HPV ワクチンの副反応?
平成24年6月27日 読売新聞
HPV感染症の定期接種の対応について(勧告)
• 自治体は積極的な勧奨とならないよう留意する。
• 定期接種を中止するものではなく、希望者が定期接 種を受けることができるよう接種機会を確保する。
• 接種する場合は、積極的な勧奨を行っていないこと を伝えるとともに、ワクチンの有効性および安全性 等について十分説明する。
平成25年6月14日 健発0614第1号より抜粋
継続的な疫学調査による
有効性や安全性のエビデンス蓄積が必要
重大な副反応の報告を義務化
• 平成25年4月1日より
① 副反応報告の医師等への義務付け
② 報告基準、報告様式の変更 – 定期接種および任意接種
③ 報告先を厚生労働省に一元化
– 従来は、医療機関→市町村→県→厚生労働省
脳炎・脳症 喘息発作 アナフィラキシー ギラン・バレー症候群 けいれん 肝機能障害 ネフローゼ症候群 血小板減少性紫斑病 血管炎 間質性肺炎 皮膚粘膜眼症候群 急性散在性脳脊髄炎(ADEM) 血管迷走神経反射(失神を伴うもの)
《報告すべき副反応》
医療従事者へのワクチン接種
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• B 型肝炎ワクチン
• インフルエンザワクチン
東北大学病院で
職員に実施しているワクチン
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水痘
麻疹
風疹 ( EIA < 8 )
流行性耳下腺炎(ムンプス、おたふくかぜ)
入職時検査で、抗体価陰性又は±の場合に 実施しているワクチン
検査1200人、接種 300人 接種3000人
医療従事者へのワクチンの重要性
• 自分自身を感染症から守る
• 自分自身が院内感染の媒体や感染源 になることを防ぐ
• 感染症を理由とした欠勤等による医療 機関の機能低下を防ぐ
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厚生労働省の見解
• 院内感染対策有識者会議
–2003年9月「今後の院内感染対策のあり方につい て」報告書
–しかし現状では予防接種の対象をどのように選定 し、どのようなスケジュールで行うかについて明確 な指針はない。
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「わが国の医療機関における院内感染対策の実施 をめぐる課題」
ワクチン接種や抗体検査を含む医療従事者等 への院内感染対策の充実
成人の感受性者対策としての予防接種
• 感染症予防の重要な手段
–予防接種は小児の病気に対して小児が受けるも のとの認識が強い。
• 麻疹、水痘、風疹、ムンプス
• B型肝炎、インフルエンザは接種者も多い。
–成人は免疫が低下したかも知れない状態に対し て無関心であることが多い。
–必要性を理解できても、予防接種は敬遠しがち。
• 身近な所で成人の感染者をみることが少なくなった。 75
麻疹累積報告数の年齢別割合 2012年
15~19歳 10~14歳 30~39歳
20~29歳 40~49歳
n=293
国立感染症研究所 感染症発生動向調査 速報データ2012年第52週
20歳以上で58%、20歳から39歳で45%
麻疹患者のワクチン接種歴別年齢分布 2008年 n=11,007
麻疹脳炎患者
国立感染症研究所感染症情報センター 発生動向調査週報2012年第15週 http://www.nih.go.jp/niid/images/idwr/kanja/idwr2012/idwr2012-15.pdf
2012年より風疹が大流行中!
報告患者数2,353人〈2011年(369人)の6.4倍〉
国立感染症研究所感染症情報センター 発生動向調査速報データ
2012年
全数報告となって以降、
最大の流行年
報告数
風疹の年別・週別報告数
2008~2012年第52週(2013年1月8日現在)
社会で妊婦と赤ちゃんを風疹から守る
2013年3月4日 厚生労働省
妊娠中は風しんの 予防接種を受ける ことはできません 風疹累積報告数2009~2013年27週まで
都道府県別風疹累積報告数2013年1~28週(n=12,832)
昨年の年間報告数の 5倍を超えた
(宮城県では約8倍)
先天性風疹症候群( CRS )
• 妊娠初期(在胎20週まで)の感染で新生児に 先天異常が起こる。
– 妊娠1か月:≥約50%、2か月:35%、3か月:18%、4か月:8%
• 母体に症状がなくても発生することがある。
白内障、心疾患、難聴
子宮内発育遅延,網膜症,小頭症,髄膜脳炎,発達遅滞
動脈管開存症 白内障 小頭症
18 35 18 35
124
478 602
372
6 35 23 17 93 89
239
70 41 58
0 100 200 300 400 500 600 700
男性 女性
風疹の性別・年齢群別累積報告数
2012 年第 1 ~ 52 週 n=2,353
国立感染症研究所 感染症発生動向調査速報データ 2013年1月8日現在
30~40代男性
子どもの頃に風疹ワクチンを受ける 機会が1度もなかった。
20~30代前半の男性
1回受ける機会があったが、受けな い人が多かった。
報告数
n=1,771 n= 582
風疹の病院内アウトブレイク
感染症学雑誌78巻11号 Page967-974, 2004
某病院(204床)における患者発生状況 2004年3月~5月
25歳男性患者
職員15人:看護師、医師、総看護師長、医事課長など 20代4人、30代3人、40代7人、50代1人
n=18
帯状疱疹からの水痘感染
• 健常者の帯状疱疹は接触感染
• 免疫不全者(化学療法、ステロイド治療)の帯状疱疹 は播種性となり空気感染する。
– 限局性の帯状疱疹からも空気感染を思わせる事例報告 がある。(日本小児血液学会誌18: 548, 2004)
• 免疫不全者は水痘既往があっても、致死的水痘を 起こすことがある。
• 免疫不全者の帯状疱疹は、発症者・
接触者・ハイリスク者の隔離を検討
平成24年度 当院における対応事例
(アウトブレイクの恐れがあるもの)
件数 備考
インフルエンザ 15 E5,E14,E11,W11,E1,E10,E9,W9,W7 W14,E13,E16,E12,W9,消内
水痘・播種性帯状疱疹 9 E14×2回,W16×2回,ICU3,E1, 小児外来,移再鏡外来,W5
結核(疑いも含む) 7 W16,W15,W9.W8,W7,W14,病理
ノロウイルス 4 E5×2回,E15
疥癬 3 W15,化療,W16
ムンプス 2 E5,W9
帯状疱疹 1 E8
頭シラミ 1 E5
合計 45 25部署
• 先天性水痘
– 妊娠28週未満の感染に、胎児死亡や四肢形成不全、皮膚瘢 痕、眼異常、中枢神経障害がみられることがある(約2%)
• 先天性麻疹
– 妊娠期間中の感染で先天奇形の増加はない – 約30%で流早産
– 肺炎など致死的になる重症例も存在する
• 先天性ムンプス
– ムンプスウイルスに特異的な先天奇形はない
– 妊娠14週未満の妊婦がムンプスに罹患すると27%が自然流 産する
妊娠期間中の感染
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2009 年にガイドライン発行
院内感染対策としてのワクチンガイドライン
• 医療関係者が発症すると、重症化の可能 性のみならず、周りの患者や医療関係者へ の感染源となることから、免疫を獲得した上 で勤務・実習を開始することを原則とする。
• 当該疾患に未罹患であり、ワクチンにより 免疫を獲得する場合の接種回数は、それ ぞれ 2 回を原則とする。
• 対象は医療従事者(実習生を含む)全員と
する。
88日本環境感染学会発行 2009年第1版
予防接種 開始年 定期接種化 麻疹 1966 1978
風疹 1977(中学生女子のみ)
1994(男女とも対象へ)
水痘 1987 ムンプス 1981
MMR 1989~1993
日本の予防接種開始時期
89 40歳前後
以下
30歳前半 以下
• 記憶そのものの間違い
• 一次ワクチン不全、加齢による減衰
データに基づいた対応が必要
記憶では判断できません
職員2000人で、数十人 の抗体陰性者を見逃す 可能性
綜合臨床53;615-17, 2004
接種歴・罹患歴の記憶と血清抗体陰性率との関係