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新学習指導要領に対応した単元計画の構造図

第4章 保健体育の授業づくり

第 2 節 新学習指導要領に対応した単元計画の構造図

1 単元計画の構造図とは

授業づくりでは,①全ての生徒が受ける保健体育の授業等を通して,「運動することに意 欲が持てる」・「基本的な知識,技能を習得する」・「知識,技能を活用できるようにする」,

②特別活動や学校行事,部活動等を通して,個々の状況によって探求的な活動の場を広げる,

③日常生活全般を通して,自身に適した継続的な取り組みを行うといった学習活動への支援 が求められています。

そのため,様々な動きの習得や運動の苦手な生徒に対して,発達段階に応じて,指導場面 における具体的な授業の工夫をイメージすることで,より効果的な指導や評価ができるよう に単元計画の構造図を作成します。

2 作成するねらいは

(1) 学習指導要領の記載内容を理解すること

(2) 自身の授業イメージと新学習指導要領で求める目標,内容と整合しているか確認すること (3) 単元全体を通して,身につけさせたい指導内容をバランス良く配当すること

(4) 学習評価についての理解と「指導と評価の一体化を図る」こと を意図しています。

単元の構造図を作成することで,保健体育科の学習指導要領・解説の理念や趣旨の理解が 深まり,指導内容が明確になり,具体的な授業づくりに活用できます。また,指導と評価の 一体化に活用することができます。目標→内容→授業→学習評価が一体化しているかを確認 するために作成するものです。

【体育分野】

3 各ゾーンの説明と作成の留意点

次の3ケ所のゾーンを作成します。A,B,Cの各ゾーンが連動していますので,各ゾー ンを見通しながら,整合性をとる必要があります。

※ P34参照

Aゾーン 学習指導要領及び解説の転載

・領域の内容(運動種目等)について,学習指導要領及び解説に記載された内容を転 記し,指導する学年で取り扱う例示等を選びます。

Bゾーン 授業構想検討箇所

・学習指導要領に示された例示のキーワードをいつ取り上げるのか,具体的な学習内 容は何か,どのような学習過程を用いるのか等を検討します。

Cゾーン 評価規準の設定

・効果的,効率的な評価に資するよう,評価規準を設定します。多数の評価項目を 設定すると評価が難しくなるので,設定可能な数及び評価の観点に応じて,包括的 な評価規準にするなどの工夫を検討します。

(1)Aゾーン

① 「学年・領域・単元名」例;中学校第1学年 球技(ネット型:テニス)

② 指導内容の概要

学習指導要領解説の各領域の冒頭箇所等から,この領域での指導内容の概観し ている箇所を転載します。

③ 学習指導要領の内容

学習指導要領に示された内容(1)(2)(3)を転載します。

④ 解説の記載内容

学習指導要領解説に記載された例示等の項目を転載します。

・内容の取扱い

内容の取扱いのうち,本領域の単元計画作成に関わる事項を転載します。

また,解説の記載内容について,いつ指導するのか学年を記載します。生徒の 実態に合わせ,2学年通して指導する内容やすでに身に付けている場合は選択し ないことも考えられます。

(2)Bゾーン

⑤ 授業のポイント

Aゾーンの②から④の整理を参考に,(1)技能は,実際の授業で,教師が指導内 容を具体化する際に,授業の場面で実際に用いる動きのコツや,生徒への声かけ などの具体的な内容を記載します。(2),(3)は,各内容の具体的指導事項を 記載します。

(3)B2ゾーンの単元時間数の決定

時間数は,中学校第1学年及び第2学年で8~10時間程度(体つくり運動は7時 間以上,体育理論3時間以上),中学校第3学年は,15~20時間程度と考えます。

(4)B1ゾーンのキーワードの配置

学習指導要領,解説,授業のポイントの中から,内容(1)技能,(2)態度,(3)知識,

思考・判断ごとに,時間数に応じて,指導の重点とするキーワード(教えるべきこと を項目化したもの)を抽出します。その際,中学校学習指導要領保健体育編解説の各 領域の最終ページに技能のキーワード一覧が記載されていますので,参考として下 さい。

(技能ゾーン)

ア 学習指導要領解説から,当該学年で教えるべき大まかな動きやゲームの様相を 示して下さい。

イ アで示した動きやゲームの様相に伴い必要となる具体的技能の例示のキーワー ドを仮置きします。その上で,⑤指導のポイントで示した具体的指導事項を簡潔 に記載します。

(1 時間の授業の中で指導過多と評価過多にならないよう計画してください。

指導では,できる限りキーワードの配置の重複を避けます。技能については,

指導後すぐに身に付きにくいので評価は,ある程度の時間をおいて設定するよ うに検討して下さい。)

(態度ゾーン)

ア 学習指導要領解説から,当該学年で教えるべき大まかな態度の様相を示して下 さい。

イ 態度は,公正,協力,責任,参画,安全に関する具体的指導事項を記載します。

態度の指導は,解説等に示された態度につながる知識等を押えた上で,取り組ん でいる様子を観察します。評価場面とB2の学習方法が連動します。

(知識,思考・判断ゾーン)

ア 学習指導要領解説から,当該学年で教えるべき大まかな知識,思考・判断の様 相を示して下さい。

イ 知識で示された内容のうち,当該学年で扱うキーワードを記載します。思考・

判断は,(1)技能,(2)態度,(3)知識を活用して,運動や活動を工夫す る様子を示しています。

(5)B2ゾーンの学習過程の検討

めあて 1,ねらい 1 といった表記ではなく,具体的な活動がイメージできるよう活 動を示します。練習,ゲームとする場合も,どのような指導の工夫があるのか分か るようにして記載します。

オリエンテーション,出席確認,準備運動,整理運動などの授業マネージメントに 関わる部分や生徒の状況を確認するための診断的時間や前段階の復習的時間,最終 的に評価を確認するための総括的時間等についても必要に応じて設定します。

●B1ゾーンとB2ゾーン作成のポイント

・B1ゾーンとB2ゾーンは,連動しています。1 時間の間に教えるべき内容が入りすぎ ないよう調整をしてください。

・「習得型」の学習と「活用型」の学習のバランスが適切であるか,実現状況が十分満 足とは言えない生徒に対する指導の手立ての機会はとれているか,個に応じた学習の工 夫はとられているかなど,各学校で指導される生徒や地域の実態を踏まえて修正を行っ てください。

・キーワードの幅は,指導と評価の時間が取れるよう余裕をもって配置してください。

・B1ゾーンとB2ゾーンは,A(学習指導要領)からC(評価規準)につながる横ライ ンとB1ゾーン(指導内容)とB2ゾーン(学習過程)の縦ラインの双方から見直し,

修正を図ってください。

(学習指導要領の示された内容と評価規準にずれはないですか?)

(B1で示したキーワードがB2の学習過程で十分指導し,評価することができますか?)

(6)C1・C2ゾーン(評価規準の設定)

C1ゾーンに学習活動に即した具体の評価規準を,「関心・意欲・態度」,「思考・

判断」,「技能」,「知識・理解」の観点別に記載します。その具体の評価規準を,

Bゾーンのどの時間で評価するのかC2ゾーンに記載します。1単位時間で多くて も2つの評価項目になるように工夫します。

体育分野 の単元 計 画 の構造 図

12345678910  単元名   中学校第  技(ネットル)第1学年 ② 指導内容の概要  学習指導要領解説の記載内容(1.2) 業のポ(生徒の発問や声かけ仕方な) 1 

(1) の運動に 勝敗を競うさや わい,本的 能や仲間と きでゲーム るようる。  イ ネ ルや用具の操作 位置に戻の動 きにて空 をめを展 るこ

指導に際しいた場所への攻撃を中心に習課題 にプの人数、の広さ、制限を工夫した 取り入れ、(中略)取り組ませる ルの操作」ける前の身体の構え方(準備姿勢)から 位置への移動仕方(ップとらルを 後の身体の操作体を操作して味方に いだ相手側のコした <例示  の中心付近でとら(1)  相手側のコの空い場所にボルを(選択せず)  味方が操作しやすい位置にボ(1年及年)  高い位置からルを打ち(1) 定位置に戻るとは,相手側のルを打ち返した本的な ップいて分の空いたに定位置に戻次の 攻撃に備えルを持たときの動きのこ <例示  手の打球に備準備姿勢(1年)  開始す定位置に戻ると。(選択せず)  ルを打っした後,ルや相手に正対(2)

運動の技能(~がる)  スムーズ ルの中心付近とがで ②味方が操作しやす位置にルを本動作がで る。 ③肩よい位置か ④相手の打球にた準備姿勢とがで 2 

(2) 技に積極的に取 り組むとフェ なプろう 分担した たそ について話合い 参加しよ や,健康・安全 気を配る うに

 規定の範囲でいっルや相手を尊重すいっ 相手の健闘を認めに取とすと(1年次は指導の み)  際に具の準備や後片付け 割に積極的に取(1年次)  の課題の解決に向けて自らの考極的に話いに参 加しよ(1指導のみ)  習の際に出しの補助を 題の解決に向け仲間に助言した助しよとす こと(1)  調と,ルの扱い方やネットの設置状態習場 所な自己や仲間の安全に留意と,技の難易度や自己の技能・体力 程度にあっ動をが大切で(12)

関心・意欲(~ようる)   常に ①バレしさや喜びの学習 極的に取りして ②分担した役割をとしている ③仲間の学習とし ④自他の健康や安全に配ろしている 知識]  じた集団対集団,個人対個人 失点攻防開し敗をので あるの特徴かット型及 型な大別(1)  古代よ世界各地々な技が行われて代に入り学校で球技 が開発普及してたこと,技大会において要な競技 て行てい(2)  術や戦術戦の名称やそい方(1年及 年)  とでは,巧緻性,敏捷性筋持久力な 型に高め(第1学年)  簡易なにおける審判や運営の仕方がある(第年)

知識・理解(言りしている、具体例を 挙げてる) A 以上に ①球技の特性や成り立ち出し 個人やの能力応じた作戦を立て団対集団で得失点 展開勝敗を競うさや喜びので運動 技はの行の特ル型ット に大別で の代表的なあり技大会にお 要な競技われ てい 技術の名称やそい方にいている 関連して体力につ言っいる 型では、巧緻性敏捷性、持久力動きに関 連し 思考・判断]  活動の仕方,組み合わせ方,安全上の留意点学習した内容を習場面に 適用した応用した <例示  作やボ動き技術を付け 動の行い方のポ(第1学年)  自己やの課題付けると。(第学年)  れた課題に応じた習方法を選ぶ と。(第年)  仲間と協力役割に応力の仕方付けると。(第 年)  習し全上の留意点の練習場面や試合場面(第 学年)

思考・判断(~)   ル操作やルを持たな 行い方の自分に合ったポ見付けて ②自己やチの課題に応じた練習方法を ③学習した安全上の留意点をの練習場面や試合場面に当てはめ てい 関心・①② 思考・判断①② 運動の技②③  知識・理解①③

③ 習指導要領の内容(1.2学年) 内容の取扱い

第1学年及 学年敗を 楽しさ喜び 味わい,基本的 用具, バッ仲間 と連携 攻防開で ようる。 球技の学習に積 極的に取り組み, フェアに こと, 割を果た や,いに参加 するなど 欲を己の 康や安全に気を とともに,技術 名称や行い方な 理解し, に応じた運動の み方を工夫で るようる。 (3) 技の特性や成り 技術の名称や行 い方 体力 応じた運動の取り み方を工夫で うに

3  思考・ 球技」の(1)の運動につ入学年次においての中か次の年次以降 おいては,の中から一をしてット ル,ハンッカの中かル,卓球,ミン 中からウにつは,宜取り上げ地域や学校の実態に応じて他の運動 いて修さがで

評価規準例

基本技術の練習 (オ ス、スパ

( ソ フ ト バ レー ボー ル)

共通動、振り 中心付近を捉え サー フェ の意義 話し合い 加しよとす 学習し点を他の練習場面に ては

課題練習方法見つ

方のポ見つ

バレ性や成を言 技術の名称や作戦の名称と

ォ ー ム

姿

準備運動、補強学習内容の確動の ゲーム ーボール

ゲーム ーイーボール

題別練習 班別 リーグ戦 仲間の学習を 援助す 事故防止の心 安全上の留意

共通慣れ) 方が操作 位置にボルを ぐパ 分担しの意義

心付近を捉えたサルの中心腕を打っ が操作すいールは、術を使っ?レシのコ覚え落下 地点前傾姿勢 高い位置のボの打 の位置高くールみよ利き使 腕を振り合で高い位置?→腕の振使い方、 備姿勢ールに反応するは、いで? 手から低く構え にボにへえよ・リクス 技独自の楽や安全性,公平性が確保 や仲間の素晴らるこる気るこ 担した役割を習やゲ滑にや,社会生活を責任感をつなこと の作戦な決定を際に通し間の意見自分の意見も述べそれぞ大切で 仲間の学習助する己のの連帯感を活動する バレーボールの?ネッレーネッ 失点を楽しの返球が可能な 仲間撃を守ったり

ようなもるか?が転が大きな 相手コきはの上かのは危険だ 一声かけ転が渡そ バレーボールにれる技術戦の名称を スパ、パ、レ、オ撃、 ルで特に高めのよ ある? 巧緻性、力な もらったボール を分 ル操作に関す術、 実際のの場面で例はあか?防するすか?

課題練習の際に選んだ理由は?  己の課題、の視点から

反則のが 持つ入るわる返せなサーブ違え

簡易ルールが 言え

評価 評価

評価 評価 評価 評価 評価 評価 評価

パス スパ

準備姿勢 サー

やゲの様相場所への攻撃を中心に続けるゲ バレ基本的事項の運動の行い工夫 るように

勝敗しさや喜びわい、ルの学習極的に取り

肩よい位置で スパ 相手の打球に備え 準備姿勢

A ゾーン

評価評価 評価

パススパ備姿勢サー

B2 ゾーン B1 ゾーン

C1 ゾーン C2

Aゾーン

Bゾーン Cゾーン

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