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本格調査への提言

ドキュメント内 Microsoft Word で。表紙鑑.doc (ページ 60-72)

6-1 調査の基本方針

本調査の目的は、以下の 3 点である。

(1) 住民主体のコミュニティ開発を実施・展開するための方策を明らかにする。

(2) コミュニティ開発計画策定のプロセスを通し、コミュニティの機能強化を図り、アンゴ ラ難民の定住による同地域の負荷を軽減する。

(3) アンゴラ難民と地元地域住民の共存・和解を促進する。

6-2 調査対象地域

本調査の対象地域は、バ・コンゴ州カタラクト県内のキンペセを起点にンコンド、キルエカ に至る道路の沿道地域と地域内に位置するコミュニティを対象とする(ンコンド、キルエカ、

ンペテ、キアスンガ、キナンガ、ウェネ、ンデンボ、キンペセ等)。なお、開発計画策定対象 コミュニティについては、おおよそ 10 村程度と想定している。

6-3 調査項目とその内容、範囲

<第 1 年次>

(1) 国内準備作業

【インセプションレポート】

1) 関連する資料・情報の収集整理

日本国内で収集可能な既存資料・情報を収集し、予備調査、事前調査で収集した資料 などと共に整理・分析・検討を行う。

2) 調査の基本方針、工程、手順等の検討

関連資料・情報の検討結果を踏まえ、実施調査の基本方針、方法、項目と内容、手順、

工程、協議方法などを検討する。

3) インセプションレポートの作成

2)で取りまとめた調査の基本方針、手順、工程等について、インセプションレポー トとして取りまとめる。

(2) 第 1 次現地作業

1) インセプションレポートの説明・協議

調査内容を共有、議論することを目的とした関係者会議を開催し、国内準備作業で作 成したインセプションレポートの説明・協議を行い、調査内容と方法について先方実施 機関の合意を得る。

また調査の実施体制について先方と協議し確定する。その際、コンゴ民主共和国政府 との責任分担関係について十分に確認し、特に国際協力機構環境社会配慮ガイドライン に沿った手続きについては、その内容、スケジュールについて関係者の十分な認識が得 られるよう留意する。

【コミュニティ開発計画の策定】

2) 対象地域/コミュニティの現況把握と分析

コミュニティ開発計画立案を行うにあたり、必要な以下のデータを既存文献の収集、

現地調査等を通じて収集・整理し、分析する。調査にあたっては現地 NGO、行政機関 のもつ既存データを最大限活用し、先方実施機関及び国際協力機構と確認、協議のうえ、

対象となるコミュニティ数、場所、調査項目を確定する。調査は現地再委託も可能とし、

住民の真のニーズを引き出せるよう配慮すること。

a) 対象地域の現況調査 ① 自然条件

気候、降雨量、地質、土壌、侵食状況、水資源、水質等、開発計画策定に必要な 情報について、既存データの収集、必要に応じての追加調査を実施し、収集・整理 する。

② 土地利用状況

対象地域の土地利用状況、所有権、使用権等開発計画策定に必要な情報について、

既存データの収集、必要に応じての追加調査を実施し、収集・整理する。

③ 社会基礎インフラ

既存資料の収集、現地踏査、インタビュー等を通じ、調査対象地域の社会基礎イ ンフラ(農道、教育施設、水供給施設、保健施設、電力施設等)を把握する。

④ 産業(農業)

既存資料の収集、現地踏査、インタビュー等を通じ、調査対象地域の産業(生産 物、生産量、価格、需給状況、流通手段等)を把握する。

⑤ 社会構造

既存資料の収集、現地踏査、インタビュー等を通じ、調査対象地域の社会構造を 把握する。その際、村落単位での現況・構造(意思決定の方法、共有地・施設の管 理の現況等)のみならず、村落を構成するコミュニティ内(アンゴラ難民と地元地 域住民等)の社会構造も明らかにすること。

⑥ 経済状況

既存資料の収集、現地踏査、インタビュー等を通じ、調査対象地域の経済構造(家 計状況、家計の内訳、食料の過不足等)を把握する。

b) コミュニティプロファイルの作成

上記a)の結果を踏まえ、コミュニティのプロファイルを作成する。プロファイルは

最低限以下の項目を含むものとする。

① 人口分布

② 生活・生計手段 ③ 市場

④ 公共施設・サービス ⑤ 主要産物

⑥ 土地所有

⑦ 農地・生産量 ⑧ 就業構造 ⑨ 互助組織

⑩ アンゴラ難民の有無、ステータス ⑪ コミュニティの形成過程

⑫ コミュニティ内の社会構造 c) コミュニティの特性分析

上記b)の結果を踏まえ、コミュニティの特性について分析し、可能であれば特性に

応じてコミュニティの分類化を行う。

d) 対象地域における地域開発の方向性の検討

上記a)の結果を踏まえ、キンペセを中心とした対象地域の地域開発の方向性につい

て検討する。

3) 開発計画策定対象コミュニティの選定(対象地域のうち 10 コミュニティ程度)

2) c)の特性分析を踏まえ、開発計画策定対象コミュニティを選定する。対象コミュ ニティは、周辺地域の先進コミュニティとして位置づけられるようなポテンシャルの高 いコミュニティを選定することを念頭に置くが、選定に際してはプロジェクトレベルの PNAの視点を十分に踏まえ、コミュニティ間の公平性にも配慮するとともに、選定経緯 の客観性を確保し、住民を含む関係者間の合意形成を十分に行うこと。

4) コミュニティの支援ニーズ調査

生計向上、生活改善に係るコミュニティのニーズ調査を行う。調査にあたっては可能 な限り参加型手法を用いることとする。

5) コミュニティの課題、ニーズ及び開発ポテンシャルと阻害要因の分析

これまでの調査から得られた情報を分析し、当該地域における住民の置かれている現 状、課題及びニーズの中期的な視野に立った分析を行い、当該地域におけるコミュニテ ィ開発のポテンシャルと阻害要因を明らかにする。

6) ドラフト開発計画の策定

これまでの調査・分析・検討結果を取りまとめた、住民主体のコミュニティ開発を実 施するための方策を明らかにするドラフト開発計画を策定する。ドラフト開発計画は、

対象地域や対象村落の課題に応じた具体的な事業計画、コミュニティ主体で事業を実施 のための体制計画等を盛り込むものを想定しているが、詳細な内容・項目については調 査のなかで検討することとする。

7) パイロット・プロジェクト対象コミュニティの選定〔3)で選定したコミュニティのな かから選定することを想定〕

6)で策定したドラフト開発計画の妥当性を検証するためのパイロット・プロジェクト 実施対象コミュニティを選定する。対象コミュニティは、対象地域の先進コミュニティ

と し て位 置づ け られ るよ う なポ テン シ ャル の高 い コミ ュニ テ ィと する こ とを 念頭 に置 くが、選定に際しては 9)の紛争分析の視点を十分に踏まえコミュニティ間の公平性にも 配慮するとともに、選定経緯の客観性を確保し、住民を含む関係者間の合意形成を十分 に行うこと。

【緊急復興事業の実施】

8) 緊急復興事業の計画・実施

緊急復興事業としてキンペセからキルエカに至る約 17kmのコミュニティ道路の復旧 事業を実施する。事業計画のための調査、工事については現地再委託も可とする。

a) 現況調査・分析

事業内容の検討に必要な以下の事項について調査、分析する。

○技術調査

対象道路の計画に必要な測量調査、自然条件等の各種調査を実施する。

○調達事情

ローカル・コンサルタント、コントラクター、資機材の利用可能性等 ○関連組織

関連組織の組織、権限、財源等 ○環境社会配慮

環境関連制度、法令等 b) 事業詳細内容の計画

a)の結果を踏まえ、道路の整備方針を検討する。道路整備の内容については、農村 道路整備を行う農業・農村開発省の了解の下、必要に応じて幹線道路整備を管轄する 公共事業省とも調整を行い、了解を取り付ける。上記整備方針に基づき、位置、規模、

必要施設などを含めた事業計画を策定する。具体的には以下のような施設が想定され るが、予算、状況に応じて柔軟に整備内容を検討する。

○キルエカ~キンペセ (キンペセ市)までの道路改修 延長 17kmの改修

幅員 5m(4m及び両サイドディッチ 50cm)

マカダム舗装 厚=10cm(現地の地盤状況により変化させる)

素掘り側溝等の排水設備 一式 c) 対象施設の設計

b)の計画を踏まえ、線形設計、幅員構成、舗装構造、横断カルバート及び排水構造 を含めた道路の設計(詳細設計レベル)を行う。

d) 概略施工計画立案

c)の設計に基づき概略施工計画を立案する。

e) 事業費積算

c) d)に基づき、工事発注のためのコストを算出する。特に資機材を他地域から搬 入する場合の輸送費に留意する。

f) 入札図書の作成

図面、数量計算書、特記仕様書、契約書等を作成する。

ドキュメント内 Microsoft Word で。表紙鑑.doc (ページ 60-72)

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