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既存 NW 機器の HTIP 対応化手法

HTIP を低コストで実現する目標のため、既存ネットワークを HTIP に対応 させる手法について検討する。ここでは、ネットワークを構成する要素であるエ ンド機器、マルチポートノードとトポロジ変換器に対して、HTIPアダプタもし

くはHTIP Agentを接続させる手法について述べる。

ネットワークの HTIP 対応の概要

既存ネットワークを HTIP 対応するにあたり、ネットワーク上のユーザー端 末(PCやネットワークセンサ)に加えて、L2スイッチやルーターなどのネットワ ーク機器のHTIP対応も必要となる。ここでは、それらの機器のうち、パケット のフォワーディングを行うマルチポート機器と、他のトポロジとの接続を行う ブリッジのHTIP化について述べる。

マルチポート機器の HTIP 対応化

マルチポート機器の実例として、Managed L2 SwitchのHTIP化について述 べる。Managed L2 Switchは、管理機能をもつL2スイッチのことを指す。管 理機能とは、シリアルもしくはSSH/Telnetによる接続とコマンド制御が可能な コンソール設定機能のことを指す。このManaged L2 Switchは、HTIP Agent を持たないものとする。

Managed L2 SwitchのHTIP化の手法として、HTIP AgentをL2 Switchと 接続する方法が考えられる。HTIP Agentは、L2 Switchの管理機能にアクセス し、HTIPフレーム(LLDPDU)を生成する。HTIP Agentと管理機能の間の接続 方法は、次の2種類が考えられる。

(a)Managed L2 SwitchにHTIP AgentをEthernet接続する場合

HTIP Agentは、Managed L2スイッチの管理機能に対して、Ethernet経由

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の http もしくは ssh で接続する。HTIP Agent は、L2 Switch の機器情報と FDB などの接続構成情報を取得し HTIP フレームを生成、これを HTIP

Managerに送信する。HTIP フレームは、L2 Switch内部の仮想ブリッジを経

由して伝達される。

図 30 パターン(a)L2スイッチにAgentをEthernetで接続する場合 (b)Managed L2 Switch にHTIP AgentをSerial接続する場合

HTIP Agentは、L2 Switchの管理機能にシリアルで接続し、L2 Switchの機

器情報とFDBなどの接続構成情報を取得しHTIPフレームを生成、これをHTIP

Managerに送信する。

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図 31 パターン(b.2) L2スイッチにAgentをシリアルで接続する場合

ブリッジの HTIP 対応化

ブリッジの実例として、PLCモデムのHTIP対応化について述べる。PLCモ

デムは、PLCとEthernetそれぞれに対応するポートをもち、そこに到着したパ

ケットに対して、PLC―Ethernet間のプロトコルを行う機器である。ここでは、

電源線のコネクタを 1 つ持ち、Ethernet のコネクタを 1 つ持つものとする。

PLCモデムの内部では、EthernetとPLCの変換を行うGWと、SSH/Telnetも しくはシリアルで接続・コマンド制御が可能な管理機能が存在し、これらは仮想 ブリッジで接続されているものとする。

PLCモデムのHTIP対応化の手法として、マルチポートノードと同じくHTIP

Agentを接続する方法を用いる。ただし、PLCモデムはポートを2つしか持た

ないため、HTIP Agentを接続する別の方法が必要となる。その方法として、L2 スイッチを接続する方法が挙げられる。そのL2スイッチの配置としては、単純 にPLC モデムに接続する方法の他に、HTIP Agent や PLC モデムに内蔵する 方法も考えられる。

この考察から、PLCモデムのHTIP対応化手法は、次の2つの指標で分類で きる。

⚫ HTIP AgentとPLC モデムの接続プロトコル

⚫ HTIP AgentとPLCモデムを接続するL2スイッチの位置

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これらの指標で分類したPLCの接続手法を表 13に示す。

表 13 HTIP Agentのプロトコルと接続方法で 分類したPLCモデムのHTIP対応化手法 接続プロトコル

Ethernet シリアル

L2 Switch位置 通常

(a.1) (b.1)

HTIP Agent内部

(a.2) (b.2)

PLCモデム内部

(a.3) (b.3)

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(a) PLCモデムの管理機能にシリアルで接続する方式

HTIP AgentはEthernet経由でPLCモデムの管理機能にアクセスし、PLC

モデムの機器情報を取得する。このとき、PLC モデムは、HTIP によるトポロ ジ上では、PLCモデムはHTIP NW機器として認識されなくてはならない。そ のため、PLCモデムは、その内部のGWがもつフォワーディングテーブル内容 を接続構成情報として取得する。これら情報をもとに、HTIP AgentはHTIP フ レームを生成し、Managerに向けて送信する。

この接続手法は、HTIP AgentとPLCモデムの接続方法によって、(a.1)から (a.3)の三種類に分類される。

a.1は、L2スイッチを介して、PLCモデムとHTIP Agentを接続する手法で ある。この手法は、6.3(a)のAgentをEthernet接続したHTIP対応L2スイッ チを加えたものである。HTIP Agent は、L2 スイッチと PLC モデムの両方の HTIPフレームを行う。

a.2 は、HTIP-Agent 機器の内部にブリッジを内蔵する手法である。HTIP

AgentをPLCモデムとネットワークの間に挿入する形となる。

a.3 は、PLC モデム内部にブリッジを内蔵する方式である。PLC は

HTIP-Agent専用の端子を持ち、そこにHTIP-Agentを直接接続する。

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図 32 パターンa.PLCモデムの管理機能にEthernetで接続する場合

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(b). PLCモデムの管理機能にシリアルで接続する方式

HTIP AgentはシリアルでPLCモデムの管理機能にアクセスし、PLCモデム

の機器情報を取得する。(a)と同様、PLCモデムは、その内部のGWがもつフォ ワーディングテーブル内容を接続構成情報として取得する。これら情報をもと

に、HTIP AgentはHTIP フレームを生成し、Managerに向けて送信する。

6.4.1(a)と同様に、HTIP AgentとPLCモデムの接続方法によって、(b.1)から (b.3)の三種類に分類される。詳細は、6.4.1(a)と同様である。

図 33 パターンb.LCモデムの管理機能にシリアルで接続する場合

45 方式ごとの考察

6.4.1、6.4.2で述べた方式について考察する。

(a) PLCモデムの管理機能にシリアルで接続する方式は、HTIP Agentの必要

な配線数が 1 つのみという利点があり、後述の(b)と比べ、ネットワークの管理 が用意である。そのため、一般家庭・小規模店舗などトラフィックの少ないネッ トワークに向いていると考えられる。

(b) PLCモデムの管理機能にシリアルで接続する方式は、通信を行うEthernet

線と、情報の取得を行うシリアル線が独立している点より、ネットワークのトラ フィックへの影響が少ない利点が存在する。よって、企業などの比較的大規模ネ ットワークに向いていると考えられる。

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