 53

凡例

■ある

■ややある

■分からない・どちらでもない

■あまりない

■ない

3人数内訳 (材料科)

72

表2.4.4-2.問3「専門の学習において楽しいと感じた場面」回答例(材料科)

男子回答例 女子回答例

1年 ・様々な合金を知ったり,液晶やアモルファ スについて学んだこと

・実験見学

・自分の興味があった学習をし たこと

・環境について聞いた授業

・実験見学 2年 ・専門の学習内容を理解し始めたとき

・機械を使った材料の加工

・実験

・実験が成功し理解したとき

・七宝の実験や地球環境化学(環 境汚染)の話

3年 ・実習系の授業

・新しい知識を得た時

・教科書を見てるだけじゃ知れないことを知 ったとき

・レポートがうまく書けたとき

・物質がどのように存在してい るかが分かり,演習することも できる

・実験 4年 ・自分の成長が感じられるとき

・今までの知識が授業や実験で結びついた時

・化学などで体験したことのないことを実験 で体験できたとき

・実験や工作実習等自分の手で 何かを作ったとき

・生活の中に学んだ知識が使わ れているのを見つけたとき 5年 ・最初講義を受けた時点で分からなかったこ

とを後から理解したとき

・他の授業で習った内容につながったとき

・身近にあるものの仕組みが分かったとき

・今までまったく知らなかった 知識にふれたとき

・自分の身の周りにある物質な どのしくみがわかったとき

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問4「専門の学習で手ごたえを感じたことがあるか」に対してある・ややあると答えたの

は,5年の37%以外は1~4年で12~24%と低めの結果となった(付録E図7).男女別に見

ると,まず男子は5年の40%以外は1~4年で2割未満であったが,5年男子は“あまりな い・ない”も40%であり,問3と同様に手ごたえを感じられるか感じられないかの意識の差 があると考えられる.一方女子は1,3年が0%,2,4,5年で2,3割となり,また全体的 には“どちらでもない”の回答が多い中4年女子は“あまりない・ない”が6割と男子よりも手 ごたえを得ることから敬遠傾向にある結果となった(図2.4.4-5).自由記述回答では全体的に 理解の深まりや知識の習得が挙げられ,学年が上がるごとに 1 つの理解から複数の事項の 繋がりへとより広い範囲での理解が示され,また,機械科と同様に問3での回答を回答とし て挙げるものも見られた.一方,困難にあたっていること自体の回答も見られた.全体的に,

前述の“ある・ややある”回答の比率と同様に,他学科に比べ自由記述回答が少ない傾向が見 られた(表2.4.4-3).

a.男子学年別 b.女子学年別

図2.4.4-5.問4「専門の学習で手ごたえを感じたことがあるか」集計結果(材料科)

1 30 11 2 21 16 3 32 8 4 28 10 5 20 7

131 52

凡例

■ある

■ややある

■分からない・どちらでもない

■あまりない

■ない

4人数内訳 (材料科)

74

表2.4.4-3.問4「専門の学習において手ごたえを感じた場面」回答例(材料科)

男子回答例 女子回答例

1年 ・原子について説明されたとき

・あらかじめ授業でやっていた内容でしっ かり理解できた

・初めて知ったことを少しでも覚えること ができたとき

2年 ・難しい専門の課題が解けたとき

・いろんな知識が頭に入る

・材料組成を学ぶ授業での専門的な語句

・化学や一般教科で活かせた

・実験レポートまとめに苦労

・電気勉強 3年 ・学んだことがどこかで役に立つから

・自分なりに理解したと感じた時

・問3に同じ(レポートがうまく書けたと き)

4年 ・テストの点数が良い

・実験

・問3に同じ(今までの知識が授業や実験 で結びついた時)

・学んだことが生活でいかせた

・とっつきにくい,分からないとい けない分野が多い.勉強分野が広す ぎる

・知識が身に付いた 5年 ・授業内容が理解できない

・学んだ知識が研究テーマに関係

・興味がなかった分野に興味を持つように なった

・様々な物質についての理解度が増えた

・学んだ事が授業以外のところで生 かせた

・ほぼ全ての科目にリンクしている ので「~は,…の授業でやった」と 理解できる

75

問5「専門の学習で苦手意識を感じたことがあるか」に対してある・ややあると答えたの

は1年22%で2~5年は44~61%と,1年のみ低めであった(付録E図8).男女別に見ると,

男子は1年13%と低めだが,以降学年が上がるごとに割合が増していく結果となった(5年

72%).女子は1~4年で4.5~9割(2年9割),5年1.5割でまず2年が高めだが,前述のよ

うに2年は問3(楽しさ)でも9割を超えて“ある・ややある”と回答している.また5年の苦

手意識の低さも目立った結果となった(図2.4.4-6).自由記述回答では講義の中での専門用語 の難しさや講義内容が理解できないことが全体的に挙げられ,2年からは公式を使うことや 電気回路が多く挙げられた.男女別に見ると,男子は3年から具体的な回答が増えはじめ,

自分に不向きである,基礎力や知識の不足,イメージにしくい,微積等の数学を扱う等を特 に4,5年で多く挙げていた.女子は2年から具体的な回答が多く,2年では電気回路,3,

4年では講義内容の難しさが主に挙げられていた(表2.4.4-4).男女で学年ごとに,苦手意識 の比率や苦手意識を感じる対象に違いが見られる結果となった.

a.男子学年別 b.女子学年別

図2.4.4-6.問5「専門の学習で苦手意識を感じたことがあるか」集計結果(材料科)

1 30 11 2 21 17 3 28 8 4 28 10 5 21 7

128 53

凡例

■ある

■ややある

■分からない・どちらでもない

■あまりない

■ない

5人数内訳 (材料科)