マニュアルや手順書を継続的に活用していく為に、教授方との連携をさらに図り、今 後も改訂や修正を続けていく。
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謝辞
本研究を進めるにあたって、研究室の指導教授である中川教授をはじめ、飛行教官の 佐野教授、稲葉教授には我々の『運航プロシージュア』にご理解をいただき、多くのア ドバイス、ご指摘をいただいたことに感謝いたします。また、忙しい中 FTD 訓練状況 調査にご協力いただいた2名の8-1期生、ならびにアンケート調査にご協力いただいた 8-1期生と7期生にも感謝の意をここに表します。本研究で作成した『運航プロシージ ュア』は、後輩に引き継ぎ、継続的に活用できるマニュアルを目指しています。近い将 来、東海のStandards として『運航プロシージュア』が活用されるためには、皆様に今 後ともマニュアルの周知などにご協力いただけたら幸いです。
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参考文献
・The UND Aerospace, Avidyne Seminole Standardization Manual, August 2015. The UND Aerospace Foundation, 2015
・日本航空機操縦士協会, Aeronautical Information Manual-JAPAN 第62号, 星光社印 刷株式会社, 2015
・International Flight Training Academy (IFTA), FLIGHT TRAINING OPERATIONS MANUAL (FTOM) 2nd Edition, IFTA, 2005
・International Flight Training Academy (IFTA), BARON 58 FLIGHT CREW TRAINING MANUAL (FCTM) 2nd Edition, IFTA, 2005
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添付資料
運航プロシージュア ver1.9
【Tokai Flight Training Manual for FTD】
運航プロシージュア
【Tokai Flight Training Manual for FTD】
ver 1.9
作 成 者 中川研究室 作 成 日 2015年5月30日 最 終 更 新 日 2016年2月5日
1 / 29 TFTM February 5, 2016 ver.1.9
【Tokai Flight Training Manual for FTD】
『運航プロシージュア』の目的
① 日本の空を飛ぶための考え方を早期に身につける。
② 米国UNDでの訓練から日本でのFTD訓練へスムーズな移行を実現する。
米国UNDで訓練を修了する学生にとって、日本の空を飛ぶことに不安を感じる学生がおり、米国UNDでの 訓練から日本でのFTD訓練へスムーズな移行ができていない学生がいる。その学生がUNDでのJCAB過程 から『運航プロシージュア』を参考にすることで、日本の空を飛ぶための考え方を早期に身につけ、スムー ズな移行が実現できることを期待して、この『運航プロシージュア』を作成した。
『運航プロシージュア』の位置づけ
このマニュアルは日本でのFTD訓練やUNDでのJCAB過程の参考資料として活用され、学生がマニュアル をフォローすることで、訓練では教官または学生がその操作に対して指摘しやすくなる。掲載されるプロシ ージュアは標準操作であり、状況や教員の指導に応じて、別のプロシージュアを実施することができる。
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【Tokai Flight Training Manual for FTD】
『運航プロシージュア』変更点
□最新版『運航プロシージュアver1.9』(2016/02/05)
・Circling Approachのイラストの挿入
前回の更新においてCircling Approachの手順を追加し、これに基づきイラストによるPlan Viewを作成し、
追加した。Circling Approachにおいては手順が煩雑になりやすいという観点から各手順およびコールアウ トを行うべき順に番号として追加した。
・用語の統一(空港標点からの高度・AGL/AFEの統一)
空港周辺でのStandard Calloutにおいて旧バージョンではAGLと表記があった。Airlineの実用機では空港 周辺での高度のCalloutは電波高度(RA)を使用し、AGLを使用するとおもに山岳部における空港等にお いて誤解を招く恐れがあり、AFE(空港標点高度)からの高度を使用しているという見解より変更した。
またAirlineにおいて使用されているマニュアル等においてもAFEが使用されていることから、AFEに統
一し変更を行った。
・チャートの見やすさの向上
各Approachにおけるイラストの方向の統一を行い、見やすさの向上を図った。またイラストのタイトルを
挿入した。
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【Tokai Flight Training Manual for FTD】
目次
COCKPIT PROCEDURE ... 1 1. Checklistの行い方
2. FTD OperationでのChecklist 3. Bugの使い方
4. Avionics / PFD セット方法
IFR FLIGHT PROCEDURE ... 2 1. High Station / Holing Entry
2. VOR Approach - Outbound-90゚cut-30゚cut 3. ILS / LOC Approach - Outbound-90゚cut-30゚cut 4. VOR (Non-Precision) Approach - SRM
5. ILS (Precision) Approach - SRM 6. Missed Approach Procedure 7. Circling Procedure
CALL OUT PROCEDURE ... 3 1. Calloutの定義と目的
2. 個々のStandard Calloutとその目的 3. Gear / Flapsの操作に伴うCallout 4. Turn to HDG Call out
5. Bug Set Call out 6. Horn Mute Call out 7. Maneuver Call out
GLOSSARY ... 4 1. 降下計画
2. Limitation 3. Decision Making
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【Tokai Flight Training Manual for FTD】
COCKPIT PROCEDURE
1. Checklist
の行い方① 基本的にはそれぞれのChecklistの項目をスキップすることなく行う。
A) Mixture/Prop等、操作を行わないことがあるが、Checklistの各項目はスキップしない。
② Checklistは全てにおいてFLOW→VERIFYの順で行う。
③ FLOW:Checklistを見ない / VERIFY:Checklistを見る(読み上げる)
④ FLOWもVERIFYも声に出して行う。
A) FOに自分の動作を“認識してもらう”という意味で、FLOWも声に出すのが望ましい。
⑤ ChecklistのVERIFYを始める前に必ず、“○○ CHECKLIST”とコールする。
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【Tokai Flight Training Manual for FTD】
COCKPIT PROCEDURE
2. FTD Operation
でのChecklist
① FTD Operationで行うChecklist
個々のFTD訓練の状況に応じて適切なCHECKLISTを実施する。
FTD訓練においては、時間節約のためRUNWAY上でENGINE STARTしている状態から行われることが多 くあるため、一例として下記のCHECKLISTの項目のみ行うことがある。
例)
BEFORE TAKEOFF CLIMB
DESCENT
BEFORE LANDING / FINAL CHECK
② Checklistを行うタイミング
基本はStanMaに記載されているタイミングで従う。以下はStanMaと異なる箇所を一部抜粋した内容であ
る。
BEFORE TAKEOFF : 離陸前、“READY”をTWRに通報する前までに行う。
CLIMB : 1000ft AFEで行うものとする。
*ただし、操作やATC等忙しくやむを得ない場合は、余裕ができてから行う。
DESCENT : High station (IAF)通過前までに行うものとする。
*ただし、操作やATC等忙しくやむを得ない場合は、遅くともGEAR DOWN前までに行 う。
*Vector中は、遅くともGEAR DOWN前までの適切なタイミングで行う。
BEFORE LANDING / FINAL CHECK : 「IFR FLIGHT PROCEDURE」の各項で詳しく説明
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【Tokai Flight Training Manual for FTD】
COCKPIT PROCEDURE
3.
Bugの使い方① HDG/ALT/VSIのBugセット方法
A) Bugのセットは、HDG → ALT → VSIの順でセットする。
i. 変更の必要のないものはスキップ可 (例:ALT変更なしの場合、HDGのみ)
B) 旋回開始点が距離で判別できるときは、旋回開始1NM手前でBugのセットを行う。
i. 1NMという数値は任意であるが、1NMが訓練機の速度を考慮した上で望ましい数値である。
② Course Bugセット方法
A) 旋回開始点が距離で判別できるときは、Course変更0.5NM手前で次のコースをセット。
i. 0.5NMという数値が、訓練機の速度を考慮した上で望ましい数値である。
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【Tokai Flight Training Manual for FTD】
COCKPIT PROCEDURE
4. Avionics / PFD
セット方法① Avionics セットは以下のようにするのが望ましい。
A) NAV2は常にVORがActiveであると良い。
B) COM2は121.5を聴取しておくこと。
COM1/NAV1
COM2/NAV2
② PFDのセットは以下のようにするのが望ましい。
NAV: VLOC1 (VOR/ILS) Bearing: VLOC2 (VOR) AUX: GPS1/GPS2
COM
Approach/Control Tower VLOC
VOR ILS/VOR
COM
121.5 Ground VLOC
VOR ILS/VOR
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【Tokai Flight Training Manual for FTD】
IFR FLIGHT PROCEDURE
1. High Station / Holding Entry
① WX&NOTAMを得る
“○○ Approach (Control) Tokai 001 Request latest ○○weather and NOTAM”
[WX+Advice when ready]
“QNH ○○advice when ready”
*QNHをセットする (PFD & STBY)
② クリアランス受領後の飛行方法
High station前にアプローチクリアランスを受領した場合、Outbound courseとの開きが30°未満かどうかを判断
し、必要ならばHoldingのEntry部分のみを実施する。
A) 30°未満の場合、進入を開始する
① 1NM手前(任意)でHDG→ALT→VSIの順でセット
② 0.5NM手前でCourseセット
③ Fromが表示されたらTime Check → Turn → Throttle (Descent)
④ ATC “○○ Approach(Control) Tokai001 ○○VOR leaving high station at ○○”
⑤ [Report establish LOC/ complete base turn]
B) 30°以上の場合、HoldingのEntry部分のみ実施する
① 1NM手前(任意)でHDG→ALT(MHA/指定されたALT)→VSIの順でセット
② Fromが表示されたら、Turn → Time check (Rollout/Abeamのいずれか遅い方)
③ Holding Inbound Course セット
④ ATC “○○Approach (Control) Tokai001 over ○○VOR STBY leaving high station at ○○”
⑤ 所定時間飛行後、「Inbound Courseに会合」もしくはParallel entryの場合、「局に直行」するが、その際に
Outbound Courseとの開きが30°以上にならないように注意。
⑥ 局から1NM手前(任意)でHDG→ALT→VSIの順にセット
⑦ 局から0.5NM手前でCourseセット
⑧ Fromが表示されたらTime Check → Turn → Throttle (Descent)
⑨ ATC “○○Approach (Control) Tokai001 ○○VOR leaving high station at ○○”
⑩ [Report establish LOC/ complete base turn]
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【Tokai Flight Training Manual for FTD】
IFR FLIGHT PROCEDURE
2. VOR Approach
- Outbound-90゚cut-30
゚cut
① 飛行方法
① 旋回開始1NM手前(任意)で90°cut HDGセット
② 旋回を終えたら、Course PushをしてFinal Courseをセット
*FTDのみCourse Push機能が使える。
“Course ○○○ set”
*計算した値から Base の飛行時間が極端に短い場合や、Base での Tailwind が強いと予想される場合
Outbound中、旋回開始0.5NM手前でCourseを予めセットしておくことが望ましい。(PIC判断)
③ 30°cut HDGをセット
④ RMI7.5°(空港による)を確認して旋回
*BaseでTailwindが強い場合は、30°cut HDGにするタイミングを変更するのが望ましい。
⑤ 旋回終了後ATC “○○ Approach/Control Tokai001 complete base turn"
⑥ 1dot内になったら “Course Capture”
*Base Turn方式を飛行する場合、訓練機の速度を考慮した場合、90度カット、30度カットが手順を確立す るためにも効率の良い飛行方法である。VORアプローチにおいて、RMI7.5度(約10NM地点での訓練機の CDI片側フルスケール)で、CourseがAliveする。そのタイミングで30度カットにすることでスムーズに Final CourseにInterceptすることができる。
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【Tokai Flight Training Manual for FTD】
IFR FLIGHT PROCEDURE
3. ILS / LOC Approach
- Outbound-90゚cut-30
゚cut
① 飛行方法
① 旋回開始1NM手前(任意)で90°cut HDGセット
② 旋回を終えたら、Course PushをしてFinal Courseセット
*FTDのみCourse Pushの機能が使える。(実機での使用不可)
“Course ○○○ set”
③ ILS/LOC FrequencyをChange
“LOC set”
④ GPS DMEをセット
“ILS DME set”
*計算した値からBaseの飛行時間が極端に短い場合やBaseでのTail windが強いと予想される場合はOutbound 中、旋回開始0.5NM手前でCourse set, Frequency changeをしておき、旋回後にGPS DMEをセットすることが 望ましい。(PIC判断による)
⑤ 30°cut HDGをセット
⑥ RMI 7.5°(空港による)を確認して旋回
*BaseでのTail windが強い場合は30°cut HDGにするタイミングを変更するのが望ましい。
ATC “○○Approach (Control) Tokai001 establish LOC”
*Base Turn方式を飛行する場合、VOR Approach同様、90度カット、30度カットが手順を確立するためにも 効率の良い飛行方法である。30度カットにするタイミングはRMI7.5度であるが、この数値はVORからの電 波であることに注意しなければならない。本来、ILSからの電波を用いるところだが、RMIはLOCの方角を 指すことはできず、VORアンテナとLOCアンテナとの位置に多少の誤差があることも留意しなければなら ない。実際、RMI7.5度という数値を用いても、わずかな誤差であり、飛行に大きな影響はない。ただし空港 によって、VORの位置がRWYに対してどちら側に位置するのか把握することは重要である。
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