3.2 いろいろな関数の導関数
3.2.3 曲線の方程式と導関数
A x,yの方程式と導関数
方程式y2 = 4xの表す曲線は,右の図のよ うな放物線である.この式をyについて解く と,次のようになる.
y =±2√ x
よって,この放物線は,2つの関数 y= 2√
x · · ·°1 y=−2√
x · · ·°2 のグラフを合わせたものである.
O y
x y= 2√
x
y=−2√ x
関数°1 を微分すると dy
dx = 2· 1 2√
x = 1
√x = 2
y ←(√
x)0=“ x12”0
=1 2x12−1
=1
2x−12 = 1 2√
x
関数°2 を微分すると dy
dx =−2· 1 2√
x =− 1
√x = 2 y
これらは,次のようにまとめて表すことができる.
y2 = 4xついて dy dx = 2
y ただし,y6= 0
練習 3.25 円x2+y2 = 1 について,次の問いに答えよ.
(1) 方程式をyについて解け.
(2) dy
dx =−x
y であることを示せ.
次に,x,yの方程式が与えられたとき,この方程式はxの関数yを定めると考え,
合成関数の微分法により,dy
dx を求めてみよう.
応用例題 3.2 方程式 x2 9 + y2
4 = 1 で定められるxの関数yについて,dy
dx は次のよ うに表せることを示せ.
y6= 0 のとき dy
dx =−4x 9y
¶ ³
考え方 yをxの関数と考え,方程式の両辺をxで微分する.
合成関数の微分法により d
dxy2 = d dyy2·dy
dx = 2ydy dx
µ ´
【解】x2 9 +y2
4 = 1 の両辺をxで微分すると 2x
9 +2y 4 ·dy
dx = 0 よって,y6= 0 のとき
dy
dx =−4x 9y
O y
3 x
−3
2
−2 x2
9 +y2 4 = 1
[注意]応用例題3.2の方程式が表す曲線は,円x2+y2 = 9 をx軸をもとにしてy軸 方向に2
3倍に縮小したものである.このような曲線を
だ
楕円という.
練習 3.26 次の方程式で定められるxの関数yについて,dy
dx を求めよ.
(1) y2 =x (2) x2−y2 = 1
練習 3.27 a,bを正の定数とする.方程式 x2 a2 +y2
b2 = 1 で定められるxの関数yに ついて,dy
dx =−b2x
a2y と表せることを示せ.
B 曲線の媒介変数表示と導関数
曲線C上の点P(x, y)の座標x,yが,いずれもある1つの変数tの関数として表 されるとき,曲線Cについて調べてみよう.
例 3.9 曲線C上の点P(x, y)の座標x,yが,tの関数によって,
x= 2t2 · · ·°1 y= 2t · · ·°2 で表されるとする.
1
°,°2 からtを消去すると y2 = 4t2
から
y2 = 2x
O y
x
y2 = 2x 2
2
−2
よって,曲線Cは,放物線 y2 = 2x である.
一般に,曲線C上の点P(x, y)の座標x,yが1つの変数tの関数f(t),g(t) に よって
x=f(t), y =g(t)
と表されるとき,この表し方を曲線Cの媒介変数表示といい,tを媒介変数またはパ ラメータという.媒介変数にはt以外の文字を用いることもある.
例 3.10 原点を中心とする半径aの円 x2+y2 =a2
は,媒介変数θを用いて x=acosθ, y=asinθ と表される.
O y
a x
−a
a
−a θ a
(x, y)
[注意]円の媒介変数表示では,媒介変数としてθを用いることもある.
座標平面上の曲線Cが,媒介変数tを用いて x=f(t), y =g(t)
と表されているとき,yをxの関数と考えると,合成関数および逆関数の微分法に より
dy dx = dy
dt·dt dx = dy
dt· 1 dx
dt となる.したがって,次のことが成り立つ.
曲線の媒介変数表示と導関数
¶ ³
x=f(t),y=g(t) のとき dy dx =
dydt dxdt
= g0(t) f0(t)
µ ´
例題 3.8 xの関数yが,tを媒介変数として,次の式で表されているとき,dy
dxをtの 関数として表せ.
(1) x= 2t2,y= 4t (2) x= cost,y= sint
【解】 (1) dx
dt = 4t,dy
dt = 4 から dy dx = 4
4t = 1 t (2) dx
dt =−sint,dy
dt = cost から dy
dx = cost
−sint =− 1 tant
[注意] xまたはyを用いて表すと,次のようになる.
(1) dy dx = 4
y (2) dy
dx =−x y
練習 3.28 xの関数yが,tを媒介変数として,次の式で表されているとき,dy dxをt の関数として表せ.
(1) x= 2t,y=t2 −1
(2) x= 3 cost,y= 2 sint