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新潟市債権管理基本方針の策定

ドキュメント内 H28kekka.pdf (ページ 33-36)

第1 第1次債権管理基本方針の策定

1 新潟市は平成25年3月4日に「新潟市債権管理基本方針」(以下,「第1次 債権管理基本方針」という)を策定した。同方針は,債権管理における統一的な ルールをつくるとともに,未収債権の効果的かつ効率的な縮減に向けた具体的な 取組みを計画的に実行していくことを目的とする。同方針は,平成24年度から 同26年度を取組み期間とし,徴収をはじめ債権整理を含めて縮減に取組み,平 成23年度末の未収金約144億円を同26年度末で約100億円にすることを 目標として掲げた。

2 第1次債権管理基本方針は,現状の課題として,①現行の職員体制によると,

債権所管課には徴収担当専門職員がいない,②債権所管課では,徴収ノウハウの 蓄積が乏しいことと人事異動に伴いその伝達が困難,③市税を除く他の債権は,

収納等のシステムがあっても殆どのシステムが滞納整理に対応した仕様となって いない,④これまで保証人等に対する履行の請求が十分になされていなかった,

⑤強制徴収債権については,市税以外は滞納処分による差押等の実績は少ない,

⑥非強制徴収債権については,債権の放棄等の債権管理に関する統一的な基準の 整備の必要性を要望している,⑦上記⑤,⑥から,差押,滞納処分の執行停止,

支払督促,訴訟,債権放棄など本市が債権を取扱う基本的な考え方や処理基準は すべからく同一であるべきだが,現状では十分とはいえない,と指摘した。

3 上記課題を踏まえ,第1次債権管理基本方針は,基本方針として,①新たな未 収金の発生防止(抑止),②過去の未収金の整理,③全庁一体となった取組みの 推進,④債権回収に向けた連携の強化,⑤市民への積極的な周知・啓発活動の展 開,を示した。

4 第1次債権管理基本方針は,具体的な取組みとして,①新たな未収金の発生の 抑制(所管課,債権管理課):○市民が納付しやすい環境づくり(口座振替制度 の推奨,コンビニストアでの納付の拡充やクレジット納付などの電子収納システ ムの導入の検討),○早期催告の実施(督促後の不履行に対する,文書や書面に よる催告のほか,事案による訪問催告の計画的実施),○貸付時における債務の

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承認及び連帯債務の周知,○民間ノウハウの活用(未納初期段階における電話呼 びかけなど),○債権管理に係る統合システムの整備,②過去の未収金の整理

(所管課,債権管理課):○財産調査等による生活状況や納付資力の把握,○自 主納付の促進,○差押などの法的措置の強化,○回収見込みがない債権の整理,

③全庁一体となった取り組みの推進(所管課,債権管理課):○新潟市債権管理 推進委員会における意思統一と情報の共有,○債権管理に係る進行管理の徹底,

債権管理に関する条例の整備とこれに基づく適正な債権管理(債権管理に関す る条例の整備,債権管理マニュアルの作成),④債権回収に向けた連携の強化

(所管課,債権管理課):○債権回収専門組織による集中処理(債権管理課によ る高額・困難事案の引受),○整理・蓄積されたノウハウの提供(所管課のOJ Tなどによる自らの債権回収環境整備),○債権回収に係る人材育成の促進(所 管課と債権管理課との連携による職場内研修による職員のレベルアップ),⑤市 民への積極的な周知・啓発活動の展開(所管課)の各実行を宣言した。

第2 第2次債権管理基本方針の策定

1 新潟市は平成27年4月1日に「新潟市債権管理基本方針(平成27年度~平 成29年度)」(以下,「第2次債権管理基本方針」という)を策定した。第2 次債権管理基本方針は,冒頭で「市の自主財源を確保し持続可能な財政運営を推 進するには,今までの徴収に主眼を置いた態勢に加え,市の債権の適正管理を強 化することが必要となります。」と態勢の変更を明らかにした。第1次債権管理 基本方針の実行により,未収金の縮減が進めば回収困難な債権が顕在化してくる ので,その対応の必要性が高まる。また,全庁的な債権管理の取組みが進めば,

所管課の債権管理能力も向上してくる。よって,債権管理基本方針の発展的変更 は自然と言えよう。第2次債権管理基本方針は,平成27年度から同29年度を 取組み期間とし,市債権の適正管理を推進し,未収金の金額を平成27年度末9 0億円(縮減目標金額:債権管理課4億円,各部署6億円),平成28年度末8 0億円(縮減目標金額:債権管理課4億円,各部署6億円),平成29年度末7 0億円(縮減目標金額:債権管理課4億円,各部署6億円)に縮減する目標を設 定した。

2 第2次債権管理基本方針は,基本方針として①適正な債権管理の推進,②庁内 連携による対応,③職務遂行能力の向上,④広報の強化を示した。

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3 具体的な取組みとして,①適正な債権管理の推進:○計画的な滞納整理の推進

(滞納未然防止,早期滞納解消),○法令の適正な運用(法令及び債権管理条例 に基づく債権管理),○緩和措置の適正な運用(滞納者の現況に沿った措置,運 用基準の明確化・統一化),○組織体制の整備(徴収組織の全庁的な在り方,財 産調査や公売などの全債権共通事務に関する体制・仕組み,弁護士などへの業務 委託など),○統合債権システムの構築,②庁内連携による対応:○滞納解消に 向けた関係課連携(債権管理課,所管課,消費生活センターなど),○条例の適 切な運用による情報共有,○滞納以外の問題解決への連携(納付相談を契機とす る消費生活センター,配偶者暴力相談支援センター,自立相談支援機関,福祉事 務所などの紹介,案内等),③職務遂行能力の向上:○所管債権の説明力強化

(研修による職員の能力向上),○所管債権の徴収力強化(債権管理課の協力 等),○取組み姿勢の強化(債権管理推進委員会による進行管理,関係職員に対 する組織的教育),④広報の強化(納期内納付の促進や制度説明の外,納付猶予 などの説明,滞納によるデメリットやサービス制限の説明や周知を含む)。

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