第Ⅴ章 小学校社会科歴史学習における概念獲得を意図した授業実践と
Ⅰ 日本の農業について考えます。 (40)
表Ⅰ ( )の月別出荷量
(出典:東京卸売市場ホームページより)
図Ⅰ 雨温図
(出典:気象庁ホ ー ムページ)
図Ⅵ-1「評価問題①」
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授業においても取り上げた野菜についてのデータを示している。出荷時期を表すグラフ から、季節の影響を受ける農作物であること、またその影響を活かした取り組みがなされて いることに気付くことができる。さらに、雨温図から気候の要素が重要であることを考える ことができる。このような観点から、この野菜を取り上げた問題を作成した。
次に示すのが、図Ⅵ-1のグラフを読み取って答える図Ⅵ-2(「評価問題②」)のような 小問題である。
(1)の問題は、ピーマンを授業でも扱っているために答えられる問題である。それも記 憶に残っているかというレベルの問いであるため「知識」を評価する問題となる。ピーマン の学習の際に、その栽培のしくみについても理解できている児童は、(2)の問題に対応で きることになる。雨温図から宮崎の気候の特徴を読み取ることができれば、「冬でも暖かい 気候を利用して」などの文言が記述される。これを「技能」として評価することになる。
次ページの図Ⅳ-3(「評価問題③」)が、(3)の問題になる。①の問題は、授業では直 接扱っていない内容である。しかし、北海道が農業生産量が多いことを児童は、様々な農作 物について探究することで知っている。そこで、「知識」を問う問題としている。②の問題
(1)表Ⅰは、ある野菜の月別の出荷量を示したグラフです。
表で示された野菜は、何でしょう。 (知識)
(2)表Ⅰで示した野菜は、本来は、夏野菜です。しかし、冬 にも出荷されています。なぜ、夏野菜を冬に出荷しているの でしょう。 (技能) (理解)
ピーマン
茨城など他の地域の出荷が少ない時期に、栽培し て、価格の高い時期に出荷するため。(宮崎や高知 は、冬でも暖かいため、ビニールハウスを暖めるた めのコストを少なくできるため。)
図Ⅵ-2「評価問題②」
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は、大問題Ⅰの問題の最終的なまとめの問題を兼ねている問題である。(3)で示した農業 生産額の地図から、単元で学習した内容を思い起こしながら、農業のしくみについて説明す る。農業のしくみについて因果関係に基づいて説明するため「理解」を評価する問いとなる。
① 日本で一番農業生産額が多いのは、北海道です。なぜ、北海 道が日本で一番農業生産額が多いのでしょう。 (思考)(知識)
②日本の農業のしくみを説明しましょう。 (理解)
図Ⅱ 農業生産額(2010年)
(総務省統計局データより作成)
( 3 ) 右 の 地 図 は、 2010 年度の日 本 の 農 業 生 産 額 を 都 道 府 県 別 に 示したものです。
日 本 の 農 業 に つ い て 次 の 二 つ の 問 い を 考 え ま し ょう。
北海道は、他の地域に比べて、広い土地があるの で、大規模な農業にむいている。
日本の農業は、暖かい気候や、地形や大消費地へ の輸送などの土地の条件を利用して、収穫量を増や したり、出荷時期をずらしたりして、コストを減ら しながら、発展している。
図Ⅵ-3「評価問題③」
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図Ⅵ-4(「評価問題④」)は、大問題Ⅱである。工業生産額、人口密度を示す地図を読み 取り答えていく問題になる。(1)は、愛知県が日本一工業生産額が多いことについて説明 させる問題である。説明させるといっても、単元の学習の中で学んだ内容であり、記憶を再 生させる内容の問題であるため「知識」を評価することとしている。