6 1)音響測深機器を用いた出来形管理
2 施工合理化調査を実施する場合はこれに協力すること。
(2)施工者希望Ⅰ型
【入札公告】記載例
7
(記載例)
【メモ:一般土木工事、維持修繕工事または河川しゅんせつ工事の場合は、(番号)
を追記】
『1 工事概要』に以下を追記する。
(番号)本工事は、国土交通省が提唱する i-Construction に基づき、ICTの 全面的活用を図るため、受注者の提案・協議により、起工測量、設計図書の照査、
施工、出来形管理、検査及び工事完成図や施工管理の記録及び関係書類について3 次元データを活用するICT活用工事の対象工事(施工者希望Ⅰ型)である。
【入札説明書】記載例
(記載例)
【メモ:一般土木工事、維持修繕工事または河川しゅんせつ工事の場合は、(番号)
工事の実施形態に下記を追記】
『(番号) 工事概要』に以下を記載
(番号)工事の実施形態
(番号)本工事は、国土交通省が提唱する i-Construction に基づき、ICTの 全面的活用を図るため、受注者の提案・協議により、起工測量、設計図書の照査、
施工、出来形管理、検査及び工事完成図や施工管理の記録及び関係書類について3 次元データを活用するICT活用工事の対象工事(施工者希望Ⅰ型)である。
ICTを全面的に活用するため、入札にあたり「ICT施工技術の活用(ICT 活用工事)」(別記様式-1)を提出し、その内容がICT活用施工として適当と 認められる場合、契約後施工計画書の提出までに監督職員へ提案・協議し、協議が 整った場合にICT活用施工を行う。
本工事おけるICT活用施工は、浚渫工(バックホウ浚渫船)において①に示す ICT建設機械を用いた施工を行い、ICTを用いた3次元出来形管理等の施工管 理を実施し、それらで得られた3次元データを納品することをいう。
なお、ICTの活用にかかる費用については、設計変更の対象とし、詳細につい ては特記仕様書によるものとする。
① ICT建設機械
1)3次元MCまたは3次元MGバックホウ
なお、MCとは「マシンコントロール」 、MGとは「マシンガイダンス」
の略称である。
『(番号) 総合評価に関する事項』に以下を記載
(番号)総合評価に関する事項 (番号)評価の基準
(番号) 企業の技術力 評価項目
ICT活用工事(ICT施工技術の活用)
当該工事において、ICTを活用する計画である場合は、「ICT施工
技術の活用(ICT活用工事)」(別記様式-1)を添付すること。
8
評価基準 評価点
・①~⑤の全ての段階でICT施工技術を活用する場合 2点
・①~⑤の一部または全ての段階でICT施工技術を活用しない場合0点
【※評価点については、各発注機関の状況により変更可能】
※①~⑤の各段階とは、「①3次元起工測量」「②3次元設計データ作成」
「③ICT建設機械による施工」「④3次元出来形管理等の施工管理」「⑤ 3次元データの納品」である。
なお、詳細については、特記仕様書によるものとする。
(番号)ICT活用施工に掛かる技術の活用について、本工事では総合評価落札方 式における「技術提案(施工計画等)」での評価対象外とするため、記載 しないこと。
但し、ICT活用施工に掛かる技術を応用(別の技術を組み合わせて効果 を高める、または別の効果を発現する等を含む)した技術提案については、
その応用部分(付加的な内容)についてのみ評価対象とする。※
※技術提案書(施工計画等)を求める場合に記載する。
※「技術提案書(施工計画等)」は、求める書式名称に随時修正すること。
(2)特記仕様書への記載例
(記載例)
第○○条 ICT活用工事について 1.ICT活用工事
本工事は、国土交通省が提唱する i-Construction に基づき、ICTの全面的 活用を図るため、受注者の提案・協議により、起工測量、設計図書の照査、施 工、出来形管理、検査及び工事完成図や施工管理の記録及び関係書類について 3次元データを活用するICT活用工事の対象工事である。
2.定義
(1)i-Construction とは、ICTの全面的な活用、規格の標準化、施工時期の 平準化等の施策を建設現場に導入することによって、建設現場のプロセス全 体の最適化を図る取り組みである。本工事では、施工者の希望により、その 実現に向けてICTを活用した工事(ICT活用工事)を実施するものとす る。
(2)ICT活用工事とは、建設生産プロセスの下記段階において、ICTを全 面的に活用する工事である。また、次の①~⑤の全ての段階でICT施工技 術を活用することをICT活用施工という。
対象は、一般土木工事、維持修繕工事または河川しゅんせつ工事とする。
① 3次元起工測量
② 3次元設計データ作成
③ ICT建設機械による施工
④ 3次元出来形管理等の施工管理
⑤ 3次元データの納品
9
3.受注者は、入札にあたりICTを全面的に活用するためICT活用工事計画 書(別記様式-1)を提出し、その内容がICT活用施工として適当と認めら れる場合、契約後施工計画書の提出までに監督職員へ提案・協議し、協議が整 った場合に下記4~9によりICT活用施工を行う。
(以下、ICT活用施工を行う場合)
4.原則、本工事の浚渫工施工範囲の全てで適用することとし、具体的な工事内 容及び対象範囲を監督職員と協議するものとする。なお、実施内容等について は施工計画書に記載するものとする。
5.ICTを用い、以下の施工を実施する。
① 3次元起工測量
受注者は、3次元測量データを取得するため、下記1)~2)から選択
(複数以上可)して測量を行うものとする。
1)音響測深機器を用いた起工測量
2)その他の3次元計測技術を用いた起工測量
② 3次元設計データ作成
受注者は、設計図書や5.①で得られたデータを用いて、3次元出来形管 理を行うための3次元設計データを作成する。
③ ICT建設機械による施工
5.②で作成した3次元設計データを用い、下記に示すICT建設機械を 作業に応じて選択して施工を実施する。
1)3次元MCまたは3次元MGバックホウ
バックホウのバケットの位置・標高をリアルタイムに取得し、IC T建設機械による施工用データとの差分に基づき制御データを作成 し、バケットを自動制御する3次元マシンコントロール技術または、
バックホウのバケットの位置・標高をリアルタイムに取得し、ICT 建設機械による施工用データとの差分を表示し、バケットを誘導する 3次元マシンガイダンス技術を用いて、浚渫工を実施する。
④ 3次元出来形管理
5.③による工事の施工管理において、下記1)~3)から選択(複数 以上可)して、出来形管理を行うものとする。
1)音響測深機器を用いた出来形管理 2)施工履歴データを用いた出来形管理
3)その他の3次元計測技術を用いた出来形管理
⑤ 3次元データの納品
④により確認された3次元施工管理データを、工事完成図書として電子納 品する。
6.上記5.①~⑤の施工を実施するために使用するICT機器類は、受注者が 調達すること。また、施工に必要なICT活用工事用データは、受注者が作成 するものとする。使用するアプリケーション・ソフト、ファイル形式について は、事前に監督職員と協議するものとする。
発注者は、3次元設計データの作成に必要な詳細設計において作成したCA
Dデータを受注者に貸与する。また、ICT活用工事を実施する上で有効と考
えられる詳細設計等において作成した成果品と関連工事の完成図書は、積極的
に受注者に貸与するものとする。
10
7.上記5.①~⑤で使用するICT機器に入力した3次元設計データを監督職 員に提出すること。
8.土木工事施工管理基準(案)に基づく出来形管理が行われていない箇所で、
出来形測量により形状が計測出来る場合は、出来形数量は出来形測量に基づき 算出した結果とする。
9.受注者は、当該技術の施工にあたり活用効果等に関する調査を行うものとし、
調査の実施及び調査票については別途指示するものとする。
10.本特記仕様書に疑義を生じた場合または記載のない事項については、監督 職員と協議するものとする。
第○○条 ICT活用工事における適用(用語の定義)について 1.図面
図面とは、入札に際して発注者が示した設計図、発注者から変更または追加された設計 図、工事完成図、3次元モデルを復元可能なデータ(以下「3次元データ」という。)等 をいう。
なお、設計図書に基づき監督職員が受注者に指示した図面及び受注者が提出し、監督職 員が書面により承諾した図面を含むものとする。