人口の現状と課題を整理し、人口の目指すべき将来の方向性を提示するとともに、
本市の将来の人口の長期的な見通しを行います。
1 現状と課題
(1)自然増減の状況
本市の自然増減の状況を見ると、近年の出生数がほぼ横ばいなのに対して、高齢 者数の増加を背景とする死亡数の増加傾向は続いており、その結果として自然減の 傾向となっています。
また、自然増の指標である合計特殊出生率では、全国(1.38)と比較すると高水 準(1.49)となっているものの依然として低く、理想の子どもの人数である「2~
3人」との開きは大きくなっています。(長期的に人口が増加も減少もしない人口 置換水準は 2.07)
さらに、20・30 歳代の若年層の未婚率が上昇しており、男女とも半数前後が未婚 者となっています。
(2)社会増減の状況
男女とも 20 歳代前半での転出が多く、その後のUターン等による人口回復の動 きも、近年では、若年層が進学等で市外に転出して戻ってこない、若年層の新規転 入が少ないこと等により鈍化しています。特に 20・30 歳代の若年層の女性の人口 が減少しており、出産・子育て世代の人口が減少していることも要因と考えられま す。この年齢層の市外への流出をいかに食い止めるかが大きな課題となっています。
(3)就業者数の状況
人口減少や高齢化の進行等により、労働力人口は減少傾向にあります。特に、女 性の若年層での転出が多いことから女性の労働力率低下が顕著となっています。
また、本市の特徴産業(特化係数≧1)は「宿泊業、飲食サービス業」、「不動産 業、物品賃貸業」、「医療、福祉」となっていますが、いずれも就業者の高齢化が顕 著となっています。
若年層の転出を抑制するとともに転入を推進していくためには、若年層の就労が 可能な環境づくりが必要です。
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2 目指すべき将来の方向
(1)全年齢層を対象とした積極的な移住定住促進により、純移動率を上昇 させ、ずっと住みたいと思う環境づくりを目指します。
全年齢層を対象とした移住促進を図ることにより、年齢構成のバランスを維 持し、持続可能な地域の実現を展望します。
(2)長期的に若い世代の結婚・子育ての希望の実現に取り組み、出生率の 上昇を目指します。
第四次総合計画の目標人口(平成 32 年 70,000 人)を達成するとともに、
平成 72(2060)年に人口 42,000 人を確保します。
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3 本市の将来人口の長期的な見通し
本市では、国と同様にコーホート要因法を用いて、住民基本台帳人口を基準人 口として将来人口を算出しました。
推計方法 ・人口変動要因である出生、死亡、人口移動について男女年齢別に仮 定を設け、コーホート要因法により将来の男女別年齢別人口を推 計。
(コーホート要因法とは、基本的な属性である男女・年齢別のある年 の人口を基準として、出生・死亡・移動に関する将来の仮定値を当 てはめて将来人口を推計する方法)
基準人口 ・住民基本台帳人口(男女5歳階級別人口)平成22年10月1日 出 生 に 関 す る 将
来の仮定値
・将来の子ども女性比(15~49歳女性人口に対する0~4歳人口の比)
・将来の0~4歳性比(0~4歳人口について、女性の数に対する男性の 数の比を女性の数を100とした指数で表したもの)
※現状値(1.49)を加味して長期的な若い世代の結婚・子育ての希望 を実現するものと設定し、1.59の維持を目指すものとした
※将来の0~4歳性比は、社人研の将来仮定値を使用 死 亡 に 関 す る 将
来の仮定値
・将来の生残率
※社人研の将来仮定値を使用 移 動 に 関 す る 将
来の仮定値
・将来の純移動率
※社人研の将来の仮定値をベースに、平成32年以降の移動率を上昇傾 向と設定した
32 71,717
70,039
66,751
63,087
59,290
55,595
52,036
48,638
45,278
42,001 68,765
65,219
61,127
56,771
52,399
48,246
44,282
40,496
36,818
33,298 30,000
35,000 40,000 45,000 50,000 55,000 60,000 65,000 70,000 75,000
平成27年 平成32年 平成37年 平成42年 平成47年 平成52年 平成57年 平成62年 平成67年 平成72年 将来展望人口 社人研推計人口
(1)総人口の推移
合計特殊出生率の上昇・維持と、移住定住促進等による移動率補正による将来 展望人口は、平成 72 年には 42,001 人となります。
第四次総合計画終期の平成 32 年では 70,039 人となり、70,000 人以上の目標人 口と整合しています。
将来展望人口と推計人口の比較
(単位:人)
第 4 次 総合計画
指標
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(2)年齢3区分別人口の推移
本市の将来人口の見通しでは、純移動率が上昇し、若い世代の結婚・子育ての 希望の実現が長期的に達成できれば、年少人口割合は 10%前後、生産年齢人口割 合は 46%前後、老年人口割合は 44%前後で推移すると見込まれます。
年少人口の比較
(単位:人、%)
(単位:人、%)
7,484
7,042
6,709
6,160
5,765
5,496
5,188
4,795
4,403
4,076 6,953 5,903
5,126
4,452
4,046
3,787
3,511
3,166
2,781
2,432
10.4 10.1 10.1 9.8 9.7 9.9 10.0 9.9 9.7
9.7
10.1 9.1 8.4 7.8 7.7 7.8 7.9 7.8 7.6 7.3
0 10 20 30 40
0 2,000 4,000 6,000 8,000
平成27年 平成32年 平成37年 平成42年 平成47年 平成52年 平成57年 平成62年 平成67年 平成72年
年少人口(将来展望) 年少人口(社人研推計)
年少人口割合(将来展望) 年少人口割合(社人研推計)