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新入学生への広報紙

ドキュメント内 平成16年度 台風災害調査報告書(WEB).indd (ページ 45-52)

四国新聞 平成16年10月9日

朝日新聞 平成16年11月3日

毎日新聞かがわ面 平成17年1月8日

毎日新聞かがわ面 平成16年12月1日

四国新聞      平成17年3月18日

四国新聞      平成17年3月19日

四国新聞 平成17年3月20日

編 集 後 記

 平成16年(2004)8月から10月にかけての香川県下での度重なる台風災害、その後(10月30日)

の新潟県中越地震災害、そして年末(12月26日)にはスマトラ沖巨大地震・インド洋巨大津波災害、

そして本年3月20日の福岡県沖地震など、自然災害の集中的発生に象徴される1年間であった。

 昨年8月から9月の台風の襲来により県下では豪雨と高潮被害が発生し、工学部教員グループは直 ちに調査活動をはじめていた。被害の予想以上の拡がりから見て多角的な調査が必要ではないか、大 学として組織的に対応すべきではないかと思いあぐねていた。そして調査活動を精力的に進めていた 教員有志の意向などを打診したうえで学長の裁定をうけて、「香川大学平成16年台風災害調査団」を 結成したのは10月7日であった。度重なる台風被害調査についての調査団の編成や活動方針などを 詰めている最中、10月20日に台風23号が襲ってきた。それまでの被害に追い討ちをかけるような甚 大な被害が目の前で発生した。時々刻々と拡大する被害の実態を、われわれ調査団は体験したわけで ある。本報告書はこのような状況の中で行われた調査研究であることを付言しておきたい。

 これまで地域で発生した災害等に対する香川大学の組織的な取り組みとして、2つあげることがで きる。1つは昭和51年9月の7617号台風の集中豪雨による、香川県東部や小豆島地区の被害の調査 研究に当たった「小豆島災害調査研究班」(代表者圓藤学長、2班約40名)である。もう1つは昭和 49年12月に発生した重油流出による瀬戸内海汚染に対して、中国・四国地区国立9大学の共同研究 班「重油流出による瀬戸内海東部海域の生物環境変化に関する研究」への香川大学8名の参加である。

今回の台風災害調査団は、このような組織的な対応の系譜として位置づけることができる。さらに、

平成15年10月に旧香川大学と旧香川医科大学が統合して誕生した新生香川大学が、14の調査班を学 部横断的に編成し学際的に調査研究したものあり、本報告書にはその証が明確に示されている。

 「安心・安全な質の高い生活のできる国・地域」の構築は、わが国が今後目指すべき国の、そして 地域の姿である。少子高齢化や過疎化の急激な進行、生活環境や社会システムの変化などを受けて、

自然災害の状況や災害への対応策なども時代や社会の変遷とともに動的に変貌するわけであり、地域 の大学としてこれからも取り組むべき課題は多い。

 最後に、本調査団の調査研究に当たりご協力・ご支援をいただいた行政機関、研究機関、学会関係 者や地域住民の方々に心からお礼を申し上げます。本報告書は、これらの方々と本学との協働作業の 成果であるとともに、今後の地域防災に活用されることを期待します。

  香川大学平成16年台風災害調査団副団長

  理事(学術担当)  芳澤 宅實

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