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本研究の目的

ドキュメント内 九州大学学術情報リポジトリ (ページ 36-39)

ここまでの節で, 音楽と|映像の問の'1'11緒的印象のレベルでの相互作Jll, コミュニケー ションにおける祝党情報とlm党'l'ï'jfllの寄与について過去の研究を概観した. そして, こ れらの日常場而でのダイナミックな相互作用を考察する上での基礎となる感覚・失f111:レ ベルでの禄々な祝lfE党問中日1工作用について触れた. また机党情報とlhE党情報が峨々なiI!lj 而で不必合をきたしている場合に生じる影響について さらに 視聴覚の情報統介に大 きな役割をtJJ.っていると考えられるクロスモーダルな沌意に関する研究からゆ]らかにさ れた知見について触れた.

音と映像の最大の特徴は それらが[1与問的に変化する点にある. そのため, 青と映像 の問に生じる相互作用は 千?と映像それぞれの時間的な構造がどのような関係で組み合 わされるか, すなわち映像の動きと音楽のリズムの問の関係, に大きく影響されること が十分考えられる. しかしながら 映像作品における音と映像のやfl1工作Jnを倣ったこれ までの研究では このようなI1.?間的 ・梢造的側而での背ーと|映像の相互作Jt]についてはあ まり取り1-_げられてこなかった. 音と映像の問の相互作川をryjらかにするためには, 11.11

間tj!jll上で、の両者の情造的な関係に着目する必要がある.

本論文では, このような11,'j:fIlj (I�・構造的側而での映像と音楽の相五作川を, 映像のH引日j 構造と背楽の1時間借造の心内での統合過程の現れと捉える. そして本論文では, このよ うな11.'iIHJ惜泣の統合のメカニズムを牧討する際に, 映像と音楽の間に感じられる主観的 な訓手11肢におIlした. 1映像とiT裂の統合の強さは映像と音楽の問の調布l'惑に反映される

第1市 I[�論 .)�

と与-えられる. つまり, 映像と汗来の印象がより統合された場合はより強い調和感が!ぷ じられるが, 両者が統合されない場合は調和1 �惑は弱くなることが推測される. では, 映 像と汗来の峨々な構造((1な要素は調和!惑にどのような影響を及ぼすのであろうか. また,

映像の到jきと音楽のリズムの関係によって調和感はどのように変化するのであろうか.

このような問題怠識から, 本州究の前半音ISでは音(音楽)と映像の11日間的な同jUj, jf!15 のテンポ, 映イ象の1ぬきの速さ, そしてテンポと速さの関係などの椛々な11、刊り的・併jE的 な要因が, 音と映像の主倒的な調和感にどのように影響を及ぼすのかを検討する. また,

音と映像のn.f R肝昨造の統合には, 映像と音楽に対してどのように注意を向けるかという 注意のメカニズムが大きく関与していることが考えられる. そこで本研究の後半部では,

Aと映像のH手Iml'l�なずれがすと映像に対ーする注意に対してどのような影響を及ぼしてい るのかについて検討する.

1.10

本論文の構成

まず2tiíでは, 映像と苛楽の[t\]の付与造的なまとまり感, 調和感がどのような安|亙によっ て影響を受けるのかを検討した尖験(実験1)を報告する. この実験は, 被験-e-に付して 枚々なテンポの音楽に司,�fllするように到U TI!!î像の動く速さを調整させる'夫験である. イf来 のテンポと窃UTI!Jï íU�の速さ ないしは音楽のリズムと映像の動きとをマッチングさせるこ とにより音楽と映像の附造的なまとまり感, ないしは調和感がどのような基準によって

判断されているのかを検討する.

32F:では, 2章の尖験1で?-f楽とI映像の調和に影響を及ぼすとイ考えられた付与造的�[ばが 主犯[IYJな調和感に及ぼす影響について検討する. そして, これらの付与造的な�r)�の効県 が映像の重)jきの速さをff来のテンポにマッチングさせるという尖験パラダイム(実験1) でのみ飢察される効果なのか, 実際に主観的印象のよさいとして飢祭できる効果なのかを 1 Y jらかにする.

4Fiそでは, 実際の映像作品に比較的近い複維な構造をJ、?っ!U)j画像を川しEて行なった実 験(尖!投3, 4, 5)を搬手?する. これらの実験では, 映像と音楽の調和感と情緒的印象に 影響を及ぼす柿々の情j主的要|社の, 効果の大きさと効果の独立性について検討する. こ れにより, 純々の付与造的安|司の効果がどのようなメカニズムを経て生じているのかにつ

いて考祭を加える.

第1章 i1三前l 29

映像とiT楽との!日!の小111工作川は 映像と什来のそれぞれに対してどのように注立をItlJ けるかという注�{:i:のメカニズムによって大きく影響されると考えられている. いわゆる

「背広;音楽Jという言柴が示すように 同11:i=に呈示された映像と台裂はどちらかが 「前 景Jとなり, もう-- )Jが「775tJとなるように, II�I一地の関係Jを形作ることが予怨さ れる. 51立では 侃党刺激とj他党刺激とが一定のH引Ifjr日j隔で繰返しtぶされる系列とを 川い, 祝党刺激の系列とlmiZ刺激の系列とのIl!j:rm的なずれが視党的i_ì:怠と聴覚的d:窓に 対してどのように影響するかを尖験的に検討する(実験G, 7). これらの実験では, 視覚 刺激と聴覚刺激の刊IJ方に能動的に注意を向ける場合(実験6)と机党刺激か聴覚刺激のど ちらか一方にのみ注怠を能動的に払い, 他方は無視させる場合(実験7)とを比較し, おl 聴覚刺激の時間l切なずれが注;なに及ぼす効果がどのようなメカニズムによって生じてい るのかについて考-祭を)JIIえる.

最後にG阜では 2 ïSから5草までの内容を総指し, 73-楽と映像の調和感と情緒的印 象とが音来のテンポやリズム 映像の動きの述さ 映像と音楽の同期, などの花々の構 造的な要因によってどのような影響を受けるかということ, また, 1主主に対して悦Jf�æ}I 情報のlI.j=II� rl�なずれがどのように影響を及ぼすかということについて全体的な考察を行 なう. そして, ff涼:と映像の制不Il!さと的緒的印象に及ぼす付与治的�凶の影響に閲するモ デルと, 侃覚的注意とlfE党的注立に対して祝聴覚情報のH寺間的なずれがどのように影矧1:

を及ぼすかということに関するモデルとを提案する. 最後に, これら2つのモデルの関 連性について論じ 注意の向け方によって視聴覚素材の調和感や'情緒的印象がどのよう に影響を受けるかということに関して考-祭を加える.

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第2章 音楽と映像の調和の判断基準の

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