なお、appletviewer コマンドでアプレットを実行した場合、APPLET タグ以外の記述は無視さ れます。
appletviewerコマンドで実行した例を示します。
6行目:public void init(){
init()メソッドは、アプレットを作成する際に必要なわけではありませんが、アプレットの起動時に 変数の初期化や処理の準備など実行させたい処理がある場合に記述します。ここでは、アプレッ トの背景色の設定と使用するフォントの設定を行っています。
7行目:setBackground( Color.blue );
アプレットの背景色を指定します。"Color.blue"は、Color クラスのオブジェクトで、その名の通 り青色を表します。予め用意されている色には、次のものがあります。
Color.white 白
Color.lightGray ライトグレイ
Color.gray グレイ
Color.darkGray ダークグレイ
Color.black 黒
Color.red 赤
Color.pink ピンク
Color.orange オレンジ Color.yellow 黄
Color.green 緑
Color.magenta マゼンタ
Color.cyan シアン
Color.blue 青
また、自分で任意の色を作成することも可能です。その場合は、次のように宣言します。
Color myColor = new Color( int r, int g, int b );
r, g, b には、0〜255 の整数値を指定します。ここで作成されたmyColorをColor.blueの部 分に指定します。
8行目:Font f = new Font( "Serif", Font.BOLD, 14 );
文字列の表示に使用するためのフォントの準備です。フォントを設定する場合には、フォントの 名前、スタイル、大きさなどを指定し、Font クラスのインスタンスを生成します。使用できるフォント の名前とスタイルは次のとおりです。なお、これらのフォントを使用して日本語を表示させた場合、
Serifは明朝体となり、それ以外はゴシック体となります。
9行目:setFont( f );
8行目では使用するフォントのインスタンスを作成しただけです。実際に使用するための設定 はこの行で行っています。
16行目:g.setColor( Color.cyan );
描画に使用する色を設定します。使用できる色は、7行目の説明にあるものと同じです。
ソースファイルの作成後、次のHTMLファイルを作成して実行します。
行 HTMLファイル(WhatTime2.html)
1 <APPLET CODE="WhatTime2.class" WIDTH="320" HEIGHT="40">
2 </APPLET>
実行結果は、次のようになります。背景色や文字色、フォントのサイズなどを、いろいろと変更し てみてください。
アプレットで表示するデザインを変更した後に再度実行する場合、アプレットビューアーでは新 しいアプレットが実行されますが、InternetExplorerやNetscapeNavigatorでは以前に読み込ま れたアプレットが残ってしまい、新しいアプレットが実行されないことがあります。このような場合、
次の操作をすることにより、新しいアプレットが実行されるようになります。
InternetExplorerの場合 [CTRL]キーを押しながら[更新]ボタンをクリック
NetscapeNavigatorの場合 [SHIFT]キーを押しながら[再読み込み]ボタンをクリック