1 平成13年度における取組の概要
政策評価制度導入の初年度である平成13年度は、業績指標等の設定を行った。まず、平成13 年5月に、政策目標と業績指標の素案を作成し、第三者委員会である国土交通省政策評価会の意 見を聴取した上で、パブリックコメントを実施した(意見聴取期間:5月18日〜6月末日)。パ ブリックコメントでは、121名の国民から約 500件の意見等が寄せられた(表2)。
同年8月には、パブリックコメント結果等を踏まえて追加・削除した計112の業績指標につい て、それぞれ5年以内の目標値(業績目標)を設定し、27の政策目標とともに省議において正式 に決定した。(平成14年3月の基本計画策定時に業績指標を1つ追加した。)
(表2)政策目標、業績指標に関するパブリックコメント結果
◆実施期間: 平成13年5月18日〜6月末
◆意見総数: 121名、約500件
◆主なご意見とそれに対する考え方: 以下のとおり。
1.全体について
戴いたご意見 国土交通省の考え方
政策目標と業績指標の関係がわかりに くい。
業績指標の解説をわかりやすく記述することとし ます。また、アウトカムベースで記述してある政 策目標を実現する上で、国土交通省として取り組 んでいる施策を「関連施策」として明示していま す。
業績目標を設定する上での正統性を確 保する必要があるのではないか。
業績目標(目標値)については、その設定の考え 方をわかりやすく記述することとします。
それぞれの政策目標や業績指標につい て、目標達成に要するコストを明示する べきではないか。
今後の課題であると認識しています。
2.政策目標について
戴いたご意見 国土交通省の考え方
政策目標間に優先順位をつけることが 必要ではないか。
まず業績測定等を一定期間実施し、その結果を踏 まえて、省全体としての新たな政策展開の戦略を 確立する中で検討する課題であると認識していま す。
国土交通省以外の政策目標であると思 われるものが含まれているのではない か。
政策目標は、国土交通省のミッション(使命)を 踏まえ、国民の視点に立った望ましいアウトカム に着目して整理したものであり、今後の国土交通 行政を推進していく上で、目標とするべきものと 認識しています。
地域別の政策目標も設定するべきでは ないか。
今後の課題であると認識しています。
115 3.業績指標について
戴いたご意見 国土交通省の考え方
「最低居住水準未満の割合」について は、一人暮らし高齢者の問題等、関係す る政策課題が複雑であり、業績指標とし ては必ずしも適当ではないのではない か。
指標から削除します。
「電線類地中化」を指標に加えたらどう か。
指標に追加します。
「都市部における走行速度」に関する指 標を追加したらどうか。
「朝夕の三大都市圏人口集中地区の走行速度」を 追加します。
「空港までの鉄道アクセス時間」に関す る指標を追加したらどうか。
「都心部との間の鉄道アクセス所要時間分台以30 内の三大都市圏国際空港数」を追加します。
「鉄道事故」に関連する指標を追加した らどうか。
「地方中小鉄道におけるATS設置率」を追加し ます。
「事業用自動車の交通事故(事業車両責 任分)」に関する指標を追加したらどう か。
「事業用自動車の運行管理に起因する事故割合」
を追加します。
「海上における犯罪」の発生等に関する 指標を追加したらどうか。
「薬物・銃器密輸事犯の摘発件数」を追加します。
(ご提案があったが、今回追加することは困難であると思われる指標)
〇駅、バス停から10分圏住宅地の割合
〇地域コミュニティ活動を評価する指標
〇公共交通機関の待ち時間、乗り換え回数等に関する指標
〇内部管理事務に関する指標
4.その他(政策目標、業績指標以外に関する御意見)
○顧客満足度等に関する指標を開発する努力を続けてほしい。
〇今後とも、企画立案の段階から、国民に開かれ、わかりやす い政策、施策を展開してほし い。
〇事前評価(政策アセスメント)と連携させることで相当有効なシステムになりそうである。
〇短期的または局所的なB/Cに終始するあまり、中長期的な国土マネジメントのビジョンを 失わないようにしてほしい。
〇評価結果を、国土交通行政の見直しだけではなく、国と地方の役割分担、官と民との役割 分担の見直しにも活用してほしい。
〇職員の意識改革が大切である。
2 業績指標等
27の政策目標と113の業績指標は、第1部第4章に示したとおりである。
業績指標の選定にあたっては、全体として、国土交通省の主要な政策分野をカバーし、一覧性 を持たせるようにするとともに、できるだけアウトカムに着目し、また、部局横断的なものとな るように留意した。また、それぞれの業績指標ごとの目標値(業績目標)については、国民のニ ーズ等を踏まえつつ、恣意的なものとならぬよう注意して設定した。なお、それぞれの指標ごと の目標設定の考え方は、指標ごとの説明を参照されたい。
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なお、業績測定の導入にあたっては、適切な業績指標を選定することももちろん大切であるが、
業績測定のそもそもの意義についての省内の理解を高める必要があった。そのため、「アウトカム 目標発見フローチャート」や「SMART 原則」(第Ⅰ部第2章参照)などを使って、望ましい政策 目標や業績指標のあり方について省内で十分に議論し、職員の理解を徐々に深めながら指標の設 定等を進めていった。
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