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施策の基本的な取り組み方針

ドキュメント内 出雲市建築物耐震改修促進計画 全文 (ページ 56-59)

第4章  建築物の耐震化目標を達成するための施策

1.  施策の基本的な取り組み方針

第4章 建築物の耐震化目標を達成するための施策

1‐2 耐震診断・耐震改修の促進に係る基本的な取組方針 (1) 基本施策と施策実施方針 

耐震化目標を達成するためには、平成 37 年度末までに現状の住宅の耐震化率 75%を 90%に、

多数の者が利用する建築物の耐震化率 85%を 95%に引き上げる必要がある。この高い目標を 達成するためには、これまでの建替え及び改修工事の実績を凌ぐペースで耐震化工事を実施す る必要があり、そのためには、市は県と連携して様々な施策を実行する必要がある。 

このため、市は県と歩調を合わせ、県が掲げる基本施策と同様に 耐震診断・改修事業を促進 する施策 、 地震防災に関する啓発・知識向上に係る施策 及び 特定既存耐震不適格建築物 の所有者に対する法的措置の実施 を 3 本の基本施策として掲げ、総合的な対策に取り組む。 

基 本 施 策  施 策 実 施 方 針 

基本施策1  

建 築 物 の 耐 震 診 断 及 び 耐 震 改 修 の 促 進 を 図 る ための施策 

建築物所有者の自助努力、地域社会における自主的な防災活動及び建築業界の 市場開拓努力等により耐震化が促進されるよう誘導する。 

緊急的に取り組む分野や負担軽減措置が必要な分野等においては、市及び県に よる公的助成を実施する。 

相談窓ロの強化など耐震化を促進するための環境を整備する。 

家 具 転倒 防 止 対策 な ど 建築 物 以 外の 対 策 や市 街 地 の防 災 対策 な ど 総合 的 観 点 から建築物の耐震化を進める。 

基本施策2  

建 築 物 の 地 震 防 災 に 関 す る 啓 発 及 び 知 識 普 及 のための施策 

耐震診断及び耐震改修を促進するため、建築物所有者等に大規模地震が発生す る可能性や発生した場合の被害の大きさを認識してもらう。 

同じく所有者に耐震診断・改修の必要性等について正しく理解してもらう。 

啓発と知識普及のため適確な情報提供と多様な学習機会の提供に努める。 

基本施策3  

特 定 既 存 耐 震 不 適 格 建 築 物 の 所 有 者 に 対 す る 法的措置等の実施 

多くの市民の安全を確保するため、耐震診断によって安全を確認すべき建築物 や保安上危険な建築物が放置されることがないようにする。 

耐震改修促進法及び建築基準法による法的措置を公平、公正かつ迅速、確実に 執行するための運用基準並びに手続きについて基本的な方針を定める。 

(2) 重点施策とその取組方針 

基本施策は県と歩調を合わせて取り組むが、本市独自の耐震化に関する現状と問題点を考慮し、

重点的に取り組む必要がある施策を重点施策として掲げ、より一層の耐震化の促進を目指す。 

耐震診断及び耐震改修の促進に係る重点施策と取組方針 

①住宅の耐震診断及び耐震改修の促進 

(ア)耐震診断及び耐震改修に関する補助制度を拡充する。 

(イ)県や業界団体と連携し、「耐震診断士の派遣制度」の創設に取り組む。 

②耐震診断・耐震改修及び建築物の地震防災に関する啓発および知識普及 

(ア)耐震化率の低い地域を重点的に、自治会や職場単位で耐震対策出前講座を開催する。 

(イ)地域の危険度マップを活用し、地震リスクの周知と意識啓発を図る。 

③市が所有する公共建築物の耐震化 

(ア)市有建築物の耐震化率を高め、民間建築物の耐震化を牽引する。 

④法的義務付けによる建築物の所有者への指導とフォロー 

(ア)避難路等として重要な緊急輸送道路沿いの建築物に対して耐震診断を義務付ける。 

(イ)法的義務付けとともに、建築物の所有者に対する補助制度を創設し診断・改修費用の 負担軽減を図る。 

(3) 重点的に耐震化すべき地域 

地震災害による周辺地域への被害拡大の防止、並びに地震災害発生後の避難・救助・医療活 動など応急対策の円滑化を図る観点から、次の地域については重点的に耐震化を進める。 

①避難・救助活動が困難で延焼拡大の危険性がある老朽木造住宅密集地域 

②地域防災計画に定める緊急輸送道路及び避難路の沿道地域 

(4) 重点的に耐震化すべき建築物 

地震災害による人的被害を最小化、並びに地震災害発生後の避難・救助・医療活動などの応 急対策において必要な施設機能の確保を図る観点から、次の建築物については重点的に耐震化 を進める。 

① 地震による倒壊等で人的被害の発生する可能性が高い住宅(耐震性が不明又は不足する もの) 

② 要安全確認計画記載建築物(防災拠点、避難所及び避難路等沿道建築物) 

③ 災害時に救護施設となる病院 

④ 災害時に要援護者施設となる社会福祉施設等 

⑤ 災害時に一時居住施設となる公営住宅等 

※ 要緊急安全確認大規模建築物 ⇒ 耐震診断済み(全ての施設が評価Ⅲで現行耐震基準に

相当する)   

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